ブラックテトラ

生き物を飼っていれば避けては通れないのか「寿命」の話です。

熱帯魚とは言え生き物を飼育する訳ですから、死んでしまったら悲しいですし、飼うのであればやはり長生きする魚を選びたいですよね。

そんな方の為に、今回は熱帯魚の中でも長寿と言われている魚をご紹介します。

コリドラス

長生きする熱帯魚、と聞いて恐らく一番メジャーなのは、この「コリドラス」ではないでしょうか。

普通、熱帯魚は身体の大きさと寿命が比例する傾向にありますが、コリドラスは成魚になっても体長が10㎝未満の小型のものが多いにも関わらず、平均寿命は5~10年とかなり長生きをする魚です。

コリドラスは南米に生息するナマズの一種で、他の魚の食べ残したエサを食べてくれる「砂底の掃除屋」とも呼ばれます。

多くの人はコリドラスを、どちらかと言えばメインではなく水槽の清潔を保つためのサブ的な役割で飼育していると思います。

しかしコリドラスは温和な性格で、混泳がさせやすく、また種類も豊富でキレイな体色の個体もいるので、メインでの飼育にも向いている魚です。

また身体も非常に丈夫で、飼育難易度も高くないので、初心者も安心して飼育ができます。

ブラックテトラ

初心者入門向けの魚として知られるブラックテトラもまた、長生きをする熱帯魚として知られています。

元々「~テトラ」と付く熱帯魚は平均寿命が長い傾向にあり、ブラックテトラの平均寿命は4~5年と、小型の魚の中ではかなり長い部類に入ります。

またブラックテトラは比較的穏やかな性格ではありますが、成長するに従って気性の粗さが目立つようになります。

グッピーやネオンテトラ等の、ブラックテトラより小型の魚と一緒に混泳させると追い掛け回すなどの問題行動を起こす事が多いです。

単体での飼育か、どうしても混泳がしたいのであれば大きめの魚と一緒にする様にして下さい。

ガージナルテトラ

ガージナルテトラもブラックテトラ同様に「~テトラ」の中でも長生きをする部類の魚です。

平均寿命は4~5年と、やはり小型魚の中ではかなり長く生きる様です。

ガージナルテトラはネオンテトラと非常によく似た魚ですが、腹部の赤いラインで見分ける事が出来ます。

腹部に入った赤いラインが頭部まで達しているのがガージナルテトラで、達していないのがネオンテトラになります。

またガージナルテトラはネオンテトラに比べてやや小型で、体色も控えめな傾向があります。

ガージナルテトラは群れを成す事で外敵から身を守る習性があるので、もし飼育するのであれば、少し大きな水槽で20~30匹程一気に飼育することをオススメします。

色鮮やかなガージナルテトラが群れを成して群泳する様は圧巻で、テトラ類の飼育の醍醐味とも言われるほどです。

ゴールデンバルブ

ゴールデンバルブはコイ科の熱帯魚で、その名の通りゴールドに輝く美しい体色が特徴です。

このゴールデンバルブもまた、平均寿命は5年程度、長ければ7~8年程と長生きをする事で有名です。

コイ科の熱帯魚であるためか、ゴールデンバルブは非常に丈夫で、病気もし難く、値段も安価で入手しやすい事もあって、初心者でも飼い易い入門種と言われています。

性格には、非常に活発で凶暴な一面があります。

他の魚やエビと混泳すると追い掛け回したり突いたりと、何かと問題を起こし易いので、あまり混泳はせずに単体で飼育することをオススメします。

どうしても混泳したいのであれば、ゴールデンバルブよりも身体の大きな魚を選ぶ様にします。

プレコ

恐らくプレコは、コリドラスと並ぶ長生きする熱帯魚の代表格でしょう。

まるで鎧の様な硬い皮膚に覆われたその姿はとても特徴的で、世界中で愛されている人気の熱帯魚です。

プレコの寿命は種類によって大きく異なりますが、小型のものでも平均して5年前後と比較的長生きで、大型のものになると10年以上生きます。

プレコと聞くと熱帯魚上級者が飼育する敷居の高い魚、というイメージがあるかもしれませんが、実は飼育そのものは比較的に簡単で、初心者でも飼い易い種の魚です。

初めての方は「ブッシープレコ」「タイガープレコ」等の小型のプレコをオススメします。

ブッシープレコやタイガープレコは成魚になっても15㎝位にしかならず、また水質の悪化等にも非常に強いので、初心者でも安心して飼育することが可能です。

小さくても長生きする熱帯魚たち

熱帯魚は基本的に身体の大きさと寿命が比例することが多く、大型の魚程長生きする傾向がありますが、上に挙げた熱帯魚はいずれも小型で飼育方法も比較的容易な種です。

しかし、長生きをする熱帯魚を飼う、と言う事は、当然それだけ長い間世話をしなければならないと言う事です。

寿命が長すぎて飼い切れなくて川に放流した、という話も残念ながらよく聞きます。

自分がきちんと最後まで面倒を見られるか、もう一度考えて責任を持って飼育すれば、熱帯魚もそれに応えてくれる事でしょう。