少し特殊なペットという印象だったハリネズミも、最近は一般的に飼育されることの多い動物となってきました。
そのため、以前よりもハリネズミのエサもいろいろなものが手に入りやすくなっています。
そんなハリネズミですが、エサに飽きて食べなくなってしまうことがあります。
それを防ぐために、ハリネズミに何をあげれば良いのかを知っておきましょう。
ハリネズミ専用フード
以前は手に入りにくかったハリネズミ専用フードですが、最近は一般のペットショップでも手に入りやすくなりました。
近くの店舗に無くても、通信販売などでも買うことができます。
中に入っている成分がハリネズミに合わせて作られているので、基本的にこれを与えるのが安心です。
また、ハリネズミは好き嫌いで特定のエサを飽きて食べなくなることがあります。
しかし、専用フードの種類も増えてきていますので、あまり食べない場合や同じフードに飽きてきた場合も、好みにあわせていろいろと試せるようになってきています。
偏食が過ぎないように、なるべく専用フードを中心にしてそれ以外のエサは副食として食べるように慣れさせましょう。
子供のハリネズミや年齢の高いハリネズミにはフードが硬すぎることがあります。
その場合は、少しふやかして柔らかくして与えるようにしましょう。
他の動物のペットフード
エサは基本的にハリネズミ専用フードを主食とするべきですが、どうしても食べないなど何か理由がある場合はフェレットや犬、猫用のフードを与えることもできます。
硬いエサはハリネズミが食べられないことがあるので、水でふやかしてから与えるようにしましょう。
また、ハリネズミは他の動物に比べて脂肪を必要としないので、脂肪分の少ないダイエット用のエサなどにしましょう。
ハリネズミが一般化する以前、専用フードが手に入りにくい時にはこのような他のペットフードを与えるのが一般的でした。
しかし、やはり栄養面から専用フードの方が好ましいので、専用フードを混ぜるなどして栄養のバランスを整えるようにしましょう。
ミールワーム
ミールワームは日本語ではゴミムシダマシと呼ばれる甲虫の幼虫です。
ペットのエサとしてよく売られていますし、小麦粉などをエサに簡単に増やせるので自分で増やすこともできます。
ハリネズミは自然の中では虫などを食べています。
そのため、ミールワームのような生きエサは喜んで食べます。
ミールワームでは特にジャイアントミルワームのような大きめの種類を好みます。
しかし、栄養的には専用フードの方が優れていますので、あくまでおやつとして与えるようにしましょう。
自然の状態よりも飼育環境では運動量が少ないので、カロリーの高いミールワームを与え過ぎると太ってしまいます。
コオロギ
コオロギは熱帯魚や爬虫類のエサとして一般的に販売されています。
ペットを多く飼育している人はエサ用に自分でコオロギを繁殖させていることもあります。
動きが素早くハリネズミが捕まえられないこともありますので、脚や頭を潰してから与えるのがよいでしょう。
ハリネズミは脱皮したての柔らかいもののほうを好むようです。
ミルワームよりは脂質が少ないですが、与え過ぎには注意が必要です。
コオロギはミールワームほどハリネズミが好むわけではないので、個体によってはあまり食べないこともあります。
生きエサだけではなく、缶詰なども販売されています。
ピンクマウス
ピンクマウスは子供のハツカネズミのことで、まだ毛が生えそろっておらずピンク色であることからこの名前で呼ばれています。
爬虫類や大型の熱帯魚など、ペットのエサとして冷凍のものがペットショップなどで販売されており、ハリネズミもピンクマウスをよく食べます。
与えるときには解凍してから与え、大きすぎると食べられないこともありますので、小さめのものから試してみましょう。
カロリーが高いので与えすぎると太ってしまいます。
嗜好品としてはあまり食べさせないようにしましょう。
病気などの理由で痩せてしまった時には良いエサです。
肉類
ハリネズミはペット用のソーセージであるレップミール、鳥肉、レバー、ハツ、卵などの肉類も食べます。
レップミールはそのまま与えることができます。
ペット用に開発されたものなので安心ですが、カロリーが高いので与え過ぎないようにします。
それ以外の肉類は茹でて加熱してから、冷まして与えます。
ハリネズミはあまりあごの力が強くないので、柔らかいものを与えるようにしましょう。
また、脂質が多いと太りやすくなるので、ササミなど脂身の少ない部分を与えましょう。
栄養のバランスはやはり偏りやすくなるので、おやつや痩せてしまった時のエサとして与えるようにします。
他のエサを食べない時に食欲を取り戻させるために試してみてもよいでしょう。
野菜や果物
ハリネズミはニンジンや芋類などの根菜、キャベツや小松菜などの葉野菜、りんごやバナナといった果物も食べます。
ハリネズミは他の肉食動物よりも繊維類も必要と言われています。
専用フードであれば繊維質が不足する可能性はあまりありませんが、ドックフードなどでは足りなくなる可能性があります。
しかし、基本的には肉食ですので与えるとしても少量にしましょう。
硬い野菜については、茹でて小さく切るなどして食べやすい形にしてから与えるようにしてください。
また、ネギやタマネギ、にんにく、ニラなどは貧血などを引き起こすのでハリネズミは与えてはいけません。
ハリネズミ専用フードがオススメ
ハリネズミは基本的に専用フードを与えるのが栄養のバランスなどの面で一番です。
しかし、ハリネズミは同じエサを与え過ぎると飽きてしまってエサを食べなくなることもあります。
専用フードを数種類用意してローテーションしたり、時々他のエサを与えたりして飽きないような工夫をしましょう。
しかし、逆に他のエサを与え過ぎると偏食がすすんで他のエサを食べなくなりますので、ほどほどに調整するのが重要です。