ザリガニ釣りは簡単なようでいて奥が深く、釣り針を利用しなくとも釣れるので子供でも安心して遊べます。
子供の頃にハマった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、手軽に楽しめるザリガニの釣り方をご紹介します。
道具を準備する
まずはザリガニ釣りに必要な道具を準備します。
とはいえ、大げさな物ではなく身近なもので代用しても構いません。
①竿…小魚釣り用の短い竿の他、竹や木の棒であれば何でも使えます。
多少の長さとシナリがあれば尚良いでしょう。
②道糸…竿から垂らして使います。
これは魚釣り用の糸ではなく、タコ糸や少し太めのナイロンラインでも構いません。
均一量販店に行くとザリガニ釣り用のテグスが売ってあることもあります。
③重り…川辺や用水路など流れのある場所でザリガニ釣りを行う場合、仕掛けが軽いため流されて上手く釣れない可能性があります。
そこで、釣り用の重りや結べる重りを釣り針と道糸の結び目に付けて沈みやすくします。
④エサ…スルメや煮干しなど乾物を使用します。
釣り針を使用しないため結びやすいものが釣りに適しています。
⑤玉網…ザリガニを捕獲する際に使用しますが、無くても構いません。
魚釣り用のものは大きいので金魚や鯉に使用するサイズで使えます。
ザリガニの生息するポイントに行く
道具を準備できたらザリガニ釣りに出発です。
ザリガニというのは主に川や湖、沼や田んぼの用水路などに生息しています。
それらの窪みにある岩陰や水草の陰、穴の中によく潜んでいるので、そういうポイントを探します。
なお、ザリガニは水深が浅く流れも緩い泥底の水域に生息しているので、流れの速い上流河川やコンクリートで補強されている大型河川にはあまり生息していません。
地方であればポイントに困りませんが、都市部で行う場合は、大型河川の支流や畑の近くの水場を狙うと良いでしょう。
尚ザリガニは冬になると自ら掘った穴や岩陰の窪みに隠れて冬眠してしまうので、ザリガニ釣りは真冬はあまり楽しめません。
ザリガニを釣る
ザリガニがいそうなポイントを見つけたら、いよいよ釣りの開始です。
竿の先に道糸を結び、道糸の先端にエサと重りを付けてポイントに垂らします。
尚ザリガニは巣穴に侵入してきた外敵や捕食対象に対して飛びつくという習性を持っているので、釣り始めて数分経っても釣果がない場合はポイントを変えた方が良いでしょう。
垂らした先にザリガニがいた場合、すぐに飛びついてくるのでアタリが分かりやすく、コンコンと衝撃が伝わってくるか、道糸がピンと張り動いたりします。
アタリの場合は徐々に引き上げてみましょう。
ザリガニはエサに食いついているのではなく、ハサミで挟んでいるだけなので、驚いたり水面に引き揚げたりすると離してしまいます。
釣り始めて慣れるまでは目視ができたら、丸網を使用して捕獲する方が失敗も少なくオススメです。
もし本格的にザリガニ釣りを行うのであれば、渓流竿の3m~4m前後のものにナイロン道糸を張り、エビ針という釣り針の一種を結んで行います。
この際に使用するエサはミミズなどの生きエサを使用すると、釣果が期待できます。
釣れたザリガニはバケツなどで保管しますが、時間が経過すると共食いを始めることが多いので、ある程度釣れてきたらリリースします。
もし家に連れて帰って飼育したい場合は、少なめの頭数から始める方が良いでしょう。
家で飼育する
ザリガニは環境変化への適応能力が高く雑食のため、飼おうと思えばかなり簡易的な設備でも飼育できます。
しかし、せっかく生物を飼育するのであれば相応の設備を整えることが望ましいです。
設備は以下を参考にしてください。
①水槽…横幅30㎝程度のもの。
ただし、孵化1年未満の場合脱皮のタイミングで共食いを起こしやすいので、多頭飼いの場合大きな水槽にするか一匹ずつでの飼育が必要です。
②酸素供給機…濾過器などで酸素供給が必要です。
機械を使用しない場合は、ザリガニが上陸できる陸地を作り、呼吸できる場所を用意してください。
しかし、そうなると水の量が少なく、水質悪化につながりやすい為オススメはできません。
③隠れ場所…ザリガニは臆病で隠れ家を必要とします。
その為植木鉢や土管、蛸壺などをいくつか用意してあげてください。
④砂利…水槽の底に敷いてザリガニが移動しやすくします。
ペットショップ等に売ってある硅砂などが向いています。
⑤エサ…ザリガニは雑食性のため基本的には何でも食べます。
そのため煮干しやスルメなども食べますが、鯉のエサの沈降タイプが便利です。
また食べの残したエサが水質を悪化させる原因になるので小まめに掃除するか、もしくは淡水エビやタニシなどを飼うことでも代用できます。
ザリガニ釣りをしてみよう
ザリガニ釣りは特に専用の道具も必要なく、ポイントさえ見つければ比較的簡単に釣ることができます。
また針などを使用しないので子供にも安心して遊ばせることができます。
ただし、遊ぶ場合は必ず安全を確認してから行うようにして下さい。
そしてザリガニを飼育する際は生き物であるということを認識し、責任を持って面倒を見ることが必要です。