まだ日本ではペットとして主流ではないモルモットですが、海外ではかなり人気の小動物です。
モルモットにも色々な種類がありますが、全般的にモルモットがかかりやすい病気について今回はご紹介します。
皮膚炎や毛ダニ
毛長のモルモットに特に多い症状が、毛ダニやシラミ、またそれらから来る皮膚炎です。
シラミは人につくシラミと同じように、肉眼ではなかなか確認できません。
少々痒そうな感じで体をかきむしりますが、その場では見えないことがほとんどです。
顕微鏡で見ると白い(透明)な卵のようなものが見えることがあります。
毛ダニの付着も、毛長のモルモットのかかりやすい病気のひとつです。
この毛ダニはモルモットに寄生する毛ダニであって、私達が生活する際に洗われるダニとは少し違います。
モルモットのみに着く毛ダニです。
毛ダニやシラミから皮膚炎になる場合もありますが、多いのは、おしっこやウンチの付着で皮膚が荒れてしまい皮膚炎を起こすことです。
皮膚炎が起こると、その部分の毛が抜け落ちてしまい、人間で言う円形脱毛症の様な状態が見られます。
また、お尻周りのみでなく、喉の周りにも皮膚炎がみられることがあります。
それは汁の多い食べ物を与えた際に、汁が垂れて付着し、荒れただれているのです。
中耳炎
食用区も低下し、ぐったりとした症状が現れます。
更にフラフラとしたりしていると中耳炎も考えられます。
耳まわりを掻いた時に、傷をつけてしまうことで中耳炎になりやすいですが、特に傷をつけたりした覚えがないという人もおおく、実際には原因が不明の場合も多くあります。
フラフラとする理由は、膿がたまってしまっているから。
約2週間程の治療でよくなります。
耳が上に向いているので、時には食事の際にワラが耳の中を傷つけてしまうこともあるようです。
歯の病気
モルモットの歯は、上下ともに一生伸び続けます。
偏った食事をしていると、どちらかの歯だけ伸びてしまい、歯のかみ合わせに支障が出てきます。
不正咬合は最も多いモルモットの病気の一つです。
牧草や乾燥物、野菜をたくさん食べることでそこから栄養を吸収し歯の調子を整えていますが、この摂取を怠ることで、歯の成長バランスが崩れて不正咬合になります。
高カロリーの穀物やたんぱく質、脂肪の与え過ぎは厳禁です。
食欲が無くなり、よだれもたらすようになったら要注意です。
尿石症
カルシウムが多すぎるフードをあげることで起きる尿石症。
特に高齢になってきた4歳前後から尿結石の症状がみられる場合が多いです。
まずは基本の食事が大切です。
カルシウムの多すぎない、モルモット用やフェレット用の決まった餌をあげることで、発症率を下げることができます。
ビタミンC欠乏症
モルモットは自分でビタミンCを作ることができません。
そのため、モルモットの専用フードからビタミンCを補ったり、サプリメントで補います。
ビタミンC欠乏症になると、歩き方がおかしくなったり、関節がおかしくなったりしていきますので、様子がおかしいのであればすぐに病院へ連れて行った方がいいかもしれません。
熱中症
モルモットは特に暑さに弱く、湿気にも弱いので、日本の夏の様な天候は苦手です。
水がたくさんあっても温度調節が難しく、死に至る場合もあるので、注意が必要です。
人間が過ごしやすいと思う温度と同じく、18度から26、28度前後がモルモットには適温です。
肥満や糖尿病
りんごなどの果物や、穀物、にんじんがモルモットは好きですが、たくさん与え過ぎると、肥満の原因となります。
肥満から糖尿病になることも多く、小動物なので治療法も少ない為、飼い主でコントロールする必要があります。
生殖器疾患
一回の出産で多くて4匹、モルモットは子供を産みます。
それが7カ月までに一度目の出産を経験していないと難産になる可能性があります。
7か月までに経験していることで、産道が開いたままとなり、次の出産も市場にできますが、そうでない場合は骨の形成がされてしまっていて、出産の際に死にいたることもあります。
1歳以上で初産になる場合は、医師との相談が必要となります。
胃腸のうっ滞
元々の原因は歯の病気からと考えていいかもしれません。
うさぎやモルモットに多くおこる病気です。
胃腸の調子が悪くなり、更に食べなくなる。
そこからまた更に胃腸の調子が悪化してしますという症状です。
ぐったりとして食欲がなくなると、かなり症状が進んでいるので、それ以前に毎日様子を見て違いがあれば早めに受診することが予防になります。
モルモットの病気に気づくため小さな変化を感じ取ろう
モルモットは飼いやすい小動物ですが、私達が気を配っていかなければいけないことも多くあります。
モルモットのちょっとした変化や異常に気が付いたら、早めに病院を受診することをオススメします。