最近ペットOKの集合住宅や同伴できるお店が増えてきました。

他にも、メディアでも多く取扱いされているのを見て、新たにペットを飼い始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はペットショップでペットを飼う時の注意点をご紹介します。

販売されている犬は生後8週間以上かどうか

これは主に犬に関する期間の話です。

犬は生後6週間~8週間までの期間に、親犬や兄弟犬から多くのことを学んで社会性を身に着ける、臨界期を過ごします。

この期間を経ずに販売され飼い主のもとに渡ってしまった場合、しつけも難しく、ストレス耐性も低いため、情緒不安定に陥り、結果噛んだりしてしまうケースもあります。

そのため、犬を飼う際には1つのチェックポイントに加えておきましょう。

もし可能であれば、販売されている犬が業者オークションかブリーダーからの購入なのか、どういう環境で育てられたのかも聞いてみると良いでしょう。

スタッフの知識が豊富かどうか

ペットショップとはペットを購入したら終わりではなく、エサや生活用品の購入、相談など長い付き合いとなることが多いです。

そのため、勤めているスタッフがペットに対しての知識を持っているかは重要なポイントとなります。

特に初めてペットを飼う場合や初めて飼う種類のペットを購入する際は、食事や環境の整え方、適切なグッズなど様々なアドバイスが必要となるため、スタッフの知識が低いショップは避けた方が良いです。

また、購入直後は環境の変化により不安がるペットも多いので、スタッフの方にアドバイスをもらい、ストレスを軽減する工夫をすると良いでしょう。

健康なペットを取扱いしているか

近年法整備も整ってきてはいますが、劣悪な環境でペットを販売しているショップも多々ありトラブルが起きています。

その中でも多いのは、購入後ペットが病気や障害を持っていることが発覚し、トラブルに発展するケースです。

そこで、購入を検討しているペットは購入前によく観察してみましょう。

具体的には以下の点がポイントになります。
・ダニがいないか耳を見てみる(痒がる、耳の中に黒いべとべとした耳垢があれば注意)
・目ヤニや膿が溜まっていないか、眩しそうにパチパチしていないか
・出ベソでないか
・肛門付近に便が付いていないか(下痢をしていないか)

これらのポイントを満たしているか確認しましょう。

ペットショップが清潔に保たれているか

飼い主の元に来るまでは、ペットショップがペットの家になります。

しかし、ペットショップは不特定多数の人が来店し、多くの糞尿も発生するので清潔に保てていないと、ペットが健康を損なう原因になります。

他にも、店内はキレイに見えても異臭がするショップは、バックヤードが汚れているか糞尿の始末が適切になされていない可能性があるので、そのようなショップは避けることが賢明です。

他にも、ペットを展示しているショーケース内の給水器やトイレが清潔に保たれているかも必ず見てみるようにしましょう。

水槽が必要なペットの場合は水槽が汚れていないか、藻が発生していないかを確認することが必要になります。

汚れている水槽の場合、ペットが病気にかかっている可能性があります。

ペット購入時に書面で契約書を交わせるか

ペットを購入するという売買契約は、現状だと口約束だけでも交わすことができます。

しかし、購入後の様々なトラブルや、言った言わないの水掛け論になることを防ぐためにも、書面での契約書を交わすことが望ましいです。

契約書には最低でも以下の項目を盛り込むようにします。
・購入金額、支払方法、支払日
・契約者(未成年の場合は保護者名も)
・契約の解除に関する項目
・契約日
・購入したペットに問題が生じた場合の項目

特に購入後のペットの問題は、どちらに責任が生じるのか判断が難しい点が多くあります。

ペットショップ側が用意する契約書を使用する場合は、必ず細かい条項にまで目を通しておきましょう。

ちなみに、購入したペットが死亡してもペットショップは一切の責任を負わないという免責事項は、購入者が一方的な不利を被る可能性があるので無効となります(消費者契約法8条1項1号)

衝動買いをしない・薦めない

最後はペットショップ・飼い主双方に注意が必要なポイントになります。

ペットショップで見かけた動物がとても可愛くて、その場で購入したくなることがあるかもしれませんが、必ず熟慮してから購入するようにしましょう。

なぜなら、ペットを飼うにあたっての様々な準備やリスクについて考える必要があるためです。

例えば、今の家はペットを飼えるか、経済的な負担は大丈夫か、最後まで面倒を見ることができるか、信頼できる動物病院があるか、などです。

同様の理由から、衝動買いしてしまいそうな時に購入を薦めてくるペットショップはペットの事よりも売り上げを優先している可能性があり、オススメできません。

ペットショップは吟味しよう

ペットを飼う際多くの方はペットショップで購入しています。

しかし、購入前後での様々なトラブルも増えており、ペットショップの選定は非常に大切なポイントになります。

自身が好きなペットを取り扱っている、見た目で気に入った等で安易に決めず、購入前には何度かペットショップに通って、ペットもショップも吟味するようにしましょう。