動物看護師の仕事内容って何?動物病院の総合的な対応をする

最終更新日:2016年6月3日

ペットを飼っている人なら、必ずと言って良い程お世話になるのが動物病院。

動物病院で働く動物看護師とは、どんな仕事をしている人なのでしょうか。

飼い主さんが目にしている仕事内容は、ごくごく一部かもしれません。

1.病院の掃除

掃除、これが動物看護師の最も重要な仕事と言っても過言ではありません。

動物病院は清潔でなければなりません。

病院ですので、具合の悪いペットが多く来院しますが、病気の中には他のペットに感染するものもあります。

院内感染を防ぐためにも、消毒や掃除は徹底して行います。

また、動物が来院するとどうしても毛が舞い散ったり、待合室でおしっこをしてしまったり、ということもあります。

来院される方に不快感を与えないためにも、汚れているところが無いかどうか、動物看護師は常に目を光らせているのです。


2.電話対応、受付、会計

動物病院には一日中色々な電話がかかってきます。

内容は、診察時間の問い合わせから、パニックになった飼い主さんからの電話まで、多岐に渡ります。

落ち着いて必要な情報を聞き出し、その後の診察までスムーズにつなげることが重要です。

「その程度なら来院しなくても大丈夫」と言って欲しくて電話をかけてくる飼い主さんもいらっしゃいますが、電話ではわからないことの方が多いので、安易な対応はできません。

大きな動物病院であれば受付専門のスタッフを雇っているところもあります。が、ほとんどの動物病院では、受付や会計も動物看護師が行っています。

3.診察の補助

動物は言葉が通じません。

治療をするからじっとしててね、と話しかけても、理解してくれません。

「治療してもらったら具合が良くなる」と理解ができない動物たちは、迫り来る危険(治療)から身を守るために暴れたり、噛もうとしたりすることがあります。

そうならないように動物を押さえておく仕事(保定と言います)も、動物看護師の重要な仕事です。

動物の体をただ押さえるのではなく、動物に不快感を与えず安心感を与え、かつ、獣医師が処置しやすいように保定するのには大変な技術が必要です。


4.検査の補助

動物病院には様々な検査機器があります。

レントゲン装置、顕微鏡、血液検査機器、遠心分離機、超音波検査機器(エコー)、など。

もちろん診断は獣医師が行いますが、検査がスムーズに進むように動物看護師が補助します。

レントゲンを例に挙げると、動物はレントゲン室でじっとしていてくれる訳ではありません。

仰向けのレントゲン画像が撮りたければ、動物看護師が動物を仰向けにし、動かないように保定しなければなりません。

その後の現像なども動物看護師が行う場合があります。

血液検査の場合、採血を行うのは獣医師ですが、その際に保定をしたり、実際に検査機器を取り扱ったりするのは動物看護師がほとんどです。

5.手術の準備や補助

動物病院にはお昼休みの時間がありますが、休んでいるわけではありません。

たいていの動物病院では、お昼休みの時間を利用して、手術や時間のかかる処置等を行っています。

手術の予定があると、動物看護師は手術内容に合わせた道具(メスや様々な鉗子、術衣など)を選び、滅菌します。

そして手術前の診察や検査、動物の血管に薬剤を入れるための留置針を入れる血管確保などの補助をします。

動物を麻酔で眠らせ、気管挿管した後は心電図をつけ、手術部位を剃毛・消毒し、手術中も術者の補助をします。

手術が終わると動物が目覚めるまで立ち会い、体温が冷えないようにしたり、動物が縫合糸を取ってしまわないように術後服を着せたりします。

そして手術に使用した器具をキレイに洗浄し、手術室の清掃まで行います。


6.薬の調剤

獣医師が処方した通りに、薬の調剤をするのも動物看護師の仕事です。

間違いは命に関わることもあるので、何度も何度も確認を繰り返しながらの作業になります。

動物に出される薬は、実は人間用の薬であることがほとんどです。

人と動物とでは体の大きさや薬効量が大きく異なるため、1錠の薬を8分割しなくてはならない、なんてこともあり、手先の器用さも求められる仕事です。

受付で飼い主さんに薬について説明することもあるので、薬についての知識をつけることも必要です。

薬の飲ませ方、目薬のさし方等の指導も、動物看護師の仕事です。

7.入院やペットホテルの管理

病院ですので、入院している動物もいます。

普段の家とは全く違う環境に置かれ、訳のわからない治療をされ、ストレスを感じている動物がほとんどです。

入院舎は汚れていないか、点滴の管に絡まっていないか、などのチェックから、投薬、食事量や飲水量の管理なども行います。

ペットホテルに来ているのは元気な動物ですが、こちらも定期的に散歩に連れ出したり、排泄物の状態や食事量のチェックを行ったりして、なるべく動物がストレスなく過ごせるように配慮します。

入院やペットホテルのお世話のため、休診日でも交代で出勤しなければならない場合もあります。


8.発注や在庫管理

院内の薬剤、処方食、各種消耗品の管理をしたり、足りなくなる前に発注するのも動物看護師の仕事です。

足りなくなっても駄目、注文しすぎても駄目。

日々の処方状況や予約状況を見て、適切な量を発注するには注意力が必要です。

在庫物品の消費期限チェックも欠かせません。

特定の季節に需要が高くなるもの(春はフィラリア予防薬やノミダニ予防薬、夏はシャンプーなど)は、必要十分な量の発注とともに、待合室に掲示する商品案内ポスターの作成なども行います。

動物看護師の働く内容を知ろう

動物看護師の仕事って、こんなにたくさんあるんだと驚かれた方もいらっしゃるかも知れません。

動物病院の仕事をスムーズにするために、動物看護師は裏でたくさんの仕事をこなしています。

次に動物病院に行った際には、働きぶりに注目してみて下さいね。

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