ハムスターなどはペットとしてよく知られていますが、マウスを飼育している人というのは案外少ないのではないでしょうか。
マウスはよく見ると非常に愛らしい動物ですが、さらに可愛いパンダ柄のマウスも存在します。
パンダマウスについて
パンダマウスはその名の通り耳、首、お尻などがパンダのように黒いネズミのことです。
あのミッキーマウスのモデルにもなったネズミです。
江戸時代には白黒のパンダマウスがすでに愛玩用として飼育されていましたが、一度日本では絶滅し、海外に渡っていたマウスを逆輸入して復活させました。
本来の祖先は、他のマウス達と同じハツカネズミです。
大きさは7cm~12cmぐらいで非常に小さく、通常のマウスよりも小柄です。
最小のハムスターであるロボロフスキ―ハムスターよりも小さい個体もいます。
非常に賢いことで知られ、迷路などを覚えてエサの取ることを学習するパンダマウスもいます。
パンダマウスの性格、特徴
非常に馴れやすく、比較的穏やかな個体が多いのが特徴です。
学習能力も高いので飼い主のことも認識できるようです。
好奇心も旺盛です。
しかしやはり元来、か弱い存在であるネズミ目なので、飼育当初は驚いて噛んだり逃げたりすることもあります。
特に離乳直後のベビーマウスはホッパーなどとも呼ばれ、手に乗せると勢いよく飛んでしまうこともあるので注意が必要です。
元来おとなしい動物であるといっても、飼育当初は気が立っていて神経質になっていたりするので、お子さんなどにはある程度大人が馴れさせてから触らせるようにしましょう。
パンダマウスの値段、購入
パンダマウスの値段の相場は1200円から2700円ぐらいと、他のマウスに比べて少し高めです。
しかし他のペットショップの小動物よりははるかに安価なペットです。
購入資金に困るということはあまりないでしょう。
販売店での取り扱いはそれほど多くないので、ばったりお店で出会うことは期待できません。
飼育したいなら、事前にショップに頼んで入荷してもらうのが確実でしょう。
またお店によってはパンダマウスではない普通の白黒ブチのネズミをパンダマウスとして販売していることもあります。
書籍などでもパンダマウスの身体的特徴などについて調べておくと、間違えにくいでしょう。
パンダマウスの寿命、健康
パンダマウスの寿命は、約1年半から3年ぐらいです。
長生きさせるためには、食事バランスや、ストレスを減らす環境作り、温度管理、ケージの清潔度を保つなどの世話が重要となってくるでしょう。
飼育環境適温は27~28℃、寒い時にはペット用ヒーターやマットが必要です。
また、パンダマウスはハムスターのようにトイレのしつけが難しいとされ、回し車などもかなり汚してしまいます。
夜の間にかなり汚くなっていることもあるので、できれば毎朝一回洗ってあげましょう。
清潔な環境でないと、皮膚病になったり病気になったりして寿命を縮めてしまいます。
また他にも歯の伸びすぎや、小柄ゆえのケージ隙間から脱走、プラケースのフタにかじって穴を開け外に出てしまうなどに関連した事故、怪我についても気をつけましょう。
パンダマウスの飼育
パンダマウスは非常に小さいので通常の網ゲージでは、隙間から脱走してしまうことも多々あります。
できれば亀、昆虫などを飼育するプラケース、水槽、衣装ケースを改造したもので飼うことが望ましいでしょう。
どうしても網ゲージにしたい場合は、最小のハムスターである、ロボロフスキ―ハムスター用のケージで飼育しましょう。
また、プラケースでは、フタが登れる高さのものだとかじって穴を開けることがあるので、届かないぐらいの高さがあるものにしてください。
ケージにはチップや牧草などの床材、回し車、エサ入れ、水飲み器(ボール入りでないもの)巣箱などを入れます。
歯の伸びを防ぐためにかじれる木などを入れるのもよいでしょう。
また、マウス特有の匂いが気になる場合は、消臭効果のある床材や猫砂などを新聞紙の上に敷くなど、工夫して使いましょう。
エサはマウス用ペレットを主食に、その他に副食として、果物、野菜などを与えます。
野菜についてはハムスターもそうですが、水ではなく、こちらから主に水分を摂取する個体も多いようなので、マウスが、ボトルから飲むタイプなのか、野菜から取るタイプなのかよく把握しておきましょう。
パンダマウスの特徴を知ろう
パンダマウスは非常に小さく、パンダの模様が愛らしいネズミです。
値段についても比較的安価です。
また、飼育に関する情報も多く、診察してくれる獣医も多いので困った時にも安心です。
とても賢くて人にも良く馴れるペットでもあります。
ネズミ系のペットが好き購入を検討しているという人には非常に魅力的な動物でしょう。