ラグドールは長年人気を誇っている魅力的な猫です。
おおらかで、美しいたたずまい、そして何より飼い猫には最適な愛らしい性格です。
ラグドールはペルシャ猫とバーマンを交配させ、そこにバーミーズをかけ合わせて作られ、世界中に多くのファンを持ちます。
ここではラグドールの性格、特徴、値段、寿命についてご紹介します。
ラグドールの性格
ラグドールの性格は、穏やかで優しく優雅で、人間や他の猫に対しても物怖じしない性格です。
他の猫と比較しても、一際おおらかで、飼い主に対しても従順なので、非常に飼いやすい猫と言えるでしょう。
そもそも、ラグドールという名前が「ぬいぐるみ」という意味で、可愛い見た目はもちろんのこと、飼い主にごろんと体を預ける性格も含めてそのような名前になったと言われています。
このように温和ではありますが、飼い主さんと遊んだりすることも好みます。
一緒に遊んでコミュニケーションをとってあげましょう。
また、あまり活発さはなく、どちらかというと動きの鈍い猫です。
今現在ほとんどの猫が室内飼育ですが、ラグドールは性格面からしても、完全に室内飼育をすることをオススメします。
ラグドールの特徴
ラグドールの特徴は大きく筋肉質な体と、美しい被毛です。
一般的に、どの猫も1年程度で成長が終わりますが、ラグドールは2~3年かかてようやく大人の大きさや色になります。
そのため、成長しきるまでは、しっかりと栄養を摂取させて、立派な体を作らなくてはいけません。
成猫の体のサイズは日本猫と比べると大きく、抱っこした時にずっしりと感じます。
オスの成猫ではだいたい6~8㎏、メスの成猫では4~5㎏にまで成長します。
さらに、密で長く美しい被毛に覆われているので、見た目では体重以上に大きく見えます。
ラグドールは被毛が豊かで立派ですが、長毛の割には毛玉にはなりにくいと言われています。
さほど神経質になる必要はありません。
でも、抜け毛は年中あるので、1日に1回はブラシをかけてあげることをオススメします。
猫は自分で体中の毛づくろいをするので、ブラシをこまめにかけて毛を取ってあげないと毛球症になってしまう恐れがあります。
毛球症というのは、毛づくろいの時に口に入った毛が胃や腸の中で毛玉となり、食欲不振や吐き気、便秘などを催す消化器の病気です。
こまめにブラッシングをすることや、食事によって予防することができます。
また、ラグドールの被毛のカラーは主に3種類あります。
カラーポイント、ミテッド、バイカラーと呼ばれます。
カラーポイントは、顔の周りだけ色が異なる種類を指します。
茶色(シールポイント)、灰色(ブルーポイント)、オレンジ(レッドポイント)があり、色によって全く違った印象を受けます。
成長するにつれて徐々に色が現れてくるので、生まれた時とは全く違う印象になります。
それもラグドールを飼う上での楽しみです。
ミテッドはカラーポイントに加えて、お腹周りにも色が入るタイプを指します。
そして、カラーポイントと並んでメジャーなバイカラーでは、ハの字に色がついている種類を指します。
バイカラーでもカラーは豊富で、カラーポイントと同様に茶色、灰色、オレンジ色などがあります。
ラグドールの目の色はブルーのみで、やや釣り目です。
体が大きく筋肉質な猫なので、運動量も必要とします。
そのため、キャットタワーを設置して自由に上下運動をすることができるようにしたり、自由に走り回るスペースを設けてあげることをオススメします。
ラグドールの値段
ラグドールを入手するためにはペットショップかブリーダーからの購入が一般的です。
値段に差はありますが、ペットショップでは10~20万円程度で販売されています。
ブリーダーではだいたい10万円程度です。
飼いやすい猫としても人気な猫なので、他の猫種と比較すると値段相場は少し高いです。
ラグドールの寿命
ラグドールの寿命は、だいたい14~16年程度。
もちろん個体差はありますが、一般的な猫と同じくらいの寿命です。
割と丈夫な猫と言われています。
かかりやすい病気は、肥大型心筋症が挙げられます。
肥大型心筋症とは、心臓の壁が内側に向かって厚くなることで、心臓に非常に負担がかかる病気です。
あまり見た目では症状が分かりにくい病気なので、疲れやすい、呼吸がおかしいと感じるときには、病気の状態が進行してしまっていることが多いです。
稀に血栓が出来て、突然後肢がマヒしたり、突然死する可能性もある病気です。
遺伝的な素因もあると言われているので、家系にこの病気がないかチェックしておくと安心です。
ラグドールを飼ってみよう
ここまで読んでいただいてわかるように、ラグドールは非常に飼いやすい猫です。
一度抱っこしたら、虜になってしまうこと間違いなしです。
可愛くてぬいぐるみみたいなラグドール、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。