ペットを飼い始める人が増えるに従い、動物病院もたくさんできてきました。

自分の大切なペットを診てもらうのだから良い病院に連れて行きたい。

しかし、どんな動物病院が良い動物病院なのかどうやって見極めたらよいのか分からない人もいるかと思います。

ここでは、良い動物病院に必要な条件などをご紹介します。

病院内の全てが清潔であること

動物病院には何匹もの生き物が集まります。

病院ですから当然、病気の動物も沢山来ます。

同じ診察台の上で診察や治療をするにあたり、病気が感染する危険があります。

使われている器具に関しても同じことが言えます。

また、待合室などのいすでも、動物の汚れや毛が残っていればそこからアレルギーを起こしてしまうこともあり得るのです。

大事なのは、病院側がきちんと消毒、掃除をしているかどうかになります。

血液の付いた使用済みの注射器や、動物のお尻で計った体温計などの処理や消毒がきちんとされているか意識してみましょう。

診察台で興奮してしまった動物の排泄物もしっかり掃除していないと感染症の恐れがあります。

また、医師やスタッフが清潔であることも大事です。

直接動物に触れるわけですから、常に清潔にされているかどうか手元などを見てチェックしましょう。

獣医が質問に細かく答えてくれるかどうか

飼い主さんからしたら、自分のペットの身体について心配はつきないはずです。

動物は口がきけません。

となれば飼い主さんがペットに代わり色々なことを獣医さんに質問したり、アドバイスを求めたりすることはとても大事で必要なことです。

昨今、インターネットが普及されて、昔より動物に関する知識が一般の方にも広まっています。

それらの情報を自分のペットにあてはめて獣医さんに質問する飼い主さんも多くいることでしょう。

心配だから聞きたいことは沢山あるのに、質問できる雰囲気じゃなかったり、質問してもあいまいな返答しかしてくれない獣医さんには安心してペットを任せることはできません。

飼い主の心にも寄り添ってどんな質問にも、細かく丁寧に答えてくれたり、一緒に考えてくれる獣医さんであれば信頼できるでしょう。

良い動物病院はペットの扱い方に表れる

動物病院でのペットの扱い方は、そこが良い病院どうか見極めるのに非常に重要になってきます。

病院が好きな動物なんていません。

そこに行くだけで、緊張して怖がって震えてしまうのが動物です。

動物は人間と同じくストレスがかかると病気になってしまいます。

治療前、治療中に優しく話しかけたり、診察台では動物を無理やり押さえつけるようなことはせず、もたもたと時間をかけずに速やかに治療してくれることが大事です。

また、動物によって同じ犬や猫でも性格は違います。

そういったことも理解してその動物それぞれにあった対応をしてくれる病院であれば、理想的です。

獣医やスタッフすべての人が動物の心を配慮して、少しでも怖がらせないよう気を配ってくれている病院は良い病院といえるでしょう。

過度な治療をしない

犬には人間同様、自然治癒力があります。

本当に優秀な獣医であれば沢山の薬を出したり、むやみに検査をしたりしません。

薬の飲み過ぎは自己免疫力を下げてしまう可能性があります。

検査もレントゲンや麻酔を使ってのCTなどは動物にとって本当に大きな負担がかかります。

また、何度も通わせるような病院よりも、短時間で必要最小限の治療で終わらせてくれる病院であれば、動物のストレスを少なくすることができ、金銭的にも飼い主さんの負担を軽くしてくれます。

目先の治療ばかりにとらわれず、動物の今後の健康まで視野に入れて治療してくれる獣医さんがいる病院は信頼できます。

飼い主の前で診察してくれる

動物病院の中には、診察室に飼い主が入れなかったり、簡単な治療(予防接種や耳に薬を塗る)なのに別室に動物だけ連れて行ってしまう病院があります。

動物にとって普段一緒にいる飼い主さんと離されることはとても怖いことです。

ましてや、見知らぬ人に身体を触られたり注射をされるのですからこんなに怖いことはありません。

余計緊張して治療に影響が出る場合もあります。

飼い主さんにとっても不安でしょう。

手術でもない限り、飼い主さんの前で動物の診察をしてくれるところを選びましょう。

中には、手術中の様子も飼い主が見られるようにガラス張りにしている病院もあるそうです。

これは医師として自信がなければできないことです。

飼い主さんにとっては心強い病院ですね。

良い動物病院の見極め方を知ろう

良い動物病院の見極め方をご紹介しました。

治療そのものも大事ですが、動物の身体だけでなく心にも優しく配慮してくれる病院が良い病院となります。

飼い主さんの気持ちにも誠実に対応してくれることも大事です。

実際に行ってみないと分からないこともあるでしょうが、周りの方の評判なども参考になります。

言葉を発しない動物にとって、頼れるのは飼い主さんだけなので、責任を持って良い病院を選びましょう。