近年爆発的な人気を持つようになったアルパカですが、その生態にはどのような特徴があるのかご存知ですか。
可愛らしい見た目通りの内面なのか、それとも以外なものが隠れているのか。
いずれにせよアルパカをより知ることで見えてくるものはあるでしょう。<
そこで今回はアルパカについてご紹介します。/p>
アルパカは賢くて人間とも仲良くしてくれる
アルパカはその温和な見た目通り、優しくて少し臆病な性格をしています。
世話をしてくれる人間を信頼し、積極的に仲良くしてくれる個体が多くいるので、触れあいを楽しむことができるでしょう。
体長は2メートル近くありますが、肩までの体高は1メートル程度なので、子供でもそこまで圧迫感を感じずにいられます。
敵を攻撃するような危険な部位もないので、安心してその可愛さを堪能することができるでしょう。
トイレを決まった場所で済ませたり、エサをくれる相手を覚えたりと知能の高さが目立ちます。
争いを好まない性格なので、周囲と調和することが比較的上手な動物だといえるでしょう。
好奇心旺盛に色んなところへ首をつっこむのに、些細なことでも驚く小心者なので、接するときは正面から声をかけるようにしてください。
アルパカはどんな生活をしているのか
アルパカの原産地は南米の湿潤高原で、歴史的には古代インカ帝国で家畜として飼育されていました。
現在はオーストラリアやニュージーランドにも広がっています。
その可愛い見た目と被毛の魅力から、多くのファンが世界中で見られるようになりました。
野生では一頭の雄と数頭の雌で群を作り、一夫多妻の集団生活で暮らしています。
その名残なのか一頭で生活していると神経質になり、体調を崩しやすくなる個体が多いです。
草や苔を食べる草食系ですが自分なりの好き嫌いを持ち、意外にグルメな一面を見るかもしれません。
1日1キロの量を食べ、穀物や水も多く必要とします。
食事を奪われそうだと感じたら、嫌な臭いのする唾液を吐きだして相手を威嚇することもあるので注意しましょう。
仲間同士でエサを取りあうようなときは、なるべく側に寄らない方が賢明かもしれません。
アルパカは豊富な毛が人気のポイント
アルパカは小柄な体格と柔らかい毛が多くの注目を集め、日々支持者を増やし続けています。
その毛には25種類もの数があり、白と黒、茶色と灰色がメジャー色といえるでしょう。
染色の問題から、近年は白以外の数が減っているそうです。
今後は色のついたアルパカが貴重となるかもしれませんね。
アルパカの毛は切らない限りずっと伸び続けるので、そのままにしておけばいずれ地面に着くほど長くなります。
夏場に長い毛は健康を害する原因となるので、一年に最低1回は毛刈りをすることが必要です。
アルパカの毛は最高の天然素材といわれるほど良質なもので、各地域で高い評価を得ています。
その毛には大きく二種類あり、短く立ったものをワカイヤ、長く縮れたものをスリと呼びます。
ふわふわとした感触は触った人を虜にし、アルパカの素晴らしさを再認識することになるでしょう。
アルパカは感情表現が多彩な動物
アルパカスマイルを筆頭に、アルパカはその感情を巧みに表現します。
表情はもちろん、体全てを使って見せる多彩な感情変化は、いくら見ていても飽きることがありません。
尻尾を丸めたりまっすぐ立ちあげたりすることでも、その微細な心境を周囲にアピールします。
じっくりと観察していれば、アルパカの気持ちを理解することはそう難しくないでしょう。
ボディランゲージを把握しておくことで、よりアルパカを身近に感じることができます。
スキップで走り回っているときはご機嫌、耳をピンと立てていたら警戒の合図、その場でうずくまるなら恐怖を感じているのでしょう。
アルパカの行動から感情のパターンを読みとり、そのときどきで上手く接し方を変えてあげるといいですね。
アルパカは個人での飼育は難しい?
広いスペースで放牧されているイメージのあるアルパカは、やはり飼育のためにはそれなりの環境とお金が必要になります。
最低でも5頭の集団が望ましいとされているため、エサや掃除の大変さは想像以上となるでしょう。
またアルパカそのものの値段も高価です。
一頭の平均価格は250万円とされ、毛の種類によっては1000万円を超えることもあります。
これらの条件をクリアしたとしても、健康管理や毛刈りの準備など、考えるべきことはまだまだあるでしょう。
寿命が15年から20年くらいで、人間にも懐きやすい性格から飼育を夢見る人は多くいます。
アルパカは長い期間をかけて、家畜として飼育しやすいように品種改良されてきました。
より小型化が進めば、そのうちペットとして飼いやすい新種のアルパカが見られるようになるかもしれません。
アルパカとの共存を進めていけば、今後はより身近になるかも
アルパカはまだ今の段階では、見た目でしか私たちの生活に溶け込んでいないのかもしれません。
テレビや写真でたくさん見るようになったからこそ、これからはより身近に、より共存していけるようにその特徴を広めていく必要があるでしょう。
日本でもこれからアルパカと触れあえる場所が増えてくるかもしれません。
もし接する機会があったなら、その可愛らしさを楽しんで、それからぜひ周囲に魅力を伝えてあげてください。