華やかで美しい観賞魚に憧れを抱く人も多いでしょう。

でも、いざ飼うとなると「なんだか難しそう」「飼い方がよく分からない…」なんて不安からなかなか手が出せません。

この記事では、そんな憧れの観賞魚の代表である「エンゼルフィッシュ」を飼育するときのポイントをご紹介します。

水槽は大きめに

お魚を飼うとなったら、まず必要なのは「水槽」です。

いざお店に行くと、いろいろな水槽が売っていて、どれを選べば良いか分からない…なんて迷ってしまうかもしれません。

水槽を選ぶときのポイントは、飼育したいお魚の「数」と「大きさ」です。

エンゼルフィッシュは、お店で売られているときは小さくて可愛らしいお魚に見えるかもしれません。

ところが、その姿を見て「小さい水槽で良いんだ」と考えるのは大間違い。

成長したエンゼルフィッシュは、10センチを超えるおおきさになります。

あまり小さい水槽だと、エンゼルフィッシュにとっては窮屈です。

大き目の物を選んだ方が無難ですが、お家に置けるサイズの限界もありますし、あまり大きいと手入れも大変になります。

どれくらいサイズの水槽まで家に置けるのか。

エンゼルフィッシュは1匹だけでいいのか、それとも2~3匹飼いたいのか、もっとたくさん飼いたいのか。

いずれ他の種類のお魚もお迎えしたいのか、それともエンゼルフィッシュだけで飼うつもりなのか。

条件は人によって違うと思います。

それぞれの条件を事前にまとめておいて、お店の人に相談してみましょう。

水槽のレイアウト

せっかくお家に水槽を置くのなら、レイアウトにもこだわりたいと思いませんか?

レイアウトには、水槽の見た目をキレイにするだけでなく、お魚にとって住み良い環境を整える意味もあります。

エンゼルフィッシュは様々なレイアウトと相性が良いお魚ですから、ぜひ挑戦してみましょう。

水槽のレイアウトと言えば「底に敷く砂」と「水草」でしょうか。

まずは「砂」の選び方です。

エンゼルフィッシュの場合、海水魚の水槽によく使われる白い砂(サンゴ砂)はあまり向いていません。

黒っぽい色の砂(大磯砂)か、人工的に作られた砂を選ぶと良いでしょう。

次に「水草」です。

エンゼルフィッシュは水草との相性がとても良いお魚なので、好きなものを自由に選んで問題ありません。

生きた水草だとお手入れが大変かも…ということならば、人口水草を利用するのも手です。

他にも、流木や、水槽のレイアウト用の様々なアイテムがお店にはたくさん売られています。

可愛いマスコットのようなものもありますよ。

ぜひ、色々試してみましょう。

フィルターは「ろ過能力」で選ぶ

エンゼルフィッシュを飼うにあたって大切なアイテム…それはろ過装置、つまり「フィルター」です。

エンゼルフィッシュは、とてもたくさんえさを食べるお魚です。

たくさんえさを食べるということは、つまり、排泄するふんの量もそれだけ多いということです。

お手入れに掛けられる時間や予算との相談にはなりますが、できるだけ、ろ過能力の高いフィルターを選びましょう。

ただし、水流が強すぎるフィルターだとお魚も泳ぐのが大変になってしまいます。

気を付けてあげましょう。

フィルターには様々な種類があるので、迷ったときはお店の人に相談してみても良いですね。

オススメのエサ

水槽まわりの一式がそろったら、今度はエサが必要ですね。

エンゼルフィッシュが最も好んで食べるのは動物性の生エサ、アカムシやイトミミズなどです。

ただ、これだと「え、虫…?」と抵抗を感じる人も多いですよね。

あくまで好むというだけなので、もちろん、無理にこのような生エサを使う必要はありません。

金魚のエサをイメージしてもらえば分かりますが、お店にはあのような人工飼料がたくさん売られています。

観賞魚用の人工飼料でももちろん大丈夫です。

生エサが好きならそれをあげたいけど、やっぱり虫は無理…という人は、ドライフードという選択肢もあります。

お店には、乾燥させたアカムシやイトミミズが売られているのです。

水温をチェック

エンゼルフィッシュは比較的、幅広い水温に適応できるお魚です。

とは言っても熱帯のお魚なので、水の温度は大体25度~30度くらいを目安にしましょう。

冷たすぎる水ではいけません。

また、慣れない人だと、水槽の水を一度に全部替えてしまったりします。

しかし、あまり一気に水を替えてしまうと、水温や水質が突然変化して、お魚たちがびっくりしてしまいます。

このときのショックで死んでしまう場合もあるので気を付けましょう。

水槽の水は一気にまとめて替えるのではなく、面倒でもちょっとずつ、こまめに替えた方が良いですね。

エンゼルフィッシュに挑戦してみよう

以上のポイントさえ押さえていれば、もう怖くありません。

こうしてまとめてみると、エンゼルフィッシュは飼育が特別難しいお魚ではないと分かります。

華やかな観賞魚が泳ぐ水槽がお家にあったら、毎日が今よりちょっと楽しくなりそうですよね。

あなたもエンゼルフィッシュの飼育に挑戦してみませんか。