「水槽の掃除屋」という別名を持つプレコは、アクアリストが何か魚を飼育する際に「脇役」として水槽で飼育することが多い熱帯魚です。

確かにプレコは水槽底の食べ残しを掃除してくれて便利ですが、脇役として扱うには勿体ない魅力がプレコにはあります。

これからプレコの飼育を考えている人の参考になるように、プレコの中でも代表的な種類のものをご紹介します。

セルフィン・プレコ

言わずと知れたプレコの代名詞と言えばこの「セルフィン・プレコ」でしょう。

大型のプレコでは最も流通量も多く、名の知れたプレコです。

セルフィン・プレコは主にアマゾン川等の熱帯の川に生息しているナマズの仲間で、成長すると体長50㎝にも達します。

セルフィン・プレコの大きな特徴は大きな背びれで、他のプレコに比べて、かなり高さがあるため、それなりの大きさのある水槽で飼育をする必要があります。

他のプレコに比べて値段も安価な個体が多いため、よくコケ取りや食べ残し掃除用に数㎝程の個体が販売されています。

しかしセルフィン・プレコはプレコの中でもかなり大型で、また成長も早く、1年で20㎝程にもなります。

そのため持て余して、川などに放流してしまうアクアリストも多く、沖縄では放流されたプレコが繁殖してしまい大きな問題となっています。

タイガープレコ

こちらもプレコの中でも代表的な種類で、多くの熱帯魚ショップで取り扱われている人気種になります。

タイガープレコはその名の通り、茶色の肌に黄色いラインが入った虎のような模様のプレコです。

プレコの中でも小型の種類で、成長しても体長10㎝程度とコンパクトなのも人気のひとつでしょう。

価格もセルフィン・プレコに次いで安価で、また飼育も比較的し易いので初心者向けとして紹介されることも多いです。

タイガープレコは適水温の範囲が広く、25度~30度位までなら適応できます。

しかし、急激な水温変化には弱いため、ヒーター等で水温を一定に保つ必要があります。

インペリアルゼブラプレコ

インペリアルゼブラプレコは最近見つかったばかりの新種のプレコで、白と黒の縞模様がとても美しいプレコです。

元々地味で目立たない配色が多いプレコの中にあって、その存在感はピカイチです。

脇役として飼育されることの多かったプレコを、メインの観賞魚に昇格させる程の存在です。

インペリアルゼブラプレコはその存在感だけあってかなりの人気種で、プレコの中でも随一と言っていいほどの人気を誇ります。

数年前までは原産地であるブラジルから大量に輸入がされていました。

ここ最近では野生個体の保護のためか、輸出が禁止され、インペリアルゼブラプレコの市場価格はかなり大幅に値上がりしました。

以前は1匹数千円程度でしたが、今は最低でも1万円以上する場合がほとんどで、またブリードと呼ばれる繁殖個体しか出回っていないのが現状です。

サッカープレコ

サッカープレコは正式名称を「パイレーツプレコ」と言い、ヒポプレコとも呼ばれる非常に有名なプレコです。

コケ掃除をするためのプレコとしては、セルフィン・プレコよりもまずこちらの「サッカープレコ」の名が挙げられるほどの知名度があります。

野生種はアマゾン川に生息していますが、東南アジアでの養殖が非常に盛んで、世界で最も流通量が多いプレコとも言われています。

そのため日本へも大量に輸入されており、ホームセンターなどの熱帯魚専門店以外でも見かけることができます。

また価格も非常に安価であるために、水槽のコケ取り要員として気軽に飼育される場合が多いです。

しかしサッカープレコもセルフィン・プレコ同様に大型になる種類のプレコで、成長すると40㎝~50㎝にもなります。

幼少期は比較的温和な性格をしていますので、他の魚とも混泳は可能ですが、成長するに従って性質も荒っぽくなり易いです。

混泳しているメインの魚とケンカをすることや、他の魚を食べてしまう事もよく起こりますので、水槽への導入はよく考えてから行った方が良いいでしょう。

ロイヤルプレコ

ロイヤルプレコもまた流通量が多く、プレコの代表的な種類です。

ロイヤルプレコはコケ取りや掃除のためではなく、それ単体をメインで飼育するパターンが多いです。

またロイヤルプレコ自体も非常に気性が荒く、成長すると50㎝を超える大型種ですので、混泳には向かないプレコだと言えます。

しかしロイヤルプレコはその名前の通り、気品あるキレイなストライプの模様が特徴的な種類です。

また甲冑を思わせる頑丈な表皮や大きな頭部が、独特な雰囲気を醸し出す魅力的なプレコです。

単体での飼育であっても決して飽きさせない迫力と魅力があり、カラーバリエーションも豊富な人気種になります。

代表的なプレコの種類を知ろう

プレコと言えば「掃除屋」というイメージが強く、実際にそのように扱われていることが多いです。

しかしプレコの中には「インペリアルゼブラプレコ」のような美しい観賞魚もいれば「ロイヤルプレコ」のような独特の魅力を持ち、単独飼育されるプレコもいます。

ここで挙げたプレコは何れも代表的で人気のある種類ばかりですが、他にも人気の高いプレコは沢山存在します。

「プレコは脇役」という印象をガラッと変えるプレコと出会えるかもしれませんよ。