もし突然、離れている実家へ帰らなければいけなくなった場合、あなたはどうしますか?
猫がいるから置いていけないと思うかもしれませんが、猫は3泊4日程度のお留守番はできる生き物です。
無理に車や飛行機に乗せるよりは、お留守番の方が猫にとって、ストレスがなく快適だったりします。
なので今回は気を付けるポイントをご紹介します。
猫の命の水、自動給水器を設置する
まず猫にとって一番大事なのは、水です。
猫にとって水不足は濃い尿の原因となり、膀胱炎や尿結石、腎不全を発症させる原因となります。
普通のマグカップや受け皿に水を入れて、何か所かに設置するのもいいと思いますが、それは1泊2日の場合。
2泊以上するのであれば、きちんといつも新鮮な水が流れる自動給水器を設置したほうがいいでしょう。
ペットボトルを逆さまにしたような簡易的なものから、水を循環させてきちんとろ過してくれるタイプの給水器があります。
チョロチョロと水が流れている方が猫は好みやすいので、猫が楽しく飲んでくれる工夫をしましょう。
たっぷり500ml以上入る給水器と、あとは離れた場所2、3か所に、受け皿へ入れた水を用意するとなお良いですね。
ドライフードを入れる自動給餌器も設置する
ウェットフードだと傷みが気になります。
ずっと出しっぱなしにもするわけにはいきません。
傷んだフードを食べると、嘔吐や下痢をしてしまいます。
なので、お留守番にはドライフードがベストです。
大きいお皿に3日分のドライフードをたっぷり入れて、お出かけするとします。
すると猫によっては自分が食べたいだけ一気に食べてしまい、お留守番後半には食べるものがなくなるという事態も考えられます。
そのような事態を避けるためにも自動給餌器を用意しましょう。
朝、晩、設定した時間に指定した量が出てきてくれる給餌器は、猫の食べ過ぎ嘔吐の予防にもなるので重宝します。
旅行だけでもなく、普段から使うこともできるのでオススメです。
室内の温度
猫は寒いのは苦手で暑い場所の方が得意と言いますが、真夏のお留守番で、部屋を閉めっぱなしで何日も家を留守にしたら大変なことになります。
家の中が30℃以上になることもありますので、猫が熱中症になる危険があります。
なので電気代をけちらずに、夏は冷房28℃設定の自動運転を目安に設定しておきましょう。
冬は北と南で環境が異なるので、一概に何度に設定するとは言えませんが、石油ストーブなど火災の危険がある暖房器具は使わないようにしましょう。
温かい羽毛布団や、コタツ(電源はオフ)があれば、猫は勝手に温まっていることが多いですよ。
北海道や東北の豪雪地帯の場合は、暖房の設定温度を19℃のエコ設定にしておくのもいいですね。
トイレの重複設置
猫はキレイ好きです。
1日1回トイレに入るとすれば、2泊3日で3日分の汚物がたまります。
潔癖な猫だったら、トイレが汚いという理由で粗相をする恐れがあります。
もし近くにお掃除をしてくれる方がいれば、お掃除をしてもらうことに超したことはありませんが、そういう方がいない場合は離れたところに同じ砂を利用した簡易トイレを用意しましょう。
便利なのは、砂がオシッコで固まるタイプのものではなくて、シート敷きのタイプの方が清潔です。
大体1シート1週間は取り替えなくていいものが多いので、ぜひ活用しましょう。
オモチャの用意
気ままに寝て起きたりする猫ですが、やはりオモチャで遊びたいもの。
いつもはきちんと片付けていますか?でしたら、お留守番の時は何点か出したままにしておきましょう。
ねこじゃらし、ボール、またたびの粉をつけたタオルなど、お部屋に置いておくと、猫は喜んで遊びたい時に遊びます。
危ないものを出してないか確認
怖いのが誤飲です。
例えば、ビニールや紐、洗剤など猫が口に含んでは危ないものが出ていないか確認しましょう。
暇すぎるといたずらを始めようと考え、ご主人がいないときに、こことぞばかりに悪さを企む猫がいます。
あらかじめ確認して、しまえるものはしまっておきましょう。
戸締りの確認
これは、旅行に限らず普段のお出かけにも言えることですが、カギが開いてないか注意してください。
猫の爪が入るくらいの隙間があれば、猫は器用に窓や扉をあけてしまいます。
好奇心旺盛の猫だとそのまま脱走してしまいますので、気を付けましょう。
窓が重いからと安心してはいけません。
猫の馬力は人間が想像している以上にあります。
体全体をつかって開けようとするということを覚えておきましょう。
猫をお留守番させる際のポイントを知ろう
猫をを飼っている限り、人間は責任をもたないといけません。
だからと言って、家から出ずにずっと見守ってお世話をする必要はありません。
猫は他の動物に比べて上手にお留守番ができます。
きちんと猫のことを理解してあげて、快適にお留守番ができるように努力しましょう。
ただしお留守番ができる日にちは限度があるので、3泊4日を超えるようなお留守番はなるべくさせないように注意してください。
理解してあげて準備をすれば、可愛い猫の事を心配しすぎずに、私たちもお出かけができるようになりますよ。