ひとえにリクガメと言っても、色々な種類がいます。
形や模様、性格や食べるエサ、生息環境などが種類によって全く変わってきます。
乾燥した環境を好むものや、多湿を好むもの、乾燥と多湿両方を好むものまで様々です。
ホルスフィールドリクガメ
イランやパキスタン、アフガニスタンなどに生息します。
体長は約20cmで、甲羅は盛り上がりがなく、やや平ったくて丸っこい形をしています。
様々な国に生息しているため、岩肌の多い砂漠地帯やステップ地域、乾燥した高地など生活環境が変わってきます。
基本的に乾燥した地域に生息する種類なので、湿った土や草の上など多湿の環境には適しません。
多湿の環境に長期間おくと、皮膚病や呼吸器系の感染症にかかりやすくなります。
冬眠をする種類ですが、生息地位が広いため、個体によっては冬眠をしないこともあります。
ホルスフィールドにとって、昼間20~35℃、夜間16~28℃が適温と言われています。
草食性なので、タンポポやクローバーなどの野草と野菜を中心に与えましょう。
個体によっては水を飲まないものもいるので、その場合はトマトやレタスなど水分の多い野菜を与えましょう。
ヒョウモンガメ
スーダン、エチオピア、南アフリカなど、乾季と雨季のある地域に生息しています。
乾季は活動が鈍くなり、雨季になると活発的になります。
体が大きくなる種類で、平均65cm位になります。
大きなものでは最大70cmにもなると言われています。
甲羅はドーム状の盛り上がった形で、淡い色と褐色のヒョウ柄が入っています。
日光浴が不足するとヒョウ柄がキレイに出ないと言われます。
高温を好み、寒さに弱いため冬眠しません。
ヒョウモンガメにとって、昼間25~38℃、夜間20~30℃が適温と言われています。
完全な草食性なので、野草や野菜を中心に与えましょう。
ヘルマンリクガメ
スペイン、イタリア、南フランス、ユーゴスラビアなどに生息しています。
乾燥した環境を好み、多湿低温に弱いです。
体長は約20cmになります。
天気が良く、乾燥している地域に住んでいるので、十分に日光浴をさせる必要があります。
四季のある地域に住むため、11月~4月頃まで茂みなどに穴を掘り冬眠しています。
ヘルマンリクガメにとって、昼間25~38℃、夜間20~30℃が適温と言われています。
草食性なので、野草や野菜をメインに与えましょう。
ケヅメリクガメ
アフリカ大陸に生息しています。
日中は日差しが強く高温で、夜は低温の過酷な地域に生息しています。
甲羅が大きく四肢がガッシリしていて、世界で3番目に大きなリクガメです。
体長は約70~80cm位になります。
また体も大きく運動量も豊富なので、ケージで飼うには限界があります。
理想はカメ用の小屋を作って、室温などを調整してあげるのが良いでしょう。
ケヅメリクガメにとって、昼間22~30℃、夜間18~20℃が適温と言われています。
日光浴不足や食事のバランスが崩れると、甲羅がデコボコになる異常をきたします。
エサは栄養のバランスを考えて与えなければいけません。
草食性なので、エサは野草や野菜を中心に与えましょう。
ホシガメ
インド、パキスタン、スリランカなどに生息しています。
基本的に多湿の地域に棲み、乾燥した地域にも出てくるそうです。
甲羅に放射状線が入り、それが星の模様に見えるのが特徴です。
体調は最大で約25cmになります。
乾燥と多湿の地域に生息しているので、両方の環境を整えてあげることが大切です。
ホシガメにとって、昼間28~35℃、夜間20℃以上が適温と言われています。
また、ホシガメは結石になりやすいので、水分を取らせることも重要です。
基本的に草食ですが、多湿の地域では昆虫やミミズなども食べます。
エサは野草や野菜中心に与え、たまに昆虫などミミズの動物性のエサを与えるのが良いでしょう。
エロンガータリクガメ
中国南部、インド北部、マレーシアなどに生息しています。
生息地域が広く、乾燥した草原から湿った森林まで幅広い地域にいます。
甲羅は黄色から黄土色で、黒い模様が入るもの多いです。
ただ、個体差が大きいので、模様がない個体など、様々なものがいます。
体長は30~36cm位になります。
基本的に高温多湿を好みます。
エロンガータにとって、25~30℃が適温と言われています。
基本的に草食ですが、植物、果物、ナメクジ、昆虫なども食べます。
エサは野草と野菜を中心にあげましょう。
果物を食べさせる場合は、りんごやバナナを上げましょう。
動物性のエサを上げる場合は、鶏のレバーやリクガメ用の飼料をあげましょう。
リクガメを飼ってみよう
亀を飼育するケージは最低90cm四方の大きさを用意してください、ただ、大きさによってはもっと大きいケージが必要になります。
しかし、リクガメは基本的に活発に行動する動物です、ケージの中で飼育するに限界があります。
狭いケージの中では亀もストレスを感じてしまい、それが原因で病気にかかってしまうこともあります。
なので、屋外飼育なども考えた方が良いでしょう。
個体差をよく理解して、ケージ内の温度湿度などを亀の過ごしやすい環境を整えてあげましょう。