昨年から空前の猫ブームが到来しています。

ペットとしての猫の数も、犬の数を抜きつつあるそうです。

「でも猫って言うこと聞かないイメージがあるし、しつけるのは大変そう」って思っていませんか。

実はそんなことないんです。

今回は猫初心者の方でも、猫と上手に暮らしていくための基本的なしつけについてご紹介します。

比較的しつけが楽なのは意外と「トイレ」

猫は一度トイレの場所を覚えれば、次からもきちんとその場所で排泄できるようになります。

そのためまずは場所を覚えさせることが大事です。

その猫の排泄物を拭いたティッシュなどを猫トイレに入れてにおいを付けてあげると、そこが自分のトイレだと覚えてくれるのです。

もし違う場所で排泄してしまっても叱ってはいけません。

叱ることで「排泄したこと」自体を怒られたと思ってしまい、トイレができなくなってしまうこともあります。

失敗した場合は、キレイに掃除してにおいを消しておきましょう。

においが残ってしまうと、また同じ場所で排泄してしまうこともあります。

何より大事なのは、飼い主さんがこまめにトイレを掃除してあげることです。

猫はとってもキレイ好きなので、汚いトイレでは排泄したくないのです。

一番心配なのは「爪とぎ問題」

賃貸マンションにお住まいの方が、猫を飼う上で一番心配されるのは「爪とぎ問題」ではないでしょうか。

猫にとって爪をとぐという行為は、古くなった爪の外層を取り除いたり、マーキングを意味したりと、とても大事な行為です。

ですので、爪とぎ自体を止めさせることはできません。

大事なのは、爪をといでも良い場所を作ってあげることです。

爪とぎにも色々な種類があり、段ボールで出来た爪とぎはであれば、100円ショップなどでも売っていてとてもリーズナブルです。

また、定期的に爪を切ってあげることも大事です。

猫は爪を切られることを嫌がりますし、飼い主さんも猫を傷つけてしまわないか不安があると思います。

しかし、これもスキンシップのうちの一つです。

何度も繰り返していけばお互い爪切りが上手になれます。

「ひっかき癖」「噛み癖」は早いうちに直しておきたいもの

猫はもともと狩猟動物。

その狩猟本能は消えるものではありません。

だから、猫が噛んだりひっかいたりするのは当然の行為。

しかし、常に飼い主さんを攻撃してしまうようでは問題です。

ひっかき癖や噛み癖は早期に解決しておきましょう。

対策として一番良いのは、狩猟本能を満足させてあげられるように、猫じゃらしやネズミのおもちゃを使って遊んであげることです。

コミュニケーションの意味でも、1日に最低5分は一緒に遊んであげてください。

ぬいぐるみや抱きかかえやすいクッションなどを与えると、獲物だと思って羽交い絞めにしてキックしたり、ストレス発散効果も絶大のようです。

ひっかかれたり執拗に噛まれたりしても、飼い主さんが猫をひっぱたくなどの体罰行為は決して行わないでください。

飼い主さんを怖い存在として認識してしまいます。

直接猫に被害を与えず、「大きな音を出して驚かせる」「霧吹きで水をかける」といった行動をとって、「ひっかりたら(噛んだら)嫌な目に遭う」と学習させれば、これらの悪い癖もなくなっていきます。

一人でも平気だからお留守番は得意です

猫はもともと単独行動の生き物です。

なので、一人でのお留守番もそれほど苦ではないようです。

しかも、猫は夜行性です。

飼い主さんが会社などで留守にしている昼間であれば大抵寝て過ごしていますから、寂しさを感じることもないかもしれませんね。

さらに、1泊の旅行くらいであれば、さほど問題なくお留守番してくれます。

トイレの数を増やしおく、エサは自動給エサ器を使う、などの対策で大丈夫でしょう。

2泊以上であれば、ペットホテルに預けたり、ペットシッターさんに来てもらうなどの対応は必要です。

ただ、短時間の留守番であっても、夏場は要注意です。

熱中症にならないよう暑さ対策は万全にしてください。

一番の対策はエアコンをつけておくことです。

寒くなりすぎてもいけないので、28度設定くらいを目安にしてください。

「エアコンをつけっぱなしにしたら電気代が心配だな」と思ってしまうかもしれませんが、大事な猫の命には替えられません。

何よりのしつけは「コミュニケーション」

「猫が言うことを聞かない」「叱ってもまた繰り返す」このようなしつけに関する問題はきっと出てくるでしょう。

猫は犬と違って「飼い主に従う」という心は持ち合わせておらず、あくまでも対等な立場として生活することを望みます。

なので、猫に対して「命令」するのではなく、猫の立場で「考える」ことが大事です。

そのために、日頃から猫とたくさんコミュニケーションをとりましょう。

「しゃべらない猫とどうやって?」と思われるかもしれませんが、一緒に暮らしていくうちに、言葉以上の何かでお互いの気持ちが通じ合っていくものです。

猫を上手にしつけよう

猫に対する誤解が少しでも解けたでしょうか。

「散歩の必要がない」「大きな声で鳴かない」など、犬に比べても猫は飼いやすいポイントがたくさんありますね。

なんといっても、フワフワモフモフあったかな猫と一緒に暮らせることは最高の癒しであり、最高のパートナーにもなってくれることでしょう。

あなたもステキなニャンコライフ始めてみませんか。