ネオンテトラはグッピーなどと並んで非常に人気のある熱帯魚です。
しかも気性が穏やかで多くの種類の魚と混泳できることもアクアリウムで好まれる理由です。
そこで今日はそんなネオンテトラに関する特徴をご紹介します。
ネオンテトラとは
ネオンテトラは1936年に発見された熱帯魚です。
大きさは最大でも4cmほど。
野生では主にアマゾン川流域に分布し、密林の中にある川などで群れを作り暮らしています。
エサは小さな淡水エビやその幼生、ミジンコ、水生昆虫などを食べています。
ネオンテトラはアマゾン原産ですが、現在では主にアジア圏で繁殖されたものがショップに入荷するようです。
一番よく知られているネオンテトラは体に光沢のある青と赤の模様があります。
近年では品種改良が多く行われ、様々なネオンテトラの品種が見られます。
改良種にはアルビノネオンテトラ、グリーンネオンテトラ、ダイヤモンドネオンテトラなどがいます。
ネオンテトラの性格、特徴
ネオンテトラはとても臆病な性格をしています。
小さな物音や手を動かしただけでも、水草などの物陰に隠れてしまいます。
怖がりではありますが、少し飼い主や環境になれてくると、近づいても逃げずにそのまま泳いでいる姿を見ることができます。
また、ネオンテトラは群れで泳ぐ魚なので同種の魚はもちろん、異種とも混泳することが可能です。
しかし気をつけなくてはいけないところもあり、ネオンテトラ同士を群泳させるには10匹程度数がいないとケンカになりやすいこと。
他にもテトラを捕食できる大きさの魚と一緒に泳がせることは控える必要があります。
テトラと相性に良い魚は、グッピー、シュリンプ、オトシンクルス、小型カラシンなどです。
逆にベタ、ダニオ、エンジェルフィッシュ、グラミー、コリドラスなどとは相性がよくません。
ネオンテトラの値段、購入
ネオンテトラを現地から直接輸入していた時代などは、1万円などの高額で売られていたこともありました。
アジアでの繁殖が可能になり、入手が簡単になったことで、手軽な値段でテトラを購入できるようになりました。
現在では一匹、数十円~数百円で購入できるようです。
ただ改良種などの場合、メジャーなタイプのネオンテトラよりは高い値段になっています。
ただ高くなっているといっても、購入できないほど高額にはなっていません。
熱帯魚の中でも人気があり、とても有名な種類なので、アクアショップなどでも見かけないということは、まずないでしょう。
ネオンテトラの寿命、健康
ネオンテトラの平均寿命は約2年です。
しかし飼育下ではそれ以上生存する個体もまれにいます。
長生きさせるために気をつけたい健康上のポイントとしては、まず水温、水質管理に気をつけることが第一に挙げられます。
水温は20℃~28℃、水質はアマゾン川の水に近い、弱酸性~中性を好みます。
熱帯の魚ですから暑さの方が強いですが、30℃を超えるとやはり弱ってきますので、夏の水温管理も大切です。
また逆に冬の寒さにはめっぽう弱く、ヒーターなどで暖めてあげる必要があります。
疾病としてはネオンテトラ特有の病気であるネオン病、白点病、エロモナス病、尾腐れ病などにも注意が必要です。
これらはどれも水槽内に環境が汚れることなどによって引き起こされるようです。
まめに掃除をするなど、水質管理には十分注意しましょう。
ネオンテトラの飼育
ネオンテトラの水槽は60cmの物か、45cmぐらいの物を用意しましょう。
このサイズはネオンテトラを何匹飼うかによっても変わってくるでしょう。
ネオンテトラ同士を泳がせるなら10匹数匹ぐらいはいた方がケンカは起こりません。
水槽には底砂(ソイル、砂利、田砂)水草(ウィローモス、アマゾンソードプラント、クリプトコリネ、アヌビス、ナナ)などを入れます。
他に用意しておいた方がよい備品は、ヒーター、ろ過装置、エアポンプ、フィルター、照明などです。
エサはアカムシ、ブラインシュリンプ、熱帯魚用、もしくはメダカ用飼料などを与えます。
一日1~2回、1~2分あれば食べきれる量を与えてください。
掃除に関しては食べ残したエサや糞をエアポンプで取り除くなど、クリーンな環境を保つようにしてください。
水換えについては月一回程度で、一度に全ての水を変えず、少量ずつ変えるようにしてください。
ガラスやフィルター掃除も1週間に一度は行います。
ちなみにネオンテトラの飼育下での繁殖についてですが、これはかなり難しいとされています。
ネオンテトラはメダカのように水草に卵を産み付けず、極小のものを水中にばらまいてしまうからです。
ネオンテトラの特徴を知ろう
ネオンテトラは熱帯魚としてはメジャーで、値段も安価ですが、その名前の通り、体の模様などが非常に美しい魚です。
群泳する姿はまるで水の宝石とも言われるほどです。
また、ポピュラーで人気のある熱帯魚ですから、飼育方法も多く見ることができ、熱帯魚を初めて飼うという人にもオススメできる種類です。