ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアはスコットランドが原産の犬種で、気品ある真っ白な毛色が特徴の小型のテリアです。

小型で飼いやすく人気の高いこの犬種の性格や寿命、かかりやすい病気にはどんなものがあるのでしょうか。

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアの性格

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアは、明るく好奇心旺盛で友好的な性格です。

猟犬としての本能を持ち合わせているため、ボール遊びなど動く物を追いかけるのが大好きです。

そのためハムスターやうさぎなど、他のペットと一緒に飼うのはあまりオススメできません。

テリア全般に言えることですが、小さくても大胆で、大きな犬に対しても強気に出ることがあります。

また頑固なところもあり、しつけにも根気が必要です。

独立心も持っているのでまるで猫のように気まぐれな態度をとることもあります。

友好的な反面、知らない人は警戒するので留守がちな家庭での番犬としてもオススメです。

一方で飼い主に対しては忠誠心が強く、また甘えん坊な一面も持ち合わせています。

そういったところがこの犬種の魅力と言えるのではないでしょうか。

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアの寿命

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアの寿命は他の小型犬とほぼ変わらず、おおよそ12年から16年と言われています。

1歳の犬は人間に換算すると17歳から18歳の年齢と言われており、以降1年ごとに4歳ずつ歳を取っていくという計算方法が一般的です。

その計算方法で言うと12歳は62歳となり、16歳は78歳となるので人間の寿命に当てはめてみても平均的と言えます。

一概には言えませんが大型犬は平均的に寿命が短い傾向があり、小型犬は比較的長生きすると言われています。

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアがかかりやすい病気

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアがかかりやすい病気のひとつとして皮膚病が挙げられます。

ノミなどが引き起こすアレルギー性皮膚炎は耳や目の周り、足の周辺が赤くなり、かゆみを伴うのが特徴です。

被毛が白いため、涙焼けで目頭が赤茶色になってしまうことも多くあります。

そんな時はペットショップで販売されている涙焼け専用のローションでこまめに拭いてあげましょう。

外耳炎も多くみられますが、耳垢の他にも耳を痒がったり壁などに擦りつけたりと何気ない仕草からも発見することができます。

目の病気では結膜炎や角膜炎にも注意が必要です。

シャンプーなどの異物が目に入ったり、被毛が目に入ることでも起こる身近な病気です。

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアに多くみられる内臓の病気としては膵炎が挙げられます。

犬の膵炎には急性膵炎と慢性膵炎があり、急性膵炎は嘔吐や食欲不振、下痢などの症状がみられ重症化すると死に至ることもある深刻な病気です。

慢性膵炎は下痢や嘔吐が続き、脱水症状や食欲不振、体重の減少などがみられます。

膵炎は高脂肪の食べ物によって引き起こされる場合もありますので、人間の食べ物は与えないなど日常生活にも気を付けましょう。

またウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは「ライオンの顎」と呼ばれる頭蓋下顎骨症を遺伝的な要因で多く発症することがあります。

生後3ヵ月から10ヵ月頃に多くみられ、主な症状としては下顎と頭の骨に痛みが走り、口を開けることが困難になります。

食事にも支障をきたすので成長期の栄養障害にも繋がります。

成長期のウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアがかかりやすい病気にはレッグペルテスと呼ばれる、股関節の部分で血管の損傷が起こり、骨折を招く病気もあります。

足を引きずったり歩き方に異変がみられた時は注意が必要です。

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアの値段

一般的に犬の値段は血統によって大きく左右されます。

その中でも一般社団法人のジャパンケネルクラブ(JKC)が定めた大きさや毛色や毛並み、様々な体のバランスなど犬種ごとに定められた基準により近い個体が良いとされます。

親犬やまたその親犬がドッグショーでチャンピオンに輝いていると、生まれてくる子犬の値段も高くなる傾向があります。

また、子どもを産ませることができるため、オスよりもメスの方が高値で取引されるようです。

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアの値段はおおよそ15万円から30万円と大きく幅があります。

これは先述の通り、ショータイプの個体は価格が高めに設定され、ペットタイプの個体は比較的安値で販売されていることが理由です。

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアと暮らそう

ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアは狭い日本の住宅でも飼いやすい小型犬で、その愛らしさは一目見た人を夢中にしてしまうほどです。

性格上の短所も、一緒に暮らしていくうちにチャームポイントへと変化していくことでしょう。

どの犬種にもかかりやすい病気はありますが、予め勉強しておくことによって普段から気を付けることができますので病気の早期発見にも繋がります。

古くから愛されてきたウエスト・ハイランド・ホワイトテリアはきっとどのご家庭でも愛される存在となってくれることでしょう。