可愛がっていたペットが亡くなって、悲しみの中で、どのようにペットとお別れをしてあげたら良いのか、わからないことが多くて、困った経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

突然やってくるかもしれない、ペットとの別れとその後の供養の仕方を、ペットが元気な時から、考えておくことが必要なのかもしれません。

最近では、ペット霊園に預けるのではなく、自宅での供養を選ぶ方も増えています。

そこで、自宅供養の方法をご紹介します。

清める

ペットが亡くなったら、まず最初にしてあげたいのが、体を清めるということです。

病気などで疲れた体を、お湯などでキレイに拭いてあげましょう。

最愛のペットに触れる最後の機会でもあり、最後に飼い主がしてあげられることです。

楽しかった頃を思い出しながら、優しく丁寧に拭いてあげましょう。

亡くなったペットもきっと喜ぶと思います。

安置する

季節にもよりますが、遺体が傷まないよう直射日光の当たらない、なるべく涼しい場所に安置してあげましょう。

夏場は必ずエアコンを入れてあげます。

火葬まで、どれくらいの日数、安置するかにもよりますが、ドライアイスを用意できると良いのですが、なかなか簡単に手に入らないので、保冷剤などをタオルに巻いて、遺体の頭やお腹に置いてあげましょう。

防水シートなどを用意しておくと、体液などで床が汚れるのを防ぐことができます。

ない場合は、ペットシーツを使っても良いでしょう。

お花で遺体の周りを飾っあげたり、大好きだった、食べ物やオモチャを置いてあげるても良いでしょう。

お水とお線香もあると良いですね。

人間で言う、お通夜のような、お別れの時間をイメージすると良いかもしれません。

葬儀屋などに連絡する

安置が済んだら、自宅に埋葬する以外は、自治体や葬儀屋、火葬業者などに連絡します。

なるべく自宅から近いところを選ぶと良いでしょう。

自宅まで迎えに来てもらうか、移動火葬車で自宅近くに来てもらい、車中で火葬をしてもらうことも可能です。

今は様々な方法で火葬することができます。

自分で火葬場まで運ぶことも、もちろんできます。

火葬の料金は、ペットの大きさによって決まり、業者によって違ってきます。

また、様々なサービスをパックにしていたり、独自に行っているサービスがあるので、各業者について調べてみましょう。

自宅に置いて供養する

火葬が済んだら、自宅で遺骨を安置することになります。

火葬のプランの中には、そのまま霊園に納めるものもあります。

自分がどのように供養したいのか、この時点で決められれば良いのですが、決められない場合は、とりあえず自宅にお骨を持って帰って、今後のことをゆっくりと考えることもできます。

自宅に安置したい場合は、生前家族と楽しく過ごした居間などに安置して、写真とお花と水、お線香も用意してあげましょう。

そして時々手を合わせて、言葉をかけてあげましょう。

それだけで十分亡くなったペットは嬉しいはずです。

ペットの供養には決まった形式がないので、飼い主の良いと思う方法で供養してあげましょう。

死亡後の手続き

ペットが死亡したら、犬の場合は保健所に届け出が必要です。

亡くなってから30日以内の届出が必要となります。

亡くなった犬の鑑札や狂犬病の注射票を持って、飼い犬登録の抹消手続きを行いましょう。

郵送での受付が可能な自治体もあります。

飼っていた犬が、血統書のある犬だった場合、登録していた団体への届け出も必要となります。

身に付けて供養する

家族同然に可愛がっていたペットが亡くなっても、これからもずっと一緒にいたい、そう思われる方も当然いらっしゃいます。

そんな方は、ペットの遺骨を様々な物に加工して、身に付けることができます。

良く聞くのがペットの遺骨を専用のケースに入れてメモリアルジュエリー、カロートペンダントにするものです。

また、特殊な技術で遺灰をダイヤモンドに変えて、指輪にすることもできます。

こうすることで亡くなってしまったペットと、いつも一緒にいる、安心感が生まれて、ペットロスなどの症状を和らげる効果も期待できます。

遺毛を使う

ペットの遺毛を使った、メモリアル商品もあります。

チャームやキーホルダー、ストラップなどがあり、愛犬や愛猫の毛を利用して作ってもらうものです。

さりげなく持てる、メモリアル商品として人気があります。

ただ、完全オーダー品なので、納期に時間がかかるのと、料金が高めではあります。

それでも、愛犬や愛猫を身近に感じられる、素敵な商品として人気があります。

自宅供養のあり方

家族として過ごしてきた、ペットをどのように供養してあげるか、飼い主が悩み決めたことならば、どのような供養の仕方でも、ペットは喜んでくれるはずです。

自分の近くに置いて、いつまでも忘れずにいてあげたら、天国のペットもきっと幸せです。