モルモットがなつく飼い方。病気や環境に気をつけよう【初心者向け】

モルモットを飼うことになったのはいいけど、何から始めていいかわからなくなってしまっていませんか?

モルモットはネズミ科の生き物です。

といってもやはりわからないですよね。

そこで、モルモットの上手な飼い方についてご紹介します。

モルモットは集団で生活をする生き物

そもそも、モルモットとはどんな生き物なのでしょうか。

モルモットはネズミ科の草食動物です。

そして外敵も多いことから捕食されないように、いつもビクビクして集団で行動しています。

また昼間は敵に狙われやすいので夜行性動物でもあります。

そういったことから、モルモットはもともと臆病な性格で警戒心が強い動物であることをしっかり頭に入れておきましょう。

1匹飼いでも大丈夫ですが、できたら2匹飼いのほうがモルモット自体が安心して暮らしやすいと思います。

1匹飼いの場合は、なるべく驚かさないように静かで安心できる環境を作ってあげることが大切です。

隠れるところがあるお家を用意する

モルモットは捕獲されやすい動物であるために、隠れなければいけません。

ですので、何も隠れるところが無いお家だと、モルモットは常に緊張して過ごさないといけないので、強いストレスを感じてしまいます。

すると、病気になりやすくなってしまうので、少し広めのお家に隠れる場所があるスペースを作る必要があります。

モルモット用のお家は売っていないので、ウサギ用のゲージや巣箱のようなものなどを使用するとちょうど良いでしょう。

入れ物自体は自然に近い木の箱などもいいのですが、かじってしまうことがあるので耐久性を考えるとゲージの方が無難です。

食事は固形とビタミンが必須

基本の食事は、栄養価がしっかりと考えられて作られている固形フードが、一番モルモットの体にとって良い食事となります。

しかし、犬やネコのように固形のフードだけを食べていたら大丈夫かと思われがちですが、モルモットは少し違います。

モルモットの体はうさぎの場合は自分でビタミンCを合成することができる動物ですが、モルモットは自分でビタミンを合成することができません。

そのため、固形フードだけではビタミンが不足しがちなので、固形とは別にビタミンが豊富な野菜や果物を定期的にあげることが大切です。

野菜の中でもあげてはいけないものに、たまねぎやネギ、ニラ、ジャガイモの芽や皮、生の豆などがあります。

モルモットにとっては毒になる成分が入っているので、絶対にあげないでください。

お水は新鮮なお水を給水器で

昔はモルモットのお水の容器というものがペットショップに売っていましたが、最近では給水器と呼ばれる、ゲージに取り付けて必要な分だけお水がでてくるという便利なアイテムが売っています。

容器でお水をあげる場合は、やはりその水の中に雑菌が入りやすく、また糞なども入りやすいので衛生的に良くないことが考えれます。

少し値段はかかるかもしれませんが、給水器を取り付けてあげてほしいと思います。

また水はまめに取り替えるようにして、なるべく新鮮でカルキの抜いたお水が望ましいと思われます。

歯の伸びすぎ防止に牧草を

固形のフードには水分が少ないのですが、生野菜や果物などをあげるとその分水分が増えるので、あまり必要以上に水分を取らせてしまうとお腹を壊したりします。

それと同じで、草食動物だからと牧草を沢山あげすぎてしまうと、食物繊維や水分の取りすぎでお腹を壊してしまうので、あくまでも歯の伸びすぎを予防するために、定期的に少量の牧草をあげるようにしましょう。

また、牧草も食べなかったからと入れっぱなしにしておくと、そこにオシッコをかけてしまったりと不衛生になり雑菌が増える元となるので、牧草をあげるときはなるべく新鮮な状態で食べ残したぶんはキレイに掃除をしておくと良いでしょう。

寒さに強く熱さに弱い

モルモットは毛が沢山生えている生き物なので寒さには耐えることができますが、暑さにはめっきり弱い生き物だという事をしっかり覚えておく必要があります。

部屋の室温は人間と同じ環境で大丈夫ですが、気温が激しく変化する場所には置かないようにします。

一般的なに20℃~26℃くらいがちょうどモルモットにとって快適な温度になります。

また、日差しによって温度が変わる窓際などに置く際は、日陰のカーテンなどで覆ったり、風通しがいいように空気が入るよう窓を開けておく必要があります。

冬の場合は、暖かい場所に置き寒すぎないように調節します。

いずれも気温が激しく変わらないように、一定の温度が保てる環境を作ってあげることがモルモットにとって快適な暮らしになります。

多頭飼いなら、最初別々のゲージで飼う

お世話に慣れてくれば、もう一匹飼いたいと思うかもしれません。

そんな時どうすればいいのでしょうか。

もう一匹のモルモットも基本的に慣れてもらうところから始めるので、ケージを用意します。

環境に慣れたところで、もともと飼っていたモルモットと少しずつ対面させていきましょう。

力関係のバランスなどの様子を見ながら、慎重に対面させます。

初めはケージに入ったままで、威嚇したり片方が逃げてしまうなど無いようならケージから出してみましょう。

仲良くなれば広いケージで一緒に飼う事も出来ます。

その場合は、オスメスの判別がついていないと繁殖するので注意が必要です。

こまめな掃除とブラッシングがポイント

モルモットはハムスターと比べると、臭いが少々あります。

なのでケージの中は毎日チェックして、部分的な汚れはその都度取り除いてあげましょう。

一週間に一度は大掃除をして、月二回位ケージ本体を洗えればOKです。

それからお世話と言えば、ブラッシングは必須です。

お店には専用のブラシなどいろいろありますが、お家に余っている歯ブラシがあればそれでも出来ます。

毛が生え変わるので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。

ブラシングする事で毛艶もよくなりますよ。

掃除やブラッシングが終わったら、部屋で運動させて遊んであげます。

電気コードなどを噛まないように気を付けてあげれば大丈夫です。

モルモットの飼い方のポイントを押さえよう

モルモットは飼うのが難しいのかなと思われがちですが、コツを掴めば人懐っこく慣れたら鳴いて甘えてくるかわいい動物でもあります。

犬やネコのようにトイレを覚えたりはできませんが、優しく教えていくと覚えるモルモットもいるようです。

コミュニケーションをとるのが好きなモルモットなので、コツを覚えると飼育が楽しくなりますよね。