うさぎやハムスターなどの人気のペットに隠れていますが、最近モルモットの可愛らしさに魅せられる人が増えています。

今回はそんなモルモットの中でも毛並みが特徴的なアビシニアンモルモットについてご紹介します。

アビシニアンモルモットとは

アビシニアンモルモットはノーマルタイプのモルモットを品種改良して誕生した個体です。

1860年代には、すでにイギリスで飼育されていた記録が残っています。

体長は20cm~30cm、体重は700g~1200gです。

見た目は短毛と長毛の中間ぐらいの毛の長さ(4cm~5cm)をしており、寝癖がついたようなロゼット(バラの花という意味)と呼ばれる巻き毛をしています。

別名巻き毛モルモットと呼ばれることもあります。

親しみを込めて愛好家の間ではアビーと言われることもあります。

毛質はノーマルと光沢のあるサテンの2種類があります。

毛色はバリエーションが多く、白、茶、黒、グレーなどのカラーが単色や複数色で出るため、その組み合わせは非常に多種多様です。

アビシニアンモルモットの性格、特徴

アビシニアンモルモットはげっ歯類ですから、神経質で臆病な一面もあります。

基本的には人によく馴れ、積極的にスキンシップを求めてくる性格をしています。

懐くと飼い主の側にいたがったり、後をついてくることもあります。

エサをおねだりしたり、甘えることもあります。

また、毛の手入れですが短毛種よりは長い毛をしていますが、長毛の個体ほど手はかからません。

気がついたらブラッシングしてあげるようにすればよいでしょう。

さらにモルモットを飼う際によく言われるのが匂いが若干気になるということです。

確かにモルモットはハムスターなどよりは匂いする場合があります。

それはトイレのしつけができないということにも起因しています。

しかし、消臭効果のあるチップを床材に使う、まめに掃除をするなど工夫すれば、それほど気にならないで飼育できるでしょう。

アビシニアンモルモットの値段、購入

アビシニアンモルモットの値段の相場は4000円~6000円ぐらいのようです。

珍しいカラーをしていたり、モルモットショーに出られるぐらいロゼットが左右対称で美しい個体であれば、若干金額が高くなるかもしれません。

購入に関しては通常のペットショップにいることもあるでしょう。

やはりノーマルタイプよりは珍しい品種なので、小動物専門店で探した方が見つかる確率は高いです。

できればお店に事前問い合わせをしておいた方が確実に会うことができるでしょう。

ブリーダーと知り合いなら譲ってもらうこともできるかもしれません。

アビシニアンモルモットの寿命、健康

アビシニアンモルモットの寿命は約6年~7年です。

健康に関しては暑さと湿度に特に弱いため、温度管理、湿度管理をきちんと行い、夏は特に皮膚病などに気をつける必要があります。

冬も巣材を多めにケージに入れる、布をかけて保温するなど対策をしましょう。

他には不正咬合、歯の伸びすぎ、足を床網に挟むことで起きる骨折、ビタミン欠乏症、カルシウムを取りすぎることによる尿路結石、膀胱炎、肥満、運動不足などにも注意が必要です。

ビタミン欠乏は野菜や果物をバランスよく与えることで防止できます。

泌尿系の病気はエサの栄養(カルシウム過多)などに気をつけることで予防が可能です。

歯の伸びすぎはかじり木などを与え、運動不足や肥満はエサの与え過ぎを控え、まめな室内での運動などを、心がけることで防ぐことができるでしょう。

アビシニアンモルモットの飼育

アビシニアンモルモットの飼育はうさぎとモルモット兼用ケージか、うさぎ用ケージで行います。

よじ登れない高さであれば衣装ケースや水槽を改良して飼育することもできます。

それぞれに利点と欠点があるので、自分の生活環境に一番あったものを選びましょう。

ケージ内には牧草入れ、エサ箱、牧草入れ、給水器、かじれるおもちゃ、巣箱などを配置します。

これらはうさぎ用のものなどを応用するといいでしょう。

床には足を挟んだりしないスノコや新聞紙、木のチップなどを使います。

エサについてはモルモット用、うさぎ用ペレット、牧草を主食に、副食として野菜、果物を与えます。

モルモットは体内でビタミンを形成できない動物ですので、欠乏症にならないようバランスよくエサを与えましょう。

ペレットについては栄養豊富ですが、カルシウム過多になり泌尿系を患う可能性もあるので、牧草の方をメインのするのが理想的です。

牧草には歯をする減らす役目もあるので必ず与えましょう。

ケージ掃除は月1~2回行いますが、臭いが気になる、糞で汚れるなどした場合、床材を取り換えるなど清潔を心掛けましょう。

アビシニアンモルモットの特徴を知ろう

アビシニアンモルモットは一見、長毛にも思えますが実は短毛との中間で、見た目ほど被毛のケアが大変ではありません。

長毛種のようにくるくるした毛の個体が欲しいのだけど、手間がかかりそうという人にもオススメです。

しかし、それでも換毛期や夏場は気をつけて被毛のケアをしてあげる方がよいでしょう。