アジアアロワナは熱帯魚として飼育されている魚の一つであり、人気があるとされています。
他の種類の熱帯魚と比較すると非常に高価ですが、ペットショップなどで売られていることがあります。
古代魚でもあるので長生きすることができ、犬や猫と同じ感覚で飼育できるところが特徴です。
アジアアロワナの色のバリエーションと取引が認められている理由
本種は複数の色の個体が存在していて、赤色の個体もいれば金色の個体もいます。
また色によって名称が異なっていて、赤色の個体は紅龍などと呼ばれることがあります。
また金色の個体の場合は過背金龍という名称が付けられます。
また薄い黄色をしたアルビノ個体も実在しますが、この個体は珍しいと言われています。
アジアアロワナが棲息している地域によって色の違いが出てくる場合もあります。
複数のバリエーションがあるというところが魅力的だということができます。
ショップで見かける種類ですが、元々この種類は絶滅の恐れがあるとされている魚であり、国際条約で取引の制限がなされています。
ただ、国際条約で認められている養殖場であれば、他の国へ輸出することが許されています。
つまり、販売されている個体はその養殖場から輸入された個体という訳です。
アジアアロワナ幼魚の飼育
アジアアロワナは成魚になると60センチ程度になるので、最終的には150センチクラスといった大きなサイズの水槽が必要になります。
しかし、幼魚から育てる場合、いきなりこのタイプの水槽で飼育するとエサの食いつきが悪くなるので、小さいサイズで飼育するのが適切です。
幼魚の飼育に適した水槽ですが、飼育する幼魚のサイズが10センチ程度であれば60センチ水槽で飼育します。
そして成長していったらより大きめの水槽に入れていくようにします。
別の水槽に移し替えるのが億劫だと感じる人は、大きめの水槽にセパレータを設置して狭くして飼うのが、推奨できる方法です。
水槽の環境によって、アジアアロワナを希望している色にすることが可能だとされています。
例えば白色にしたいのであれば、水槽内を白っぽくすれば白になりやすくなります。
好きな色の個体に育つことができるという点も幼魚から飼育することの利点だと言えます。
アジアアロワナに与えるエサ
市販されている乾燥エサも食べますが、基本的に肉食性なのでメダカなどの小魚や虫などの生きエサを与えるようにします。
生きエサのメリットは成長するスピードが速くなるというところです。
このことから早く成長させたいというのであれば生きエサをメインに与えます。
食べ切れる量のエサを与える必要があり、あまり与えすぎると水が汚れる可能性があります。
また1種類だと飽きてきて食べなくなる場合があるので、様々な種類のエサを与えるということも重要です。
また生きエサを与える時は体調不良になるのを予防するために、エサに虫が付着していないかどうかを確かめておきます。
アロワナ用のエサを購入する際にも虫が取り除かれているかどうかをチェックするというのも有効な手段です。
アジアアロワナと他の魚及び同種の魚との混泳
他の種類の熱帯魚と一緒に入れて飼育するということは可能ですが、その場合は混泳させる魚の大きさに注意します。
あまりにもサイズに差があり過ぎると、アロワナがエサと勘違いして食べるという事態になります。
小さいものでも30センチぐらいの魚にするのが適しています。
30センチクラスになる魚の種類にはオスカーやポリプテルスエンドリケリーなどが存在します。
ただ、ケンカをする場合もありますので、入れてしばらくの間は様子を観察するようにします。
同種の魚との混泳ですが、不可能ではありませんが気が荒く争うこともあるので、注意深く見ることが大事になってきます。
アジアアロワナが罹患する病気とその治療法
一般的にアジアアロワナは丈夫な魚だと言われていますが、病気にかかることもあります。
病気にならないように適切な方法で飼育することが大切ですが、万が一病気になった場合は治療するようにします。
症状には目が白く濁るというものや眼球が下へ向くというものなどが挙がっています。
前者は水の汚れなどで生ずることがあり、後者はストレスを感じているのが原因だと言われています。
前者の症状にかかった場合は水槽内の水を換えると改善することがあります。
またペーハーの数値が低くなったことが原因で、目が白濁することがあるので水質の確認も行います。
後者の症状は、置き場所を変更することや水槽の一部を覆うことなどが改善策として列挙されています。
以上に挙げたもの以外にも存在していて、治りにくい病気もあります。
丈夫だからといって慢心せずに体調管理をするよう心掛けておきます。
アジアアロワナの特徴を知ろう
一匹で数十万円クラスになるので非常に高価な熱帯魚ですが、色の美しさや泳ぐ姿は魅力に感じられます。
また太古の昔から生存している魚だと言われているというのも特徴的です。
経済的にゆとりがある人は飼育における難易度も高くないので、飼育にチャレンジしてみるのも悪くありません。