ファンシーラットは頭が良く、人によくなつく個体が多いと言われています。

しかし、最初から人懐っこい個体もいる一方で、なつきにくい個体がいるのも事実です。

どうすれば、ファンシーラットがなついてくれるのでしょうか。

ファンシーラットになついてもらう方法を見ていきます。

ファンシーラットをまずはじっと見守る

ファンシーラットは、環境の変化に弱いため、ペットショップなどから迎え入れた初日は、新しい環境に慣れるために余裕がありません。

ですので、新しい環境に慣れるまでは必要以上に構ったりせずに、最低限の世話だけをして、見守ってあげるようにしましょう。

いきなり触ったりすると、恐怖のあまり噛み付いてくることもあります。

新しい環境に慣れるまでの時間は、どうしても個体差が出てしまいます。

ここは焦らないで、じっくりと慣れてくれるのを待ちましょう。

焦って無理になれさそうとすると、逆に警戒心が強くなり、なつくまでに時間がかかってしまいます。

ファンシーラットにおやつを手渡しであげてみる

ファンシーラットが新しい環境に慣れて、飼い主の存在に気が付いてきたら、おやつを手渡しで渡してみましょう。

最初のうちは警戒して近寄って来ないかも知れません。

ですが、徐々に「この人は危害を加えないだろう」とファンシーラット自身が理解し、慣れて手渡しでおやつを食べるようになります。

おやつは、ハムスター用のクッキーやひまわりの種、乾燥したフルーツ、野菜などを食べます。

人間のおやつは糖分や塩分が多く、ファンシーラットには適していないため、与えないで下さい。

また、おやつを食べ過ぎると主食を食べなくなってしまうので、おやつをあげすぎないように気を付けましょう。

ファンシーラットのケージ内の隠れ場所を少なくする

ケージ内に隠れ場所が多いと、ファンシーラットはそこに隠れてしまって出てこなくなり、なついてくれるのに時間がかかってしまう傾向があります。

そこで、なついてくれるまでは巣箱などの隠れ場所になるようなものはどけておきましょう。

最初のうちは慣れなくて落ち着かないですが、だんだんとケージ全体が安全だと理解し、飼い主にもなついてくれるようになります。

なお、ファンシーラットのような小動物は体調が悪くなると、それを隠そうとして巣箱にこもりきりになり、病気などの発見が遅れてしまうことがあります。

巣箱を置かないことで、こうした事態を防ぐことができます。

ケージの中で落ち着いて過ごせるようになったら、ケージの外に出してあげましょう。

ファンシーラットの耳の後ろを優しく撫でてあげる

新しい環境に慣れてくると、ファンシーラットが手の上に乗ってくれるようになってきます。

そうなると、ファンシーラットが飼い主に撫でるようにせがんでくるようになります。

今より一層なついてもらうためにも、耳の後ろを優しく撫でてあげると良いでしょう。

耳の後ろを優しく撫でられると、ファンシーラットはうっとりと気持ち良さそうにします。

中には、体が伸びきって好きにしてくれと言わんばかりの個体もいます。

撫でられているときに、小さく鳴き声をあげるときがありますが、それは気持ちが良くて満足している証拠です。

ただ、いくらなついてくれたからといって、ファンシーラットが触られるのを嫌がっているときは無理に触らないようにしましょう。

今まで培ってきた信頼を一気に崩してしまう恐れがあります。

複数飼育ではなく1匹で飼育する

ファンシーラットは、多頭飼育が比較的しやすい動物であると言われています。

ファンシーラット同士でじゃれあったりしてコミュニケーションを取ったりする姿は、とてもほほえましいです。

ですが、ファンシーラットを多頭飼育すると、ファンシーラット同士で仲良くなって安心感を得てしまい、飼い主になつきにくくなることがあります。

以上のことから、飼い主になついてくれるようにするためには、多頭飼育よりも単独飼育の方が良いと言えるでしょう。

単独飼育は、ファンシーラットがなつきやすくなる以外に体調の管理がしやすいというメリットがあります。

ただし、単独飼育にするとコミュニケーションを取れるのが飼い主だけになりますので、時間がないときでも出来るだけ構ってあげるようにしましょう。

ファンシーラットの名前を繰り返し呼んであげる

動物の中には、自分の名前を覚えることが出来る動物と出来ない動物がいます。

ファンシーラットは頭が良いため、自分の名前を覚えることが出来ます。

なついてもらうためにも、繰り返し名前を呼んであげるようにしましょう。

特に、おやつをあげるときや遊んであげるとき、褒めるときなど、ファンシーラットにとって嬉しいときに名前を呼んであげると、「名前を呼ばれると良いことがある」と覚えてくれるます。

そうすれば、より一層なついてくれるようになります。

逆に、いたずらや粗相をして叱るときは名前を呼ばない方が良いでしょう。

こういう場合に名前を呼んでしまうと、「名前を呼ばれると怖い目に合う」と誤解してしまうからです。

ファンシーラットになついてもらおう

ファンシーラットになついてもらう方法を見てきました。

ファンシーラットが飼い主になついてくれるようになるまでの期間には、どうしても個体差があります。

時間をかけてゆっくり接してあげることにより、飼い主との間に信頼関係が生まれます。

飼い主を信頼し、なついてくれるようになると、可愛らしくてファンシーラットから離れられなくなることでしょう。