ハムスター、ハツカネズミ、ヤマネなど世界にはとても小さなネズミ目の動物が数多くいます。

しかしその中で最も小さいとされるのがアフリカ原産のピグミーマウスです。

今回は世界最少のネズミについてご紹介します。

アフリカンピグミーマウスとは

アフリカンピグミーマウスとはアフリカに分布しているネズミ科の動物です。

別名、アフリカドワーフマウス、コビトハツカネズミ、アフリカチビネズミなどと呼ばれています。

その名の通り、非常に小さなネズミで、大人でも体長は約5cm、体重もわずか5gに達しません。

お金の十円玉ぐらいの大きさです。

赤ん坊に至ってはもっと小さく、1.5cm~2cmぐらいしかありません。

野生では、果物や草の種、昆虫などを見つけて食べています。

ねぐらは土を掘ってその中に住みます。

草や樹皮などを集めてボール状にし、その中で子育てをする、夜行性の動物です。

容姿は小さいながらも非常に可愛らしく、茶色の身体に白いお腹、長い尻尾を持ち、つぶらな黒い瞳をしています。

ちょこちょこと走り回る姿を見るだけでも、とても癒される動物です。

アフリカンピグミーマウスの性格

アフリカンピグミーマウスは世界最小のネズミということもあり、野生下ではとても非力な存在です。

そのため、性格もとても臆病な動物です。

少し音を立てただけでも物陰に隠れたり、驚いてジャンプしたり、素早く逃走します。

このネズミは、ペットとしてコミュニケーションを取るにはあまりに小さすぎると言えるでしょう。

無理に触ることはアフリカンピグミーマウスの過度なストレスにもなります。

静かに鑑賞するためのペットです。

アフリカンピグミーマウスの購入

アフリカンピグミーマウスの値段の相場は、6千円ぐらいからが相場のようです。

それほど高額なペットではありませんが、日本では比較的珍しいペットなので、偶然にお店で巡り合うというのは難しいかもしれません。

専門店においてもいつでも入荷しているとは限らないので、ピグミーマウスを入荷した経歴のあるお店に問い合わせて、いつ入荷するか教えてもらう必要があるでしょう。

また、珍しいペットなので、ピグミーマウスに関する飼育専門誌などは、ほとんどありません。

インターネットなどで、すでにピグミーマウスを飼育している人のサイト等を参考にしましょう。

アフリカンピグミーマウスの寿命

アフリカンピグミーマウスの寿命は1~2年と短めです。

アフリカンピグミーマウスは野性下では敵に捕食される確率も多いので、非常に多産なことで知られています。

生まれてから20日ぐらいには成体になります。

多く生まれて短く生き、その中で種を残す必要があるので、寿命が短いのです。

健康に関して気をつけたいことは暑さ、寒さなどの温度管理です。

人間も心地良く感じるくらいの温度が最適です。

冬はケージの下に保温マットなどを敷いてあげるといいでしょう。

また、それ以外にも陶器製の置き型給水器に入って溺れてしまう事故や、ボールの入ったボトル型水飲み器を舐められない、逃げ出してしまって起こる事故などの例があります。

とても小さなネズミなのでどこにでも潜り込め、力も弱いので、ハムスター用の道具では不自由、事故などの問題が起こるかもしれません。

なるべく長生きさせてあげるためにも、マウスをよく観察してあげる必要があるでしょう。

アフリカンピグミーマウスの飼育

アフリカンピグミーマウスは、その小ささゆえに、網ゲージでは柵の間をすり抜けて簡単に逃げ出してしまいます。

水槽、もしくはプラケースで飼育する必要があります。

水槽の場合、網目の細かいメッシュ製のフタなどを乗せましょう。

ピグミーマウスは驚くと、30cm以上も垂直にジャンプすることがあるので、逃げないようにフタに重しをするか、しっかり締めておきましょう。

ケージの中には、エサ入れ、ハムスター用トイレ(砂浴びも兼用、固まらないサラサラした砂がよい)、給水ボトル(ボールの入っていないもの)、回し車、巣箱などを入れてあげましょう。

エサは小鳥用の飼料やフードを中心に与えます。

副食に野菜や、果物、さつまいもなどを与えますが、体が小さくあまり食べないので、傷みやすい生野菜などは、少量でいいでしょう。

床材は土の場合もありますが、チップなどでもよいです。

ケージの掃除の際は紙コップや箱にそっとマウスを移し、フタをしておいてから掃除してください。

アフリカンピグミーマウスの特徴を知ろう

アフリカンピグミーマウスは、とても臆病な動物なので、触って楽しむというタイプのペットではありませんが、ちょこちょこと動き回る姿が本当に可愛らしいネズミです。

動物観察が好き、珍しい生物の生態に興味があるという方には、オススメのペットです。

飼育してみたいと考える方は、専門店などに問い合わせてみましょう。