気品溢れる顔立ちにもふもふの毛並み。

長く優雅なしっぽをもつノルウェージャンフォレストキャットは、一見するととっつきにくい猫らしい猫に見えるかもしれません。

しかしその実態は、とんでもなく甘えん坊でどこか鈍臭い魅力溢れる猫種です。

機嫌が悪そうだけど、お茶目

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴の、正三角形の顔とアーモンド型の上がり目は時としてつんと澄ました高貴なたたずまいに見えるでしょう。

しかし彼らはその見た目を裏切るほどお茶目で愛嬌のある性格です。

好奇心が旺盛で遊びや甘えるときに見せるキラキラと輝く眼差しは普段の気品溢れる姿とは違い、どれほど大きくなっても小さな子供のような無邪気さを感じさせます。

けれどもなぜかツンと澄まして見えるときがありますが、それはだいたいが眠たくてまどろんでいるときです。

そんな本猫はまったりとしていても、くりくりとした大きな瞳は据わり、瞳孔が小さくなっているときはどうしても、機嫌悪く睨みつけているように見えてしまいます。

けれどもそんなツンツンとした眼差しが実は眠いだけであることや、何か獲物を見つけて好奇心で輝いてることに気付いた時には、その鋭さすらも愛くるしく感じてしまうと評判です。

エネルギッシュでマイペース

この猫種の説明を見ると良く「おおらか、おとなしい」と書かれていますが、その実態はどんでもなくマイペースです。

甘えん坊でお茶目で、そして仲間思いな優しい性格ではありますが、驚くほど活発でとにかく遊ぶのが大好き。

ひじょうに筋肉質で大きな体格そのもののエネルギーで自分のテリトリーの中を縦横無尽に走り回り飛び回ります。

脚力が非常に強いので、大きな障害物も惚れ惚れするほど素晴らしいフォームで跳び越えていく姿は、さすが北欧の森の王者。

神話に出てくる猫といっても納得の貫禄です。

しかし時々とんでもないドジをやらかすのは、見た目を裏切る可愛らしさで見る人を魅了していくでしょう。

そしてとても仲間思いなのもこの猫種の特徴と言えます。

先住には甘え、新入りは見守り時には相手をする。

個々の性格にもよるでしょうが、それでもとても面倒見の良い優しい一面をもっています。

そういう懐と情けの深さはおおらかに繋がるのかもしれません。

とにかく甘えたい

ノルウェージャンフォレストキャットはとにかく甘えん坊です。その大きな身体を全て使って甘えます。

頭の良い彼らはどのタイミングでどうしたら人間に甘えられるかを重々承知したうえで、全力で甘えにくるのです。

時としては甘えすぎて大型犬のように涎をたらしてしまうことも。

猫を飼ったことがあれば、どんな猫も全力で甘えるといわれるかもしれませんが、ノルウェージャンフォレストキャットはそれはまた一味違う全力の甘え方をします。

そんなノエルウェージャンフォレストキャットはまるで犬のように呼べばすぐに現れ、飼い主さんの帰宅を喜び走ってきてくれたり、落ち込んだり悲しんでいればそっと寄り添ってくれる。

そんな優しい猫でもあるのです。

運動量はひじょうに多いですが、その声は小さく反響しにくいので集合住宅での飼育にも適しているかもしれません。

マイペース

ノルウェージャンフォレストキャットの大きな特徴としてその独特の鳴き声があります。

人間では再現しようの無い、独特の高い声音は聞く人の耳をとろけさせ一瞬で陥落させるほどの魅力に溢れています。

キュル、キュルル、キャウという猫というイメージにない声は、ついつい甘やかしたくなるほどの可愛らしさです。

しかし、ノルウェージャンフォレストキャットはとてもマイペース。

ご機嫌で鳴いていたところを邪魔された。

と感じたらシャーっという威嚇音と共に強靭な筋肉を使って攻撃してきます。

しかし逆にそれでもご機嫌だとしたら、存分に撫でさせてくれることは間違いないでしょう。

見た目とは違う筋肉質で硬い質感の身体と柔らかな被毛を撫でれば、日常のいやな事を忘れ去れてくれる至福のひと時です。

マイペースがかわいい性格

ノエルウェージャンフォレストキャットは近年人気急上昇中の猫種ですが、その理由も納得の魅力に溢れた猫です。

神話に登場するほど古くから存在する猫ゆえの野性味溢れる行動と姿とは裏腹な、仲間思いで優しく懐深い性格。

甘え上手で寂しがりやなくせに自分のペースを乱されるのを嫌う、ある意味とても猫らしい猫といえるのではないでしょうか。