現在日本で飼育が許可されているモモンガは「フクロモモンガ」と「アメリカモモンガ」の2種のみですが、スタンダードな柄や珍しい色など種類も様々です。
では、ペットショップなどで販売されているモモンガの相場はだいたいどのくらいなのでしょうか。
1.スタンダードなフクロモモンガの値段相場
フクロモモンガはカンガルーの仲間で、お腹に袋をもっているのが特徴です。
一般的なフクロモモンガはクラシックやスタンダードなどと呼ばれ、だいたい相場は1万5000円〜3万円くらいですが、その値段はオスとメスで変動します。
オスは成長すると臭腺の影響で額がハゲることや、臭いで仲間を識別するモモンガの生態がありオスの方がニオイが強い傾向にあるためメスよりも少し安く販売されていることが多いです。
2.生後間もないフクロモモンガの値段
スタンダードのフクロモモンガは比較的安い傾向にありますが、モモンガは赤ちゃんの頃の方が懐きやすく、また寿命も7〜8年となっています。
そのため少しでも長く一緒にいたいと思う飼い主さんが多く、生後間もないフクロモモンガは高値で販売されています。
生後一ヶ月くらいのフクロモモンガが1万2000円〜1万5000円くらいで販売されているのに対し、生後一ヶ月に満たない赤ちゃんフクロモモンガはオスメス共に3万円ほどで販売されています。
3.比較的珍しい色のフクロモモンガの値段相場
スタンダードに近い柄ではありますが比較的珍しい色のフクロモモンガはやや高値で販売されています。
一般的なフクロモモンガよりもグレー色が少し薄く、ホワイトに近い色のモモンガなどです。
といっても、凄く珍しい種類という訳ではないため、通常よりもオスメス共に1000円〜2000円ほどしか変化はありません。
4.アルビノ種のフクロモモンガの値段相場
白い毛に赤い目のフクロモモンガはアルビノ種と呼ばれ、色素がないので光や太陽光に弱く、視覚に障害を持つ場合が多いです。
とても珍しく、その販売価格は10万〜30万とかなり高価になります。
貴重な種類として人気が高いため、ペットショップで販売されていることがほとんどありません。
お店に販売されていたらすぐに買われてしまうので、見つけたら確実に購入した方が良いでしょう。
5.アルビノ種の生後5ヶ月〜8ヶ月ごろの価格相場
貴重なアルビノ種ですが、生後5ヶ月ごろでもだいたい24万円くらいとかなり高値で販売されています。
ですが生後8ヶ月ぐらいまでになると、オスは14万円くらい、メスは17万円くらいとかなり値段が下がっています。
やはり生後あまり経っていない方が需要が高く、生後しばらく経っているモモンガをいざ飼ってみると全く懐かなかった、というリスクもないので安心できるのでしょう。
6.リューシスティックのフクロモモンガの価格相場
白い毛に黒い目のリューシスティックと呼ばれるフクロモモンガです。
この種類もアルビノ種に負けず劣らず人気で、販売価格も10万〜30万とかなり高価です。
なかなかペットショップにいることはなく、販売されていたとしてもミックスの個体か生後5ヶ月くらいの個体が販売されていることが多いです。
生後間もないリューシスティックを手に入れることはほぼ難しいでしょう。
ですが、専門のブリーダーさんなどから直接購入することで生後間もないリューシスティックのフクロモモンガを飼うことは可能です。
7.アメリカモモンガの値段相場
アメリカモモンガはリス科アメリカモモンガ属でリスの仲間です。
輸入規制されているため、飼育できるのは国内で繁殖させた個体のみとされている種類です。
体重がフクロモモンガより少し軽く、茶褐色の体が特徴的です。
値段は1万5000円〜3万円とフクロモモンガのスタンダードと変わらないですが、かなり野生的で神経質なため飼育が難しい種類です。
ですので寿命はフクロモモンガよりも短く約5年で、正しい飼育をすれば10年まで生きることもあります。
赤ちゃんの頃から飼育していると手乗りになるくらい懐くため、フクロモモンガと同様に生後間もないアメリカモモンガの値段は3万円前後で販売されています。
モモンガの値段相場はとても幅広い
モモンガは海外からの輸入や、飼育・繁殖が禁止されている種類などがあり、国内で飼育可能とされている種類はかなり限られています。
しかしながらフクロモモンガ、アメリカモモンガだけでもその種類は幅広く、販売されている値段も色や種類だけでなく生まれてからの時期などで大きく変動します。
モモンガはとても神経質で多頭飼いが難しい生体なので、飼う際はモモンガの生態や特徴などを良く理解し、きちんと寄り添ってあげることが大切です。
珍しい種類のモモンガを飼うこともとても良いですが、この子がいいな、と運命を感じたモモンガと出会えることも素敵なこと。
自分との相性なども良く観察してこれからの大切なパートナーを見つけられたらそれが一番良いことなのではないかと思います。