猫がトイレ砂を食べてしまう時の対処の方法は、トイレ砂を食べてしまう理由によって異なります。
猫がトイレ砂を食べてしまう時は、これから紹介する方法を一つずつ試してみてください。
原因によっては、ちょっとした事で解決できてしまいます。
エサの量を増やす
猫は与えられるエサが足りないと、空腹を満たすためにトイレ砂を食べてしまう場合があります。
特におから系の素材を使っているトイレ砂は、食べ物の匂いがするため、誤って食べてしてしまう可能性が高くなります。
猫は生後一年までどんどん成長していきます。
そのため、この期間は、大人の猫より多くの栄養を必要とします。
まだ若い猫なら、与えているキャットフードのパッケージに記載されている量より少し多く与えてみてください。
空腹が原因の誤食なら、一度にあげるエサの量を増やしてあげたり、おやつをあげるだけでトイレ砂を食べなくなります。
大人の猫でも偏った栄養状態が続くと、トイレ砂を食べてしまう事があります。
バランスの良い食事を与えられているか、キャットフードを見直してみましょう。
もしカロリーが気になるようでしたら、キャットフードにプラスして手作りのエサを与えて、足りない栄養を補ってあげてください。
ストレスを解消させる
トイレ砂を食べてしまう原因には、ストレスも考えられます。
環境の変化や神経質な猫である事が原因なら、そのストレスの原因から気を紛らわせてあげられる物を用意しましょう。
お気に入りのおやつを与えたり、リラックスできるように寝床に肌触りの良いタオルを用意してあげましょう。
夢中になれる遊び道具があれば、それも良いストレス解消になります。
飼い主とのスキンシップ不足で、飼い主の注意を引くためにトイレ砂を食べてしまう事もあります。
この場合は、たくさん遊んであげる事が一番のストレス解消になります。
決してしつけだからと叱ってはけません。
逆効果になってしまいます。
忙しくて遊んであげるのは難しいという場合は、同じ空間にいる時間を増やしたり、たまに名前を呼んであげたりするだけでも効果的です。
こまめにブラッシングする
グルーミング中に毛に絡まったトイレ砂を食べてしまう事も多くあります。
飼い主が気付かないうちにトイレ砂を食べてしまった場合、グルーミング中の誤食を疑ってください。
粒が細かいタイプのトイレ砂は、毛や足の隙間に絡まりやすく、グルーミング中に誤って食べてしまいます。
長毛な猫は、特にトイレ砂が毛に絡まりやすいので注意してください。
ですので、こまめにブラッシングをかけて毛や肉球の間に砂が挟まってないかチェックしましょう。
また、鉱物系のトイレ砂は粒が小さく毛に絡まりやすいので、紙製やウッドチップなどの毛に絡まりにくい、粒が大きいタイプに交換するのも有効です。
トイレ砂の種類を変える
トイレ砂は素材によって様々な種類があります。
誤食の原因がトイレ砂を噛んだときの食感が気に入ってしまったことなら、猫砂を変えるだけでトイレ砂の誤食は治ります。
おからタイプのトイレ砂は食物を原料としているため、誤食してしまった時の危険が他のトイレ砂より低くなります。
しかし、食物由来である事が返って誤食の原因になってしまう事もあります。
紙製のトイレ砂は軽くて低コストなので女性にも扱いやすいのですが、トイレ砂の中でも噛み心地が良く、食べる事が癖になりやすくもあります。
鉱物系は粒が細かく砂の感触に近いため、猫にも人気の高いトイレ砂です。
ですが、トイレ砂を食べてしまう猫の場合、あまり食べ過ぎるとベントナイト中毒になる危険があります。
誤食があるなら、鉱物系のトイレ砂は控えた方が良いでしょう。
猫の誤食の原因が分からない場合、おからタイプなら多少食べてしまっても心配はありません。
とりあえずおからタイプのトイレ砂を使用して、他の対処法を一つずつ試していくと良いでしょう。
トイレシートを使う
上記の方法を試してもトイレ砂を食べてしまう場合、トイレシートを使います。
トイレシートはトイレ砂と違い、糞をしても猫が砂をかける事はできないので、臭いが直接部屋に蔓延してしまいます。
そのままにしておくと不衛生ですし、猫が糞を踏んで足が汚れてしまうと大変です。
こまめにチェックをしてください。
また、ペットショップで猫用のトイレシートが見つからない時は、紙おむつでも代用できます。
トイレシートはトイレトレーの段差が辛くなった老猫にも使えます。
トイレ砂を食べる事がなくなっても、病気中や介護が必要になった時に大いに役立ちます。
不審な時は病院へ
トイレ砂の誤食は、特に離乳が終わった後の子猫のうちに多い問題です。
子猫の誤食は成長するにつれて自然と直っていく場合も多く、それほど心配はありません。
しかし、大人の猫の誤食は肝臓の疾患や寄生虫の影響も考えられます。
何をしても直らない、誤食以外にも変わった点があったら獣医さんに相談してください。