小動物のペットといえば、ハムスターやウサギがよく聞かれます。
でも、どうせ飼うなら少し変わったペットを飼ってみたい。
そんなあなたにオススメなのがシマリスです。
そこで今回はあまり知られていない、シマリスの飼い方のポイントをご紹介します。
シマリスの生態
シマリスはハムスターなどとは違い、昼行性の動物です。
ですので、体内時計のリズムが狂わないように夜は暗くしてあげましょう。
また、シマリスは群れを作らず単独行動をします。
2匹以上飼育するときは同じゲージで飼育しないほうがベストです。
ケンカになることも多く、場合によっては殺し合うこともあります。
もともと涼しい地域に住んでいるので暑さは苦手な生き物です。
飼育するときは温度管理も必要になってきます。
さらに、非常に神経質でストレスも感じやすいですし、人に触られることも好きではありません。
赤ちゃんのときから飼っていれば懐きやすいですが、基本的に人には懐かない動物です。
ここまで見ると、とても飼いにくいペットのように感じられます。
でもシマリスの習性をきちんと理解していれば難しくはありません。
飼育環境
先ほど述べたように、シマリスは昼行性なので日中活動します。
とてもすばしっこく活発なので、十分な広さのゲージで飼いましょう。
ゲージから出して遊ばせると、事故により怪我をする危険が高いです。
広さのあるゲージでしたら、運動不足になる心配もさほどありません。
リス用のゲージというものがあります。
また、インコ用のゲージを代用することもできます。
止まり木などを設置し、巣箱を用意します。
この場合、ブンチョウ用の巣箱などが適しているでしょう。
水はお皿よりも給水ボトルを使うと、汚れる心配がありません。
また、床材としてウッドチップを敷いておきます。
これは、シマリスが飛び回って足を怪我しないようにするためです。
床材はシマリスが巣箱に運んでベッドを作るのにも使います。
ゲージの出入り口だけは、開け方を覚えて脱走してしまうことがあるため、ナスカンなどで留めておきましょう。
また、トイレも設置しましょう。
シマリスはゲージの隅にオシッコをする習性があるため、同じ場所にトイレを置くことで、しつけることができます。
シマリスはフンを所構わずしてしまうので、ゲージ内は毎日掃除してキレイにしてあげましょう。
シマリスのエサ
野生のシマリスは、木や草の種子などを主に食べる種子食の動物です。
ペットショップで購入できるエサの中でシマリスに適したものは、小鳥用の配合飼料や、ハトエサなどです。
これらのエサは麦やトウモロコシなど、様々な穀物が含まれていて、野生のシマリスのエサにとても近い配合になっています。
また、ペレットを利用することもできます。
ペレットは栄養成分や嗜好性など様々な点を考慮して作られており、シマリス用のペレットは作られていませんが、マウス用やハムスター用のもので代用できます。
シマリスのエサというとひまわりの種が思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし、ひまわりの種は脂肪分が50%以上も含まれているため、そればかり与えていると太りすぎてしまいます。
与えるのなら少量にして、栄養バランスが偏らないようにしましょう。
また、ひまわりの種と他のエサが一緒になっていると、シマリスはひまわりの種から食べ始めます。
ひまわりの種が多いとそれだけで満腹になり、他のエサを食べてくれません。
主食とは別に、おやつとして与えるといいでしょう。
主食以外のエサとして、野菜や果物、動物性たんぱく質も必要とされています。
煮干しやドッグフード、チーズなども時々与えてください。
そして野生のシマリスは昆虫などを食べていますから、コオロギなどの缶詰を利用しても良いでしょう。
シマリスとの接し方
初めにも述べたように、シマリスは神経質なところがあります。
急に距離を縮めようとせずに徐々に接していきましょう。
シマリスはとても臆病ですから、驚かせるようなことはしないで下さい。
家にやってきてから数日は掃除やエサの交換だけして、そっとしておきましょう。
少し落ちいてきたら、名前を呼んで声をかけて慣れさせていきます。
びっくりしなくなったら、ゲージ越しにおやつをあげてみます。
シマリスは好物をくれる人に馴れてくれるようになります。
また、ゲージ近くに行くとリスの方から近寄ってくるようになったら、ゲージの中に手を入れて、手の上でおやつを与えてみましょう。
自分から手に乗ってくるようになったら、そっと体を撫でてみましょう。
驚くことなく体を触らせてくれるようになると、健康チェックもできます。
ですが、シマリスは必要以上に馴らすべき動物ではありません。
様々な理由で人を噛むことがあります。
噛まないようにしつけることはできません。
ですので、飼い主が噛まれないようにすることが大切です。
シマリスの飼い方を学んでしつけていこう
シマリスは犬にするようなしつけはできません。
しかし、習性や生態を理解して上手に接すればとてもかわいい動物です。
できるだけ動物を優先した飼育をし、最適な環境のもとで愛情を持って飼い続けてあげましょう。