ペットショップに行くと、いろいろな種類の猫がいます。

どれもかわいらしくて、どの子にしようか悩んでしまいますね。

ペットは人気で飼うものではありませんので、自分の好きな種類を飼えばいいのですが、実際にどういう種類が人気なのかというのは、やっぱり気になるのではないでしょうか。

そこで今回は一般的に人気があるとされる品種をご紹介します。

スコティッシュフォールド

イギリス原産の猫。

折れ曲がった耳に丸顔という愛らしい外見で、ペットショップでも人気を集めている品種です。

外資系損保会社が行った猫の品種別人気アンケートでは、1位になっているほどの人気ぶり。

スコティッシュフォールドといえば折れ曲がった耳というイメージが強いと思いますが、実際には耳が折れ曲がっていない個体もいます。

体格は標準的で、短毛種と長毛種の両方の個体がいます。

性格はのんびりとしていて穏やかで、人間と一緒にいることを好むため、気性的には比較的飼いやすい品種とされています。

問題は前述した体の柔らかさで、関節に異常を持っている個体が少なからず存在します。

特に耳が折れ曲がった個体同士を交配させると高確率でこの問題が出ます。

価格は10万~20万円が相場で、耳の折れ曲がった個体の方が高値になるようです。

アメリカン・ショートヘア

「アメリカ」の名前がついていますが、実際には欧州から米大陸への移民によって持ち込まれた猫が祖先となっています。

体格は標準的で短毛種。

性格は比較的穏やかなうえ、賢い品種ともされています。

ただ、野性的な性質を残しているところもありますので、狩りをはじめとする運動欲求が強く、家具を引っ掻くなどの行動に出ることもあり、そのあたりを「やんちゃ」と取るか「キツい」と取るかで評価は分かれます。

また、人間だけでなく犬をはじめ他の動物にもなつきますので、多頭飼いに適しています。

肉体的には比較的タフなのが、前述したスコティッシュフォールドとの大きな違いです。

価格は10万円前後が標準です。

ラグドール

名前は英語で「ぬいぐるみ」という意味で、その名前にふさわしく気性が極めておとなしく、抱っこされるのが好きな品種です。

この品種は温和なだけでなく、狩りの欲求が低いことも特徴です。

このため小さな子供と一緒にいても引っ掻くということがありませんし、家具に傷をつけるということもありません。

完全室内飼いに適している品種といえるでしょう。

がっしりとした体格が特徴で、オスだと大きいもので10キロを超える個体もあります。

このため、他の猫よりも成獣になるまでに時間がかかり、3~4年必要だとされています。

また、長毛種なので毛玉ケアには気を付けて、毎日ブラッシングを欠かさないようにする必要があります。

価格は15万円前後が相場です。

ブリティッシュショートヘア

前述したアメリカン・ショートヘアと同系で、こちらは2世紀にローマ人がブリテン島に持ち込んだ猫が祖先とされています。

中でも灰色の毛色の個体は「ブリティッシュブルー」と呼ばれ、世界的にも高い人気を誇っています。

性格は比較的のんびりしているといわれますが、もともとはネズミを捕るために飼育されていた品種なので、アメリカン・ショートヘア同様に狩りの能力は高いです。

標準的なサイズでありながら、比較的がっしりしているのはこのためです。

身体能力も同様に高いため、キャットタワーを用意するなど十分に運動できる環境を整えてあげることが必要になってきます。

また、騒がしいのを苦手とする一面もあるようです。

価格は平均で12万円前後です。

ロシアンブルー

名前から分かるようにロシア原産です。

体毛は灰色で、名前の由来になっています。

第二次世界大戦中に個体数が減り、一度は絶滅の危機に陥りましたが、イギリスやアメリカで個体数の回復が図られたため絶滅を逃れ、現在に至っています。

体格は標準的で短毛種。

鳴くことが少ないことからも分かるように大人しい性格で、なつきやすいのも特徴です。

ただ、警戒心が強く臆病で、人見知りが強い傾向もあります。

騒がしいところが嫌いなところもあり、多頭飼いに向いているとはいえない品種です。

どちらかといえば飼い主と1対1の関係を築くのが理想的なタイプで、そのあたりが上記4品種との大きな違いとなっています。

価格は10万円前後が相場です。

人気の猫を知っておこう

猫には他にも人気品種がいます。

短い脚が特徴的なマンチカン、ヒョウのような模様のあるベンガル、タイ原産で顔に黒い模様のあるシャム、世界最小でメスは2キロほどにしかならないシンガプーラ、野性的な外見を持つオシキャットなどが人気品種とされています。