ペットショップにて沢山の動物の中からモルモットを選んだ場合、どれくらい生きる動物なのかと気になりますよね。
犬の場合は種類にもよりますが10年前後、猫は14年ほど、うさぎは6年~8年といわれています。
小動物の仲間であるモルモットはどれくらいが寿命なのでしょうか。
そこで、モルモットの寿命はどれくらいなのかご紹介します。
モルモットの平均寿命は5~6年
モルモットの寿命は4年から8年と一般的には言われていますが、平均にすると5年~6年が一番多いようです。
5年6年というと、ハムスターで2~3年、うさぎで6年~8年なので、まぁまぁ長生きしてくれる小動物なのではないでしょうか。
基本は臆病な生き物なので、のんびりした性格の動物に比べると短めな寿命になりますが、寿命の平均を超えて長生きしてくれる動物もいるので、あくまでも参考といった程度にとどめておく方が良いかもしれません。
また、環境や食べ物によっても寿命が変わってくるので、そういった部分でも気をつけながら飼育すると長生きしてくれる可能性もありますよね。
モルモットの品種によっても寿命が違う
日本にいるモルモットはほとんどが品種改良された動物で、自然には存在しない動物です。
ですので、そういった点でも野生の強さなどは足りないところがありますが、日本のペットショップにいるモルモットの品種でイングリッシュモルモットやアビシニアンモルモットといった品種のモルモットは、何度も品種改良されてきた品種なので、比較的病気になりにくく長生きしやすい品種と言われています。
反対に毛の無いスキニーという品種は色素を持たないアルビノという突然変異の品種なので、体質的に体が弱いために病気になりやすく、寿命も他の品種に比べると短い傾向にあります。
また、体格も寿命に関係していて、もともと体の大きなモルモットは体が強い傾向があり、小さめのこじんまりしたモルモットは、体が弱い傾向があります。
飼育環境も寿命に関係する
例えば、モルモットのようにもともと臆病な性格の小動物を、人の出入りや騒音の激しい場所、明るすぎる場所、寒暖差の激しい場所、子どもが体を触りすぎる環境など、モルモットに強いストレスを与えるような環境で飼育すると、寿命も平均より短い短命になってしまいます。
少しでも長く寿命を伸ばしたいなら、モルモットの性格や育てやすい環境を整えることで、平均よりも長い寿命に変わることもあります。
人間でも同じように、ストレスを与え続けると、体の変化が起こり、病気にもなりやすくなるので、少しでもリラックスできるような環境づくりを意識すると寿命と長くなる可能性があります。
病気になりにくい食事
うさぎの場合は体内でビタミンDを合成できる生き物なのですが、モルモットは自分の体でビタミンCを合成できない動物です。
ですので、食事にも気をつけてあげないと、ビタミンが足りなくなってビタミンC欠乏症という病気になりやすい動物です。
人間も同じですが、ストレスを感じるとまずビタミンから消費していきます。
モルモットはもともと性格が臆病なので、少しの音や振動などにもビックリしてしまうため、ストレスを感じやすく、ビタミンを激しく消耗しやすい動物ですので、日ごろからまめにビタミンを多く含む野菜や果物を定期的に食べさせてあげることで、ビタミンCの補給ができます。
生ものはすぐに酸化してしまったり、腐ってしまうので新鮮なものをあげるように心がけます。
残ったえさはすぐに出して破棄しましょう。
腸内細菌の多いモルモット
モルモットは他の動物に比べて腸内の細菌が最も多い動物です。
モルモットの体にとって細菌が栄養やビタミンを生成してくれるので良いことなのですが、悪い細菌も多く住んでいます。
腸内のよい細菌を活発化させるためには食物繊維が必要です。
定期的な牧草を食べさしてあげることで、腸内の悪い細菌を押し流してくれます。
いつものフード以外に食物繊維の牧草や、ビタミンCを含む野菜や果物、カルシウムの補給なども上手な食事のバランスがモルモットの体調を整えてくれます。
モルモットが好きな食べ物ばかりで偏ってしまうことがあるのですが、上手にバランスよく食べさせてあげることで、病気を予防することができます。
体調管理も寿命に大きく関わってきますので、モルモットのストレスにならない程度に食事の工夫をしてあげてください。
急激な変化に弱い生き物ですので、少しずつ慣らしながら食べさせてあげるのも良いでしょう。
長生きさせるためにはなるべくストレスを与えないこと
体が小さく可愛いモルモットですが、その見た目どおりとても臆病でストレスを感じやすい動物です。
ストレスから食欲不振になり、病気に繋がることがあるので、ストレスを与えないように日頃から注意しなければならないことがあります。
例えば、人の出入りの多い玄関などはストレスが溜まりやすい環境になります。
物音や振動にびっくりしてしまうので、できれば静かな部屋に設置してあげるのが一番でしょう。
他にも先の紹介したように、室温の管理なども大切になってきます。
またエサを変えたり、飼育環境を急に変えたりすることが強いストレスになる場合もあります。
何事も焦らずに少しずつというのが大切です。
エサを工夫してあげる
モルモットは体の中の腸内細菌が多いということと、自分でビタミンCを作れないということが大きな特徴です。
この特徴を踏まえてエサをあげないと、色々な病気にかかりやすく、結果として長生きさせてあげることができないかもしれません。
まず腸内細菌には良性のものも悪性のものもあるため、食物繊維を取らせて腸内のバランスを摂るということがとても大切です。
ペレットだけではなく牧草などをエサに混ぜてあげ、積極的に食物繊維を取らせるようにしましょう。
また、ストレスを感じやすいということは、多くのビタミンを消費するということです。
果物や野菜などもエサに混ぜてビタミンCが取れるようにしてあげましょう。
病気に気をつける
病気にかかってしまうとやはり長生きするのが難しくなり、突然の別れを迎えてしまうようなこともあります。
しっかりとモルモットの生態を把握して、病気にかからないようにしてあげるということも必要になってきます。
モルモットに多い病気として毛球症や尿石症がよく挙げられます。
毛球症は毛のあるペットならどのペットでも可能性がありますが、毛を飲み込んでしまうと自分で吐き出せず、食欲が落ちたり便秘になってしまいます。
適度なブラッシングでかなりリスクは減らせます。
気を付けたいのが尿石症です。
いわゆる人間でいる結石なのですが、水分補給がいつもできるようにしてあげたり、カルシウムをたくさん摂らせ過ぎなければ必要以上に心配するような病気ではありません。
モルモットが長生きできる環境を整えよう
一般的な寿命をきくと短いなとついつい思ってしまいがちですが、飼育している環境やストレスの量、バランスの取れた食事をいかに食べさせてあげれるかによっても、寿命はぐんと変わってきます。
また一般的な寿命よりはるかに長生きしてくれる動物もいるので、まずは安心できる飼育環境を整えてあげるのが一番いいかもしれませんね。