フェレットはペットの中でも人になつきやすい動物です。
加えて好奇心旺盛で遊びが大好きなので、飼えばきっとその愛らしさに癒されることでしょう。
ですが、フェレットもスキンシップの仕方を間違えれば人間のことを怯えて警戒してしまい、飼い主になつきません。
この記事では、フェレットがなつくためのポイントをご紹介します。
飼い始めた直後はあまりかまわない
ペットショップでフェレットを買い、家にお迎えした直後は、思いきりフェレットと遊びたいと思うかもしれません。
ですが、飼い始めた直後はフェレットは新しい環境に対して不安とストレスを感じています。
少なくとも、飼い始めたその日には、ケージ内に十分なエサと水を用意した上で、フェレットはケージの中から出さないようにしましょう。
かわいらしいフェレットと戯れたい気持ちをぐっと抑え、フェレットが落ち着いて新しい環境や飼い主の臭いに慣れられるまで見守ることが大切です。
触る直前に名前を呼ぶ
フェレットは自分の名前を覚えます。
フェレットに触ったりする直前にフェレットの名前を呼び、そのたびに餌を与えてあげるなどして印象付けると、次第にそれが自分の名前だと認識するようになるので、なるべく名前を呼んであげましょう。
また、フェレットは目があまりよくないので、突然飼い主に触られるとびっくりしてしまいます。
触る前にフェレットの名前を呼ぶことは、フェレットに心の準備をさせて安心させるということからも大切なことです。
触るときにおどおどとしない
フェレットはかわいい見た目をしていますが、野生では肉食の狩猟動物であり、相手が怯えているとそれを敏感に察知します。
フェレットを怖がらせないようにと、過度にびくびくとした態度でフェレットに接すると、フェレットは飼い主のことを「自分に怯えている臆病な動物」だと思ってしまい、噛みつかれてしまう危険もあります。
フェレットにはなるべく飼い主として怯えずに、堂々と接するように心がけましょう。
フェレットを抱き上げるときの注意
フェレットの身体を抱き上げることは、フェレットを人間に慣らすためのスキンシップとして重要な行為です。
しかし、フェレットは足が短く胴が非常に長い、独特な身体の形状をしています。
また、穴の中で暮らすという性質上、狭いところをすり抜けるのがとても得意です。
そのため、フェレットの身体を持つときには注意が必要となります。
まず、尻尾や前脚、後ろ脚を掴むのや絶対にやめましょう。
脱臼や骨折の原因となります。
またフェレットにとって耳はとても敏感で、触られるのをとても嫌がります。
耳を無理やり引っ張るようなことも避けるべきです。
正しい持ち方は、胴体を持つときは、手で胴体を包みこむようにして、フェレットの脇に親指で人差し指が来るように支えるのがよいでしょう。
抱くように持つときは、片手でフェレットの首から肩の背中部分、もう片方の手で後ろ脚、尻尾を下から支えて、フェレットが服を掴めるように胸の近くに抱きかかえましょう。
また、フェレットは襟首を掴んで持ち上げると大人しくなる性質があるため、爪切りや耳掃除をする際に大人しくさせるために覚えておくといいでしょう。
フェレットを持ち上げているときにフェレットが噛んでくることがありますが、噛まれてもなるべくフェレットを放さないようにしましょう。
突然放すと床に落ちてフェレットが怪我をする可能性もありますし、一度「噛めば手を放す」ということをフェレットが学習すると、それ以降も飼い主の手を噛んでくるようになってしまうからです。
フェレットを遊ばせる
フェレットもケージの中で過ごしているだけではストレスが溜まってしまいますし、運動不足にもなってしまいます。
フェレット自体を懐かせるためにも、一日に一度はフェレットをケージの外に出して、一緒に遊んであげましょう。
遊び方としては、古いジーンズなどの潜りこんで遊べるものや、スーパーの買い物袋などの音が出るもの、またはボールなどを使って遊ぶことがオススメです。
ただし、部屋の中にフェレットが怪我をしそうなものがないか、あるいはフェレットが危険な行動をしないかどうかよく注意しておきましょう。
消しゴムなどのゴム製のものには特に気を付け、フェレットがカーテンなどを伝って高いところに上らないように気をつけましょう。
また、フェレットは狭いところに潜りこもうとする習性があるので、カーペットの下やクッションの下に潜り込んで、飼い主がそれを知らずにフェレットを踏みつけてしまうという事故が起きる危険もあります。
そうでなくてもフェレットはやんちゃなので、怪我をしないように遊んでいる間は飼い主がよく注意してあげましょう。
フェレットになついてもらおう
活発で遊び好きなフェレットに懐かれ、一緒に遊ぶととても楽しく、時間があっという間に過ぎていきます。
フェレットと一緒に遊ぶ時間こそが、フェレットを飼う醍醐味といえるでしょう。
ぜひフェレットをなつかせて、フェレットとのスキンシップを楽しみましょう。