熱帯魚を飼い始めるときには、いろいろな心配事がありますよね。
「水槽の掃除や手間はどのくらいかかるのか」とか、「家を空けるときにはどうしよう」とか。
犬や猫に比べると飼っている人も身の回りに少なくて、なかなか実際のイメージが湧きにくいのではないでしょうか。
そんな熱帯魚を飼い始めてからの困りごとをご紹介します。
熱帯魚がすぐに増える
初心者でも飼いやすく、手頃な値段で手に入る熱帯魚の代表格といえばグッピーです。
現在ではいろいろな色のグッピーがいて、水槽の中を気持ちよさそうに泳いでいるのを眺めるのは憧れですよね。
しかし、オスメスのグッピーをいっしょに飼っていると、本当にあっという間に繁殖してしまいます。
飼っている人の間では繁殖をさせるよりも、それを止める方が難しいなんて言われています。
グッピーだけでなく、比較的手頃にできる熱帯魚は繁殖力が強いものが多かったりします。
キレイな尾をもつベタ、プラティやコリドラスなんかもあっという間に増えてしまいます。
また熱帯魚は外来種なので、増えたからと言って放流することはもちろんできません。
繁殖して楽しむのも熱帯魚の醍醐味の一つですが、増えすぎるのも頭を悩ませる問題だったりします。
熱帯魚は病気にかかりやすい
グッピーやプラティのように卵ではなく、直接子を生む卵胎生の魚は先に紹介したようにすぐに増えてしまいます。
しかし、体の小さい魚たちは、病気にもかかりやすいので注意が必要です。
水の中にはさまざまなバクテリアや微生物がいますが、私たちの目に見えるものではありません。
しかし、水が媒介となって、あっという間に水槽の熱帯魚が死んでしまうこともあります。
そうした病気や寄生虫なども飼っている時には神経を使う部分です。
本当に原因はさまざまですが、気がついた時には手遅れになっていることもままあります。
水の中から出れず、鳴き声を出したりしない熱帯魚なので、発見の遅れが致命傷になります。
犬や猫などに比べると、やはりこれがいちばん大きく異なる部分ではないでしょうか
熱帯魚で部屋が臭くなる
犬や猫と比較すると、熱帯魚自体が持つ臭いというのはほとんどありません。
しかし、やはり熱帯魚を飼っていてもにおいに悩まされることはあったりします。
意外に飼っている本人は気が付かないのですが、水やエサのにおいが、いつの間にか部屋に染み付いていたりします。
これは遊びに来た友だちや家族から指摘されることが多かったりします。
熱帯魚の水槽の中で生きているのは、魚だけではありません。
いろいろなバクテリアや微生物がいて、水が汚れたり、そうした生物が増えたりするとにおいが立つようになります。
エサや水質管理に使う薬剤も、嗅ぎ慣れていないと気になるにおいかもしれません。
仕方のないことではありますが、同居する家族がいたり、集合住宅の場合は少し気にかけておく必要があります。
水槽の掃除が手間がかかる
そんな水槽のにおいや汚れですが、こうした水槽のお手入れというのは本当に手間がかかります。
好きで飼っているのですからしないわけにはいきませんが、一日がかりの作業になることもしばしばです。
ただ洗って水を入れればよいわけではなく、魚たちが快適に暮らす環境を整えるというのは、案外大変なことです。
水道水のカルキ抜きやpHの調整なんかもありますが、すぐにできるわけではないので事前に準備が必要です。
水や水槽だけではなく、もちろんポンプやヒーターとったちょっとした小物の掃除もあります。
それから、砂利や水草、レイアウトに使っているオブジェなど、こまごまとしたものはきりがありません。
しかし、これをサボると水槽の中がすぐ汚れてしまったり、においの原因になるので手を抜くわけにはいきません。
泳いでる姿を見るぶんにはエレガントですが、それを楽しむのにはこうした地道な作業が必要です。
電気代やエサ代が高い
何はともあれ、とにかく熱帯魚の飼育は本気になると手間暇がかかります。
それと同時に、お金もかかってくるのでのめり込みすぎには注意が必要です。
60cmの水槽一つで、ポンプやヒーター、ライトなどで2,000〜3,000円くらいは余分に電気代がかかります。
やはり常に動かしていると、時間や一日単位では少額でも、月になるとそれなりの費用になります。
また、大型の熱帯魚や魚食性の熱帯魚を飼うと、エサ代もバカになりません。
だいたいそうした熱帯魚は個体がすでに高かったりしますが、エサもけっこうグルメで好き嫌いがあります。
人工飼料なんかは食べてくれなかったりすると、ワームや虫などを買ってあげる必要がでてきます。
手軽に始められる趣味ですが、凝り始めるといつの間にか結構なお金を使っていたりするんですよね。
熱帯魚を飼っていて困ることを知っておこう
犬や猫といったペットと比べると、ずっと飼いやすい熱帯魚ですが、やっぱり悩みはつきものです。
旅行などで家に不在でも1、2週間ほどは大丈夫なので、そうした部分ではやはり扱いやすいペットです。
しかし、手がかかるというのは、やはり生き物を飼う以上仕方のないことかもしれませんね。
今ではネットで熱帯魚が買えたり、専門の機材なども比較的簡単に手に入るようになりました。
水の中を自由に泳いでいる姿は、見ているだけで癒されますし、その気になればすぐに飼い始められます。
ぜひ記事を参考にして、飼育するときのことをイメージをしてくださいね。