フェレットは名前を呼ぶと駆け寄ってくる、抱っこが好き、甘えてくる、肩に乗る、などなど、大変なつきやすい動物です。
しかし、飼ったら全くそんな素振りもなく、いまいちなつかれてる感じがしないというケースもあります。
そこで今回はフェレットがなつかない時の対処法をご紹介します。
慣れるまでそっとしておく
当然のことですが、お迎えしたばかりのフェレットはなつきません。
新しい環境に戸惑い不安に思っています。
数ヶ月の赤ちゃんであれば母恋しさで鳴く子や、お乳の代わりに別の子の耳などをしゃぶる子もいます。
そんな状況であれこれ手を焼いたり、一緒に遊んであげる必要はありません。
まずは環境に慣れ、安心できる場所・人であると思えるようにそっとしてあげることが重要です。
焦らずひと月は様子を見るくらいの心持ちで見守ってあげましょう。
ちなみに即日から我が物顔で練り歩き、遊んでアピールする豪胆な子もいるので、臨機応変に対応してあげてください。
性格を知ろう
フェレットは個性豊かです。
これが同じフェレットなのと思うくらいそれぞれ性格が違います。
抱っこが好きな子、嫌いな子。
遊んでもらうのが好きな子、一人遊びが好きな子。
好奇心旺盛な子、臆病な子。
本当に様々です。
まずはその子をじっくり観察して性格を知りましょう。
そしてその子の好きなこと、嫌いなことを知りましょう。
人間だって好きなことをしてくれる人には心を開きます。
しかし中には「抱っこは嫌い。でも他の子が抱っこされてると自分もして欲しくなる」というややこしい子もいたりします。
注意深く観察してみましょう。
好物で釣る
好物を用意して名前を呼ぶと駆け寄ってきます。
今まで一瞥もくれなかった子でも効果テキメンです。
何度か繰り返すうちに、好物がなくても駆け寄ってくるようになります。
ただし残念なことに匂いを嗅ぎ分け、好物がある時だけ来るという賢い子もいます。
多頭飼いの方は匂いに釣られて一斉に来ないよう、注意が必要です。
好物については、おそらく大抵の子はバイトで釣れるはずです。
稀にバイトを嫌う子もいますが、何かしら好物はあるのでフェレットが食べられる安全なものを探してみるのも良いでしょう。
好物があると薬を飲ませる時などに役立つ場合があります。
とは言え、何が何でも無理に嗜好品や栄養食を探す必要はありません。
好物のエサでも十分です。
いずれにしてもあげ過ぎは禁物です。
応用すれば簡単な芸を仕込むこともできるので、挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
抱き癖をつける
フェレットが十分に慣れる前はしない方が良いですが、抱き癖をつけるという方法もあります。
やり方はとにかく抱っこし続けるということだけです。
嫌がっても暴れても離してはいけません。
なぜなら、嫌がれば離してもらえると学習してしまうからです。
押さえつけるなど痛い思いをさせるのは絶対に避けましょう。
抱っこ=良いものと思わせることが目的なので、優しく優しく、声をかけながら、でも離さないが重要です。
そして逃げるのを諦めたら、より優しく、いっぱい褒めてあげてください。
抱っこの時間も最初は短時間から、徐々に伸ばしていくのが良いと思います。
また、抱き癖をつけておくとブラッシングや耳掃除、爪切りなどの日常の手入れも楽になりますし、病院にかかる時も手がかからないのでオススメです。
諦める
飼い主としては残念なことですが、どうしてもなつかない子がいます。
名前を呼ぶと反応はするけど来ない、抱っこをすれば全身使って何が何でも逃げていく、一緒になんて遊ばない、撫でると心底うっとうしそうな顔で見て身を丸める、または逃げる。
バイトで釣っても食べ終わったらそそくさと走り去る。
よく慣れていてもなつかないといった場合、そういう子なんだと思って諦めましょう。
飼い主は何も悪くありません。
ただその子がそういうフェレットだったというだけです。
なつかないのは寂しいですが、孤高のフェレットもそれはそれで可愛いものです。
フェレットになついてもらおう
フェレットは比較的なつきやすい動物と言えます。
特に何もしなくても、名前を呼べば来るし、座っていれば足元にちょこんと乗ってきたり、横になっていれば添い寝してきたり、肩に登って大人しくついてくる、そんな子もいます。
しかしどのフェレットも皆それぞれ個性があって違います。
なつく・なつかないだけにこだわらず、そのフェレットだけの個性を楽しんでいきましょう。