ペット不可のアパートでも小動物なら大丈夫、という物件は多いですよね。
そこで人気があるのがモルモットです。
モルモットは盛んに品種改良がされたため、種類は豊富です。
ずんぐりとした体型が愛らしく、性格も穏やかな子が多いため、ペットとして人気があります。
そこで、主なモルモットの品種を7つご紹介します。
イングリッシュ
「モルモット」といってまず思い浮かべる品種がこれです。
ペットショップなどではショートモルモットとも呼ばれています。
短毛種で手入れも楽、比較的どこのペットショップでも手に入れやすい品種です。
動物園や観光牧場でもたくさん飼われているので、実際に触れ合った人もいるのではないでしょうか。
毛質はノーマルとサテンがあり、サテンタイプは光沢とつやがあります。
しかし、どちらも手触りはなめらかです。
カラーバリエーションも豊富で単色のものから複数の色が合わさったものまであります。
ポピュラーな品種のため、初めてモルモットを買う人にオススメです。
クレステッド
イングリッシュとほとんど変わらないのですが、頭につむじがひとつあって、頭の部分だけ少しだけ毛が長く伸び、「冠毛(クレスト)」になっていることが名前の由来です。
このクレストがまるで髪が生えているように見えます。
しかし、長毛種と比べるとずいぶん短いため、手入れに手間がかかるわけではありません。
こちらも短毛種ですが、イングリッシュに比べて少しお値段が高くなります。
クレステッドの中にもイングリッシュクレステッドとアメリカンクレステッドという品種があり、体色と頭の毛の色で分類されています。
アビシニアン
こちらも短毛種ですが、イングリッシュやクレステッドに比べて少し被毛が長く、カールしているのが特徴です。
全身につむじがあり、毛がくるくるカールしているので、巻き毛モルモットと呼ばれることもあります。
はじめは警戒しやすく臆病ですが人なれしやすく、慣れればとても社交的な性格の子が多いのが特徴です。
毛は硬めですが、全体にカールがかかっているせいでふんわりとして見えます。
この品種は、定期的にブラッシングしてあげる必要があります。
テディ
「ティディ」とも呼ばれます。
短毛種ですが、縮れ毛が特徴で、プードルのようにもこもこした見た目をしています。
似た外見の品種に「レックス」がありますが、テディはアメリカで生まれた品種です。
テディとレックスは見た目は似ていますが全く別の品種です。
にもかかわらず、混同されて売られていることも少なくありません。
日本ではテディも「レックス」という名称で売られていることが多いようです。
また「キャビー(あるいはケイビー)」と呼ばれることもあるようです。
毛質、毛艶でタイプが分類されており、柔らかい毛質の「アメリカン系」と硬めでごわついた毛質の「アビシニアン系」、ノーマル・サテンの毛艶があります。
これらの毛質、毛艶にあわせてカラーバリエーションも豊富なため、好みの子に出会える可能性が高いです。
短毛種なのですが、毛がかなり密集しているので定期的なブラッシングが必要です。
ペルビアン
アビシニアンの毛が長くなったようなタイプで、長毛種です。
かなり長く毛が伸び、10cm以上は当たり前、個体によっては30cmにもなる子もいます。
全身につむじがあるため、毛のタイプはカールしているものが多く見られますが、比較的ストレートに近い子も少なくありません。
長い毛にもかかわらず、柔らかな毛質を持ち、艶があるので見た目がかなり豪華です。
アメリカやヨーロッパなどのコンテストの毛並み部門で入賞することが多い品種でもあります。
頭頂部を含めた全身の毛が長く伸びるので、毎日のブラッシングや定期的なカットが必要になります。
そのため、初心者にはちょっと難しい品種です。
シェルティ
こちらも長毛種ですが、ペルビアンと違ってつむじがありません。
そのため毛はストレートです。
頭の毛は伸びずに体の毛、特に脇から脇腹にかけての毛が長く伸びます。
アメリカではシルキーと呼ばれていて、その名の通り艶のある長い毛は手触りがよくなめらかです。
こちらもペルビアンと同じくブラッシングとカットが必要になります。
長い毛にはゴミが付きやすく、おしりのあたりも汚れやすいです。
ペルビアンと同様、長毛種は上級者向けの品種になります。
また、比較的流通していない品種です。
スキニーギニアピッグ
ヘアレスの別名の通り、毛がないか、あまり生えないタイプのモルモットです。
見た目が小さな豚に似ているため「ピッグ」の名前が付けられています。
毛がないので喘息などの動物の毛が問題でペットを飼えない家庭でも飼うことができます。
日本では鼻先と足に縮れ毛があるタイプが多く流通しています。
ただほとんど毛がないのでブラッシングやカットの必要はありません。
毛色というよりは皮膚の色になりますが、灰色、肌色(サーモンピンク)、黒があり、混ざっているもの(ブチ状態)も多く見られます。
毛がない分、皮膚病にかかりやすかったり、寒さに弱い側面があります。
また、繁殖が難しく、ここでご紹介した7品種の中では最も高価になります。
モルモットの種類を知ろう
また、モルモットを飼うときに注意が必要なのは、鳴き声です。
あまり鳴かないと思われがちですが、モルモットはちゃんと鳴く動物で、「プイプイ」や「キューキュー」と鳴きます。
全く鳴かないと思って飼ったのに、なんてことがないように、事前に聞いてみましょう。
そうやって感情表現をする分、愛情をかければしっかりなついてくれます。
名前を呼ぶと返事をしてくれることもあります。
他にもアルパカ、テッセル、コロネットといったモルモットの品種もありますので、ぜひお気に入りの品種を探してみましょう。