近年ペットブームによって、どの家庭でもペットを飼いやすい環境になりつつあります。
そんな家族同然に一緒に住んできたペットの最後に、やりきれない対応をする悪徳業者がいるのも事実です。
ペットの火葬で起きやすいトラブルにはどういったものがあるのでしょうか。
後から高額請求をされる
ペットの火葬トラブルで最も多いトラブルと言われているのが、この高額請求をされたという事例です。
家族同然のペットが亡くなると、どうしても盛大に見送りたいという気持ちがあるので、公共の場の火葬よりも火葬業者などに頼む方が多くいます。
この中の業者の中に、まれに悪徳業者と言われる人達がいるのです。
ホームページなどから探して見つけた業者で、一律3万円などと書いてあったのに、火葬をしていく段階でオプションとしてどんどん費用をプラスされていくというケースがあります。
火葬している最中なので、断ると途中で火葬を止めたり、遺骨を返すことができなくなると言って、なくなく支払わされるという具合です。
後から請求される金額が、初めの設定された金額の10倍にもなったというケースもあるので注意が必要です。
火葬されないで捨てられる
合同火葬の場合に起こりうるケースで、火葬する手間を省くために数体はしっかり火葬をして、残りの遺体は山に捨てるといった具合です。
これは火葬をする手間を省くためもありますし、業者側からすれば火葬したらどれが自分のペットかわからなくなるから大丈夫だろうといった安易な考えの業者に多いようです。
なぜ発覚したかというと、自分のペットが小型犬なのに戻ってきた遺骨が明らかに大きいくて、自分のペット以外の遺骨を返され発覚しました。
もちろん逆のケースもありますが、細かく砕いてしまえばどこの骨か分からなくなるので大丈夫だろうといった、これも安易な考えの業者がやります。
また、首輪も一緒に火葬したら、違う犬の首輪の飾りを返されたケースもあるようです。
業者はその場で間違えて渡したと言って逃れようとしますが、そもそも間違えるような適当な業者には火葬をしてもらいたくないものです。
火葬内容が明らかに違う
まず自治体による火葬内容と民間業者による火葬内容にも違いがあります。
自治体の火葬は、低価格に抑えた火葬をしてくれますが、遺骨が帰ってこなかったり、火葬後は一般廃棄物として処理されることになります。
その点民間業者では、高額になりがちですが、しっかりと遺骨も帰ってきますし、さまざまな火葬プランが用意されているので、自分にあったものを選ぶことができます。
この火葬プランでトラブルが起こるケースがあります。
金額を提示してから個別にて火葬をしてもらえると書いてあったのに、実際には合同火葬をしてから遺骨を個別に渡されるという具合です。
また遺骨が帰ってくるときに、明らかに違うペットの遺骨が帰ってきたケースもあるようです。
個別火葬にも、スタッフが立ち会うものと本人が立ち会うものがあります。
せっかく個別火葬にしてもスタッフがしっかりと立ち会ってくれているのが分からないので、業者をしっかりと選ぶことから見極めたいものです。
業者の対応が誠実ではない
家族同然のペットが亡くなったのに、金額を上乗せしてきたり供養グッズを無理に勧めてきたりするケースもあります。
中には本人の見えないところではゴミ同然の扱いをしている悪徳業者もいるようです。
自治体でも一般廃棄物として最後は処理をされますが、扱いは丁寧にしてくれますし供養もしてくれます。
業者から遺骨の入ったペンダントや遺影、位牌などをその場でどんどん勧められても正常な判断ができないので、落ち着いてから本当に必要か考えると良いでしょう。
遺族に対しての対応も、家族を失った時と同じような対応をしてくれれば良いのに、たかがペットだという気持ちの業者がいるもの事実なのでよく見極める必要があります。
間違いや出張サービス
先ほども合同火葬の時に他人のペットの遺骨を間違えて渡されたというケースがありますが、この場合は確信犯なので許すことができません。
しかしペットブームになった時に、皆さんいっせいに同じ犬種の犬を飼うといったケースで、大体寿命も同じくらいなので亡くなる時期も同じ時期になることが多いです。
特に合同火葬の場合はある程度の遺体がないとやらないので、まとまってきた時には半分以上が同じ大きさの同じ犬種だったということもあったようです。
しっかりと分かるように対応はしてくれるようですが、実際に違うペットの遺骨を返されても分からないといったこともあります。
移動式の火葬として出張火葬サービスといったものもありますが、自宅まで来てくれて便利な反面、安易な火葬をしてしまうことへの罪悪感を持ってしまう人もいるようです。
火葬業者の見極めはしっかりと
いずれにしてもペットが亡くなったということは、家族が一人減ったということで、その家族にしてみれば一大事です。
仕事として火葬をしている人は、いわば金額しかない悪徳業者もいるので、しっかりと見極めて、その業者の火葬は断るといった決断も必要になります。
火葬をすることで亡くなったショックから立ち直った人はたくさんいるので、ぜひ最後までトラブルのないように見送ってあげたいものです。