ペットの遺骨どうすれば良いの?自宅保管から散骨まで

ペットの死は、時として家族の死と同じ位悲しいものです。

犬や猫だけでなく鳥類やは虫類、魚でも、一緒に暮らしてきた飼い主にとってはその死はとても辛く、しばらく落ち込んでしまいます。

自分の子供のように姉弟のように思っていたペットを亡くした時、きちんと供養してあげたい、と誰もが思うことでしょう。

でも人間と全く同じようにとはいかないだろうし、どうしたら良いのだろう、といつかはやって来るその日の為にも、事前に家族で話し合ったり、自分でこうしてあげよう、と考えておいたりするのも良いでしょう。

そこで、ペットを火葬してもらって遺骨となった後の扱い方をご紹介します。

自宅に遺骨を保管する

一番シンプルな方法かと思います。

自宅に遺骨をあまり長く置くのは良くない、成仏できない、などという説もありますが、できれば少しの間だけでも側に置いておきたいと思う人も多いのではないでしょうか。

部屋の一角に写真やお供えと共に遺骨を置いて毎日手を合わせるのは、決して悪い事ではないでしょう。

数ヶ月、数年経って気持ちが落ち着いてから、別の場所に移しても良いのです。

昔はよく庭に埋める、という話もありました。

違法ではないのですが、もしその土地を手放すことになったら…と考えてもあまり良いことではないですよね。

今はマンション暮らしの家も多いので、そもそも難しいですね。

散骨する

人間に散骨する場合があるように、ペットの遺骨を散骨する人も多いです。

特に届け出などは必要ないとのことですが、自然に還る、ということを前提に場所や状況は考えなくてはなりません。

また散骨する際は骨の形が残ったままではなく、粉砕して粉状にしてからです。

そのような業者が近くにあるのか、事前に調べておきましょう。

人の散骨の場所としては、海が最も多いと言われています。

ちなみに海での散骨の場合は、岸に近すぎるのはマナー違反とされているので、ボートやフェリーなどで岸から充分に離れなくてはならず、色々と段取りが必要となってきます。

また海水浴場を避けるなど、配慮すべき点があります。

生前ペットが好きだった場所や、思い出のある場所での散骨が可能ならば、それも気持ちのこもった送り出し方です。

ただし、やはりどこでも大丈夫と思わずに、念のため問い合わせて確認できる場所であればしておく方が、より安心して散骨できます。

ペット霊園に納骨する

近年ペット霊園は増えつつあり、インターネットで検索するとたくさん出てきます。

本格的な火葬場と納骨堂やお墓が一体となった施設もあります。

施設にもよりますが、年会費や管理費用を支払い、自由にお参りに訪れることができ、まさにお寺にお参りに行くような感覚です。

もし費用を支払う者が誰もいなくなってしまった場合や、転勤や引越などでなかなか維持が難しくなってしまう際は、合同慰霊碑に入れてもらうこともできるところがあります。

施設によって様々なので、自宅から行ける範囲でどのようなところがあるのか、知っておくとより選択肢が増えるでしょう。

またこのようなところでは、位牌を作ったり、お盆にはお坊さんを呼んで合同慰霊祭を行ったり、亡くなったペットの遺骨の一部をケースに入れてもらえたりします。

更に火葬する前に例えば犬や猫であれば足の型をとって残してくれたり、今年で何周忌ですとはがきが送られて来たりと、細かなサービスを行っていることも多く、より思い出を形に残しておきたい方には合っているかもしれません。

ペット霊園についてまとめると、形態としては

・納骨堂の中にスペースをレンタルして、そこに遺骨をおさめる。

・他の遺骨と一緒に合同慰霊碑におさめる。

・飼い主が個人で独立したお墓を建てる。
という選択肢があります。

飼い主の経済状況や生活状況に合った方法を選べます。

数年先、数十年先のことも視野に入れて利用するのが注意点と言えます。

自治体に任せる

そもそも火葬の時点からの選択になってしまいますが、遺骸の状態から自治体に引き取って貰い火葬してもらうという方法もあります。

有料で自治体によって費用は異なり、また遺骨を返して貰えるところと返して貰えないところがあります。

色々な事情で遺骨を引き取っても対処できない、という場合は、自治体に問い合わせたうえお願いするという選択もあるということです。

こちらも自分の住んでいる地域はどのような決まりになっているのか、知っておくだけでも良いかもしれません。

ペットの遺骨の供養の仕方を考えておこう

飼い主によって様々な思いや考えや状況があるので、どれが良くてどれが悪い、と言い切る事はできません。

ただ飼い主として最期を看取ったのなら、その後の供養もペットのことを思ったうえ、自分が、家族がその時に一番良いと思う結論を出すことが大切です。

事前にどんなに話し合ってリサーチしていても、決めるのに時間がかかることもあります。

しかし、知識として知っておくだけでもその中でより良い選択ができるはずです。