モルモットは動物園などで見かける動物です。
モルモットでよく目にするのは毛の短いものや、長毛でフサフサしたタイプのものでしょう。
しかしこのような種類の他にもモルモットには実に多様な品種が存在します。
テディモルモットとは
モルモットはゲッ歯目テンジクネズミ科の動物です。
南米が原産地であるとされ、まだはっきりとはしていませんが、
野生のテンジクネズミ等を家畜用に改良したのが起源であると言われています。
テディモルモットについては、アメリカでノーマル種の突然変異として誕生しました。
見た目はちょっと変わっていて、まるでテディベアのような短いくるくると縮れた毛並が個性的です。
アメリカ系とアビシニア系の特徴を品種改良時に受け継いでおり、
その二つのタイプの毛質を受け継いだ個体が見られます。
アメリカ系は柔らかめの毛質で、アビシニアン系はごわついた固めの毛をしています。
また、カラーバリエーションも実に豊富です。
テディモルモットの性格、特徴
テディモルモットの性格は、ほぼ他のモルモットと共通しています。
モルモットはとてもおとなしく温厚な性格をしていますが、反面、臆病で警戒心が強いという一面もあります。
気分が悪い時は低い声を出します。
しかし気長に接すればよく懐いてくれ、エサが欲しい時や寂しい時などに、
短い足でトコトコと走りながら、ピーピー鳴いて寄ってくることもあります。
意外に賢く、飼い主の感情変化や言葉を読み取るという面も持っています。
また、テディモルモットなど毛が特徴的な個体は、
ノーマル種に比べて被毛に牧草が絡みついたり、汚れたりといったことが多いというところがあります。
まめにブラッシングをし、汚れた場合はタオルで拭く、
お風呂に入れるなどしなくてはならないこともあるでしょう。
比較的手もかかる上級者向きのモルモットと言えるでしょう。
テディモルモットの値段、購入
一般的によく見られるモルモットの値段は5千円程度ですが、
テディモルモットなど珍しい種類については1万円以上することもあります。
購入については事前予約や下調べをしなければ、お店で偶然出会うことは難しいでしょう。
またテディモルモットとよく似た種類でレックスという品種がいますが、
テディモルモットとは発見された、地域も違う別のモルモットです。
ショップによっては、テディモルモットをレックスという名前で販売していることもあるようなので、お店の人によく確認しましょう。
ちなみにレックスはヨーロッパで発見され、テディはアメリカです。
購入する際は毛並が良いか、お尻が汚れていないかなどをよく見て購入しましょう。
できれば人にある程度馴れている個体だと後々飼育しやすいようです。
テディモルモットの寿命、健康
モルモットの寿命は6~7年ですが、中には10年ぐらい生きた個体もいます。
健康については高温多湿な環境に弱い、ストレス、皮膚病、不正咬合、尿石症、毛球症などの症例があります。
まず温度についてですがモルモットの生活環境は、
17~24℃程度の暑すぎず寒すぎずの状態を保てるようにします。
性格については臆病なので大きな物音などもストレスになるようです。
またモルモットは糞を大量にするので、ケージが汚れて不潔になったりすると皮膚病にかかりやすくなります。
さらにエサにカルシウムが多すぎると尿石ができてしまったりすることもあります。
歯が伸びすぎてしまう、毛玉が体内に溜まるなどの症状にも注意が必要です。
テディモルモットの飼育
モルモットのケージは高さ30cm~40cmはあるものを選びましょう。
この高さだとモルモットが登って逃げ出すことができないからです。
念のため天井に金網をしておいてもよいでしょう。
広さは60cm程度あるものがよく、大きな衣装ケースやうさぎ用の金属ケージなどが飼育に適しています。
天井が外せるタイプだと、モルモットを抱き上げて移動させたり、掃除したりする時に便利です。
モルモットの多頭飼いについてはできることもありますが、
ケンカも多いので、それぞれのゲージに一匹ずつ飼います。
ケージの中には、床材、巣箱、エサ入れ、給水ボトルなどを入れます。
床材をミントなどの香りがするチップや消臭効果のあるものにすると匂いも気になりません。
エサに関してはモルモット用ペレットを主食として、副食に牧草、野菜、果物などを与えます。
モルモットは体内でビタミンCを作れない動物なので、その点を意識してエサをあげてください。
回数は朝夕一日1~2回与えます。
また、掃除に関してはよく汚すのでおしっこ、糞、食べ残しなどは毎日取り除きます。
ケージを洗うのは月1度から2度程度行いましょう。
テディモルモットの特徴を知ろう
テディモルモット飼育方法は、よく見かける種類のモルモットと共通しています。
しかし毛並の形状が一風変わっているのでお手入れの面には気を使わなければいけません。
できれば毎日、それが無理でもまめにブラッシングをしてあげることが必要です。
巻き毛がとても可愛いですが、その点だけは知っておく必要があるでしょう。