南米原産の熱帯魚であるアピストグラマは、今や日本やヨーロッパで観賞用に飼育する人が増えている人気の熱帯魚です。
キレイな色を持つことから人気が高まってきていますが、小さな魚であるため初心者でも飼育することはできます。
アピストグラマの種類
アピストグラマは古くから観賞用として飼育されてきましたが、特徴として種類が多いことが挙げられます。
主に繁殖をして楽しむ人が多いですが、種類によって生息する場所も違えば、水質も違うため飼育が難しいという印象を持たれていることでしょう。
ここでは、初心者でも飼育しやすいアピストグラマの種類を見ていきましょう。
ボレリー
色が分かりやすく、繁殖が簡単、日本の水道水で飼育することができます。
南米の魚であるのにも関わらず日本の水道水で飼育することができることからも繁殖のしやすさが分かることでしょう。
アガシジィ
アピストグラマの中でもバリエーションが多く、人気が高いものとなっています。
水質も難しくなく、比較的飼育がしやすい種類です。
アピストグラマの購入方法
アピストグラマの購入方法は様々です。
近くのペットショップやアピストグラマ専門店、インターネットでの販売もされています。
値段もピンからキリまであります。
1,000円代で購入できるものから、数万円するものまであります。
アピストグラマを迎え入れる前に、環境も整えておきたいところです。
水槽は30センチキューブ以上のものが良いでしょう。
アピストグラマの飼育に大切なことは水質のpHを低く抑えることです。
水質を調整するTDSメーターがあると便利です。
エサは沈降性のあるものであれば食べてくれます。
古いものは避け、少しずつこまめに与えることがコツとなります。
アピストグラマの性格
飼育環境が整ったら早速アピストグラマを育ててみましょう。
アピストグラマはシクリッドと呼ばれる種類の魚です。
シクリッドは基本的に性格が激しく、仲間同士のケンカが多い種類の魚です。
アピストグラマはその中でも比較的穏やかな性格を持つと言われていますが、グッピーなどの小型魚よりも激しい魚であることは間違いありません。
強い縄張り意識を持ち、仲間同士で攻撃し合うことからも、複数匹を一緒に飼育すると大変なことになる恐れがあります。
また、繁殖前の雄と雌のペアはさらに縄張り意識を強めるため、飼育する際には雄と雌のペアでの飼育をオススメします。
繁殖の注意点
アピストグラマは種類が豊富にあり、個体によって発色も異なるため、繁殖に成功すればとても神秘的な光景を目にすることができます。
多くの人が虜になる理由の一つでもあるでしょう。
産卵をするのは流木の下やシェルターの中ですので、まず産卵場所を用意します。
雌は産卵するとその入り口付近で卵を守り、孵化した後も世話をします。
小さな卵が流されないように、水流は弱くしておきます。
雄は少し離れたところから見守りますが、産卵後は雄と雌の仲が悪くなって殺し合うこともあるので注意が必要です。
産卵期の雌は神経質になるため、大きな音を立てたりするとアピストグラマはストレスを抱えてしまいます。
飼い主のさりげない気遣いも大切になってくるという事です。
また、卵を産んだ後に雌が卵を食べてしまうようなら隔離することも必要となってきます。
ただ、雌が孵化した稚魚を育てると言う光景も神秘的なものであるため、繁殖の楽しみともいえます。
繁殖期の見極め方
雄は発情期になるとヒレを大きく広げて雌に求愛します。
これをフィンスプレッドと言います。
初めは雌は雄から逃げ回りますが、次第に雌が雄に近づいていくと、ペアリング成功ということになります。
雌の身体は発情期になると黄色に変色します。
また、雄と雌の相性が悪いと雌がボロボロにされてしまうことがあるので、この発情期には注意深い観察が必要となります。
相性が悪い場合には他のペアに変えることも必要です。
アピストグラマの稚魚の育て方
稚魚は生後5日ほどで自由に泳ぐようになります。
特に気を付けることはなく、3カ月ほどすると親魚と隔離して育てることができます。
繁殖させやすい種類
初心者でも繁殖させやすいものの選び方があります。
まず第一に性格が比較的穏やかな魚です。
お互いに攻撃し合う性質を持つ魚であるため、個体差がある中でも比較的正確の穏やかなものを選びましょう。
また、人口エサにエサ付きやすいことや、中性の水質で繁殖可能なものを選ぶと飼育しやすいです。
アピストグラマの特徴を知ろう
飼育が難しいと言われているアピストグラマですが、いくつかの点に注意すれば初心者でも飼育することができます。
きっとその美しさや繁殖の感動に虜になることでしょう。
数多くの種類がある中で個体によって発色も性格も異なります。
自分だけのアピストグラマを育て、繁殖させて楽しさを見出すことのできる面白い魚です。
この機会に飼育してみてはいかがでしょうか。