最近では、犬や猫を飼う人が増加してきていて、ペットに対するサービスはめざましい発展を遂げています。

その中でも今回注目してみたいのは、ペットを輸送する方法についてです。

ペットを輸送するにはどのような手段があるのかご紹介します。

陸送で運ぶ

ペットを陸送する場合も様々な方法があります。

ペットを運転手と同環境に置きながら、輸送してくれるサービスを行っている会社があります。

この場合は空調や温度の管理が人間と同じなのでペットへの負担は軽く、健康面の心配がほとんどありません。

専用車でペットだけを郵送してくれる直行便となっているので、遠方への引っ越しなどにも安心してお願いすることができます。

ただし陸送なので、国内限定であることはもちろんですが、離島などには対応していない場合も多くあります。

陸送で注意することは、ただの荷物として手続きを行わないことです。

他の荷物と一緒に郵送されるようなサービスも多くありますが、ペットの命の問題を考えるのであればあまり好ましくはないでしょう。

しかし万が一、陸送で荷物と同じ場所へ乗せて運ばれる場合は、生き物であることを大きくハッキリと明記し、扱いに気をつけてもらえるようにしておきましょう。

それから、真夏や真冬の輸送は行わない方が良いでしょう。

熱中症や低体温症によって命を落とす危険性があります。

航空便を使って運ぶ

最近では、各航空会社でもペットを預かるためのサービスの向上が進んでいます。

しかし、ペットはまだ荷物と同等の扱いをされる場合も多く、真夏や真冬など温度の差が激しい季節では、ペットの死亡事故が発生した例もあるなど、まだまだ万全の態勢であるとは言えません。

ですが、海外への引っ越しや長期旅行にペットを同行したい方も多く、航空便があると非常に便利です。

航空便の最大の利点は、時間が短時間で済むことです。

車では5時間かかる距離でも、飛行であれば1時間ほどで行くことができます。

それを考えると、距離が長い遠方へのペットの輸送は、航空便の方がトータル的な負担は軽く済みます。

航空便を利用する場合は、ペットは犬か猫に限定されている場合が多く、ペットの月齢も2か月以上で健康に問題のない犬であったり、航空会社によって条件が示されている場合がほとんどなので、事前に確認しておくと良いでしょう。

ペットタクシーを利用する

最近では、ペットタクシーという、ペットに配慮した様々な工夫がされているタクシーが登場しています。

ペットタクシーの場合はだいたい、主として活動する県とその隣県(関東であれば一都六県範囲)でのサービスとなりますが、ペットホテルへの送迎、空港への輸送、動物病院への送迎など、ペットに関わる移動すべての場合に対応してくれます。

他の人やペットに迷惑をかけることも気にせずに乗ることができ、ケージに入るのを嫌がるペットでも、膝に抱っこして乗ることもできるようになっています。

民間のサービスなので料金は会社ごとに設定されていますが、もしものためにペットタクシーを調べておくと良いでしょう。

電車を利用する

もう1つの輸送方法として、電車や新幹線を利用するという方法があります。

ただし電車の場合は、キャリーケースにいれて持ち運べる大きさのペットであることや、公共の交通機関でもあるので、犬のように泣き声が大きなペットは、吠え始めてしまった場合の対処がありません。

事前に何度か電車に乗る方法を試してから、実践した方が良いでしょう。

JRの場合、ペットを車内に持ち込むことは可能で、手荷物料金として280円支払えば、基本的にはどこまで行っても良いそうです(ただし改札を1度出てしまうと無効)。

その他の私鉄などは無料でペットと同乗しても良い路線もあり、各路線で料金は違っています。

新幹線の場合でもケージに入れておくことが条件で、一律280円でペットの持ち込みが可能になっています。

飼い主としてはペットと共に移動でき、体調管理などもしやすいので、連れ歩くことができる電車での輸送には安心感が大きいですよね。

しかしペットが慣れない乗り物で移動する際に、吠えたり泣いたりしないかどうかが最大の問題点なので、事前に慣らしておいたり、同乗できるか判断しておく必要があります。

飼い主ペット共に安心な輸送方法を選ぼう

以上のように、ペットを輸送する方法は人間が移動手段に使う方法と、ほぼ変わらない方法で行うことができます。

しかし、輸送方法によって季節や環境を十分に配慮すべきものがあったり、犬の大きさで輸送方法が限られる場合も多くあります。

輸送するときには、飼い主の事情やペットの性格など、様々な要因から輸送方法を選ぶことにはなると思います。

気をつけたいことは、ペットにとって過酷な環境での輸送にならないかどうか、きちんとした管理を行ってもらえるのかどうかを把握しておくことです。

輸送が必要な場合は、飼い主もペットも双方が落ち着ける方法を選ぶようにしましょう。