アクアリウムなどで水槽を室内に置いている場合、水漏れは常に付きまとう心配事の一つでしょう。
思いもよらない理由で水が漏れたとき、冷静に的確な対処ができなければ大惨事につながってしまうかもしれません。
もし水漏れした場合、どのような対処方法が考えられるのでしょうか。
水槽内のペットを安全な場所に移す
水漏れを発見したなら、水槽内のペットに異常がないかどうか確認しましょう。
怪我などがなく緊急の対応が必要なさそうなら、ひとまず水を抜いてペットを別の場所に移してあげてください。
水漏れが続くと、水槽そのものが決壊してしまう危険があります。
予備の水槽があればそれに入れ、もしないなら一時的でも水を張れる場所を作ってあげましょう。
ストレスを与えないように、できるだけ大きくて清潔な代用品を探してください。
水漏れが軽微で、その後も使用可能だと判断した場合でも、常に緊急避難できる場所は用意しておきましょう。
またもとに戻す場合は水槽内に危険がないかよく点検し、しばらくは水槽内部をよく注意して見るようにしてください。
水漏れの原因によっては、水槽内の環境を見直し、繰り返し水漏れが起きないように気をつけましょう。
水槽周りを片付ける
水槽周りに物が多く置かれている場合、水漏れによって被害を受ける可能性があります。
できるだけ素早く片づけ、水槽から遠ざけるようにしましょう。
またマンションなどの集合住宅にお住まいの場合、水漏れによって床下に浸水し、階下の住人にご迷惑をかけることも考えられます。
損害賠償などの大事にまで発展することもあるので、水の量が少ないからといって油断せず、吸水性のマットを敷くなどの対策をとるようにしてください。
フローリングや壁に水が届いているなら、どの程度被害がでているのかすぐに詳細を確認しましょう。
電化製品やコンセントが近くにあると、感電や火災の危険もあるので、水槽の移動や水抜きをするようにしてください。
大きな衣装ケースなど水を受け止められるような物の中に水槽を置き、被害が広がらない状態を作ってください。
水槽の修復を試みる
水漏れによって水槽に欠損や不具合が出た場合、水槽を買い換える必要があります。
あるいは、一部でも修復することが可能なら、応急処置をしてしばらく使い続けるという選択もありえます。
水漏れが発生した時間帯が夜であったり、どうしても新しい水槽を買いに行く時間がない場合など、状況によっては修復が最善とされることもあるでしょう。
まず水漏れしている部分がガラスではなく、結合部のシリコンなどある程度改善が可能な場所であることを確認しましょう。
それから市販されている水槽用のパテや補修用ボンドなどで水漏れしている場所を直接塞ぎ、整えるようにしてください。
これらのものはネットでも簡単に手に入るので、できるなら自宅に常備しておくといいですね。
また水槽のガラスそのものにひびが入っている場合は、修復することは困難となります。
無理をして使い続けるより、別の方法を考えるようにしましょう。
水槽の水漏れの原因をはっきりとさせる
どこから水漏れし、何が原因となっているのかをはっきりさせないと、また繰り返し水漏れを起こしてしまう危険があります。
ガラスの欠損が見つかったなら、水槽内の砂利や石が原因となったのかもしれませんし、日々の掃除のやり方に問題があったのかもしれません。
フィルターやホースなどの付属品が壊れているなら、取り付け方に間違いがないか、商品そのものに欠陥がないか確認する必要があります。
その他水槽そのものが老朽化して、シリコンなどが劣化したことが水漏れの原因となることもあります。
いずれにせよ、原因がわからないままにはしないでください。
例え水槽を買い換え、水漏れ対策を施した場所に移動することになったとしても、根本的な原因が不明なままだと再発する恐れは十分にあります。
日頃から水槽の水漏れ対策をしておく
水漏れはある日突然やってきます。
不運にも在宅でなかったり、発見がおくれるようなことがあれば大きな問題となってしまうかもしれません。
水漏れする可能性をゼロにはできないので、いつ漏れても大丈夫という環境を作り、日頃から対策しておくといいでしょう。
水槽を壁やコンセントから離し、濡れて困るものは近くに置かないようにしてください。
緊急用に予備の水槽を用意し、毎日水槽に異変がないか確認する習慣を身につけましょう。
そして地震への対策も重要となります。
水槽が揺れないように固定し、水位を調節してこぼれない程度に抑えることも必要でしょう。
あまり高い位置に水槽を置かないようにして、水槽の設置台を頑丈なものに換えておきましょう。
地震が起きた後は水槽を点検し、ひびや破損があるようならすぐに水を抜いてください。
水槽の水漏れに素早く対処しよう
水漏れの一番の対策は、何よりも毎日の点検と管理になります。
水槽内の環境やペットの健康に気を使うのはもちろんですが、水槽そのものにも注意をして、細かな異常に素早く気づけるようにしましょう。
水漏れの被害は想像するよりも大きく広がってしまう恐れがあります。
たかが水と侮らず、常に意識して生活するような気持ちを持ちましょう。