ご自宅で熱帯魚を飼育されている方も多いと思います。

そして、ペットとして飼う以上、いつかお別れの日が来ます。

では、熱帯魚の寿命というのは一体どれくらいのものなのでしょうか。

そこで今回は、いくつかの代表的な熱帯魚の平均的な寿命をご紹介します。

グッピー

グッピーは熱帯魚にあまり詳しくない方でも、幅広い年代の方に周知されている種類でしょう。

個体によって色や模様もバランスが様々なので、見ていて飽きない熱帯魚です。

グッピーには外国産と国産がいますが、どちらの寿命も約1~2年ほどです。

雄雌では、どちらかというと、雌の方が長寿の傾向があります。

稚魚から成魚になるまでがおおよそ約6ヶ月と比較的早いスパンで成長しますし、繁殖も容易です。

また、環境にもあまり左右されない強い魚なので、1~2年の寿命でも十分な世代サイクルが出来上がっているため、初心者でも飼育しやすいです。

ネオンテトラ

ネオンテトラも、グッピーと同様に人気のある種類です。

安価なので、複数匹を飼育することも可能です。

群れを作るネオンテトラの習性を活かして群泳させることで、水槽内の見栄えも引き立ちます。

寿命はグッピーと同じくらいの約1~2年ほどです。

しかし、ネオンテトラは水質に敏感な種類です。

環境が合わない場合は、病気にかかる可能性も高く、また小さいために、他の種類との混泳の際には捕食される場合もあります。

長生きさせるためには、良い水質環境はもちろんのこと、複数匹で飼育することで捕食の影響を低くするなどの工夫が必要です。

コリドラス

ナマズの仲間とされるコリドラスは、底砂に溜まったエサの食べ残しなどを食べてくれる、掃除役と呼ばれる存在です。

種類によって模様が異なるのも楽しいですし、とぼけた見た目もその動きも愛嬌があって、支持されています。

性格も穏やかなので、単体で飼育するというよりも、混泳向きです。

コリドラスは品種改良により種類が豊富にいますが、平均しても寿命は約3~5年ほどです。

ナマズ系の熱帯魚の中では寿命は短い方です。

水質に敏感なため、病気にもかかりやすいので、寿命年数まで大切に飼育したい場合は、水換えはこまめにすることが大切です。

プラティ

プラティは体の鮮やかな色彩が目を引く存在で、可愛らしい容姿が愛されています。

中にはミッキーマウスプラティと言って、尾の付け根に黒や青のミッキーマウスの模様がついている種類もいます。

寿命は約1~3年ほどです。

グッピーと同じ卵胎生で、繁殖も容易です。

他の種類との混泳も可能ですし、水質環境や病気にも他の熱帯魚と比べても強い傾向があります。

飼育環境によっては、長く生きることも可能です。

ベタ

闘魚として有名なのがベタです。

酸素ポンプを使用しなくても、直接空気呼吸が出来るので、初心者でも飼育しやすいです。

闘魚なので、飼育の際は個体のみが基本です。

寿命は約2~4年ほどです。

どの熱帯魚も、もちろん寒さに弱いので冬場のヒーターは欠かせませんが、ベタの場合は特に寒さに敏感なので、注意が必要です。

また販売時はよく小さい容器に入れられていることが多く、実際に、小さい容器での飼育も可能です。

しかし、その分、水質悪化やベタへのストレスの影響も強いです。

より長い寿命で飼育したい場合は、それよりも大きめの容器に移し替えることがオススメです。

エンゼルフィッシュ

エンゼルフィッシュは見た目の印象が可愛らしく、どこのお店でも必ず見かけることが出来ます。

また、優雅な泳ぎ方から、熱帯魚の女王とも呼ばれています。

成長すると大きくなるので、エンゼルフィッシュが捕食する可能性があるグッピーやネオンテトラとの混泳は避けた方が良いでしょう。

寿命は約5~7年です。

他の熱帯魚と比べても、比較的長く生きる種類です。

高温でエサを大量に与えると寿命が短く、反対に低温でエサを少量で飼育した場合は、寿命が長くなる傾向があります。

より良い環境で飼育をすると、8年ほど生きる個体もいます。

ディスカス

ディスカスは熱帯魚の王様と呼ばれています。

王様と呼ばれている理由としては、その見た目の模様の複雑な美しさ、繊細さです。

品種改良によってより一層美しい模様の種類が多く、また個性的な繁殖、子育ての様子も楽しむことが出来ます。

魅力溢れるディスカスは、そのため高額な上に、飼育も難しく上級者向けです。

寿命は約5~10年ほどです。

しかし、ディスカスの成長速度と飼育環境のバランスによっても、寿命年数は左右されます。

飼育環境も関わってくる熱帯魚の寿命の長さ

熱帯魚と一口で言っても、まだまだたくさんの種類がいます。

また、平均的な寿命なので、一概には言えない部分もあります。

中にはもっと長生きする熱帯魚もいることでしょう。

その長さには、やはり飼育環境が関わってくるので、少しでもストレスの少ない飼育環境を作ってあげましょう。