小さくて2本足で立つ姿が何とも愛らしい事から動物園でも大人気のミーアキャット。
実はペットとして飼える事をご存じでしょうか。
今回はそんなミーアキャットの特徴についてご紹介します。
ペットとしての性格
ミーアキャットはアフリカ大陸の砂漠地帯に生息しているマングース科の肉食動物です。
オスメス共に体長25~30㎝、体重0.6㎏~1㎏とモルモットや子猫くらいの大きさしかありません。
2本足で立ち上がりますが4足歩行です。
非常に用心深い性格をしており心を許すまで時間がかかりますが、一度信頼を得ればよく人に懐きます。
ミーアキャットは群れで生活する生き物なので、一匹で飼うとストレスを溜める事があり多頭飼いが勧められています。
しつけは犬猫のように出来るわけではありませんが、トイレは気に入った場所でする習性がある事からケージ内でその場所をトイレにしてあげると良いとされます。
ミーアキャットを飼う際の注意点
他のペットとケンカしてしまう恐れもある事からケージ飼育が基本です。
ケージから出す際は目を離さないようにしましょう。
隙間が大好きなので部屋の隙間に入ってしまう事があります。
また、穴を掘る習性から壁などを傷つける事があるので触ったら危険な物や傷つけられて困る場所は、カバーをするなどの対策が必要です。
大人しい性格ですが攻撃的な面も持ち合わせており歯がとても鋭い事から、噛まれると大怪我に至る場合があります。
また頑丈でとても鋭い爪も持っており、引っ掛かれたりした場合は怪我に繋がる可能性があるので注意が必要です。
慣れると首輪を付けて散歩に行く事も可能ですが音などに驚いて逃げてしまう事もあるので、脱走には十分気を付けて下さい。
また、知らない人を怖がって噛みついてしまう恐れがある事から突然触ろうとする人や小さな子供には注意が必要です。
価格は20~40万円
ミーアキャットはまだまだ珍しい動物なので、ペットショップで頻繁に見る事はありません。
しかし最近は人気がある事から、一部の大型ペットショップやエキゾチックアニマル専門店などで販売されている事があります。
ネットで調べると沢山情報が出てくるので検索してご覧ください。
価格はベビーも成獣も変わらず、20万円~40万円とかなりの高価格です。
また、飼い主の都合などにより飼えなくなったミーアキャットの里親を募集している事もあります。
飼い主が手放す場合は費用が掛からない事がほとんどです。
詳しくは各里親募集サイトをご覧下さい。
ミーアキャットはとても可愛い容姿をしていますが、もともと野生動物で犬や猫の様に飼いやすい動物ではありません。
凶暴性もある事から飼うにはそれなりの知識も覚悟も必要です。
きちんと飼い方を学び、最後まで世話が出来るのかよく考えてから購入を決めて下さい。
飼育下の寿命は犬や猫と変わらない長さ
ミーアキャットの野生下における平均寿命は8年ほどと言われています。
ワシやフクロウなどの天敵も数多く存在するため、あまり長くは生きられません。
飼育下での寿命は10年~15年ほどと言われており、犬や猫と同じくらい生きます。
また20年以上生きた種も存在します。
飼育下でミーアキャットを長生きさせるためには、食べ物への気遣いが必要になります。
ミーアキャットは肉食なので、野生下では虫やヘビ、サソリなどがエサとなります。
特にサソリは水分も多く含む事から好物のようです。
飼育下ではミルワームなど昆虫の幼虫や冷凍マウスなどを与えると良いとされています。
主食はドッグフードやキャットフードを混ぜた物を与えている人が多く他にリンゴやバナナなどの果物類、鶏肉、馬肉なども食べます。
エサは一日一回以上、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質をバランス良く与える事が健康維持に繋がります。
環境を整える事も長生きに繋がる
ミーアキャットと言えば立ち上がる姿が有名ですが、あのポーズの理由は外敵を監視する他に日光浴の意味もあります。
砂漠の夜はとても寒いため、日の出と共に太陽でお腹を温めます。
飼育下でも必ず日光浴はさせてあげましょう。
また寒さが苦手な事から室温は25度以上にするのが望ましいとされています。
ケージはフェレット用のケージが丁度良いと言われています。
巣穴で生活をしている事から、ケージ内にトンネル状の物を置いたり穴堀りが出来る場所を確保するなど、少しでも野生の暮らしに近づける工夫があると良いでしょう。
また、ストレスを溜めないためにケージから出して運動もさせる事も大事です。
環境整備については、飼育本で学ぶ事も大事ですが実際にミーアキャットを世話している動物園の飼育員さんに質問するのも一つの方法です。
ミーアキャットの特徴を知ろう
砂漠のギャングと異名を取るほど獰猛な姿もあれば、日光浴でお腹を温めるという可愛らしい姿も見られるミーアキャット。
その何とも言えないギャップが飼育心をくすぐるのでしょうか。
可愛い顔をしていても野生動物です。
よく特徴を勉強してから迎え入れて下さいね。