ストレスを感じていない人はいないのではないかというほど複雑な現代社会。

子どもから大人まで、多くの人が心に何かを抱え、毎日を過ごしています。

そんな中、注目を集めている職業がアニマルセラピストです。

ここでは、アニマルセラピストの詳しい仕事内容やなり方などをご紹介します。

アニマルセラピストとは

動物との触れ合いにより、その人が抱えているストレスを軽減させる心理療法をアニマルセラピーといい、このような治療を行なう職業をアニマルセラピストと言います。

世界においてはアニマルセラピストの歴史は古いのですが、日本においては認知され始めたばかりだといえるでしょう。

ただし、実際に動物と一緒に時間を過ごすと穏やかな気分になるという心理効果は科学的にもすでに証明されています。

アニマルセラピストは、主に学校などの児童教育施設で学ぶ子ども達や、病院長期入院をしている人、介護施設に入居している人などのところに出向き、アニマルセラピーを通して患者の生活の質を高めることができるよう活動しています。

動物と触れ合うことに対する楽しさを実感してもらい、治療に前向きになってもらうこと、気分転換になり心が癒されることを実感してもらうことが、アニマルセラピストの喜びであり、やりがいであるといえます。

ちなみにアニマルセラピストの良きパートナーとして活躍する動物は主に犬や猫となりますが、時には馬やイルカなどが用いられる場合もあります。

アニマルセラピストになるためには

アニマルセラピストになるためには、アニマルセラピーに関する資格、介護系の資格、医療系の資格を取得することを目指しましょう。

特に介護系資格は「介護職員初任者研修」「介護福祉士」がオススメです。

これらはあくまでも民間資格であり、法的な効力をもつものではないのですが、仕事をするうえでどれだけの知識や技術をもっているのかという証明になります。

現在はまだアニマルセラピストは他の業務と兼任をする形で採用されることが多いため、アニマルセラピーの分野以外の資格をもっていることは就職に有利になります。

これらの資格はもちろん独学でも習得できますが、アニマルセラピストを目指す人の多くは、専門学校やスクールに通うルートを選んでいます。

資格取得に必要な知識や実習経験を効率よく学ぶことができるからです。

また、その他にも医療系や心理学系の大学に通い、さまざまな幅広い知識を学びながらアニマルセラピストの資格取得を目指すルートもあります。

自分にあった進路を選ぶようにしましょう。

アニマルセラピストに向いている人とは

アロマセラピストとして働くうえで、動物が好きであることは非常に重要なことです。

ただ動物をかわいがるのではなく、時にはトレーニングで厳しく接しなければいけない場合もあります。

患者に対し、危害を加えるようなことがあってはならないからです。

そんな時でも忍耐強く動物と向き合うことができる人が、アニマルセラピストに向いているといえます。

また、他人の喜びを自分も嬉しいと感じることができることも非常に大切です。

アニマルセラピーを受けて気持ちが明るくなった人に対し、一緒に喜んであげることができる。

この資質はアニマルセラピストに欠かすことができないものだからです。

アニマルセラピストの給料の相場とは

主にアニマルセラピストは医療機関や介護施設、障害者施設、動物病院に勤務することとなります。

雇用形態は正社員や契約社員、アルバイトなどさまざまな形態がありますが、ボランティアのかたちがとられることも少なくありません。

アロマセラピストの給与は、16~20万円ほどが相場であると言われています。

これはアニマルセラピストとしての技術料や就職先での業務に対する報酬を含んでいるものとなります。

すでにお話した通り、アニマルセラピストは他の業務を兼任しながら働く場合が多く、給与もその業務内容によって変化します。

また、今後、日本でアニマルセラピーがもっと普及すれば、給与も上がる可能性はあります。

もちろん医療機関や介護施設などに就職せず、自ら独立をしてアニマルセラピストとしての収入を得るという方法もあります。

そうすれば給料はもっと上がる可能性もあります。

けれど、その場合は収入が出来高制となり、安定した収入を得ることはできません。

また、独立するためには、それなりの実務経験や経営に関するノウハウの習得が必要となるでしょう。

アニマルセラピストのなり方を知ろう

近年注目されている職業、アニマルセラピストのなり方や待遇面についてご紹介しましたが、いかがでしたか。

アニマルセラピーを通して多くの人が元気に毎日を前向きに過ごしてほしい、そんな志をもった人が1人でも多く夢を叶えてくれることを願っています。

まずは、資格取得を目指して頑張りましょう。