今や飼育できる小動物として有名になったスナネズミ。
特徴や飼育する際に注意すべき点は他のペットとどう違い、上手にお世話をするために必要な知識はどのようなものがあるのでしょうか。
そのかわいらしさを存分に楽しむためにも、スナネズミの生態を理解しておきましょう。
スナネズミは小さくて飼いやすい
スナネズミはそのかわいらしい見た目からペットとしての人気が高く、ハムスターやその他のげっ歯類と一緒に多くのペットショップで販売されているのを見かけることができます。
値段も500円から2,000円くらいで、飼育するためのケージもそれほど大がかりなものは必要にはなりません。
以前に小動物を飼ったことがあるなら、そのとき使っていたケージを再利用するのもいいでしょう。
もちろん、その際にはしっかりと掃除と消毒をして、スナネズミを迎える準備は怠らないようにしてください。
体は小さいですが丈夫で活発に動き、飼育する際には楽しんでお世話をすることができます。
とはいえ小動物ですから、寿命は3年から5年ほどが一般的となります。
弱い個体に関してはそれ以下ということも考えられます。
だからこそ最後まで全身全霊をかけてお世話をし、少しでも長生きできる環境を作ってあげてくださいね。
スナネズミは昼行性だが無神経には飼わない様にする
中国やモンゴルが原産地となっているスナネズミは、ネズミの中では珍しい昼行性です。
人間の一般的な生活サイクルの中でも活発に動き回る姿を見ることができます。
これは天敵の少ない土地で育ったことが理由だと言われているそうです。
いつでも観賞できるのは嬉しいですし、病気などの異変も発見しやすくて飼い主としては助かりますね。
しかしスナネズミも他の小動物と同じように、臆病で神経質な面を持ちます。
特に飼い始めには、むやみに触れたり刺激を与えたりはしないようにしましょう。
人間に慣れたり、名前に反応する個体ばかりではなく、中には引っ込み思案で常に緊張感を持っているような子もいます。
毎日反応を見て、その子にとって無理のない程度にコミュニケーションをとるようにしましょう。
多くのペットと同じように、スナネズミもストレスが最大の敵となります。
大きな音や人の出入りが激しい環境は好ましくないので、飼育する場所には注意しましょう。
スナネズミのエサ
スナネズミは雑食なので、多くの物をエサとして食します。
ペレットを主食とし、そこに適宜野菜や野草を与えましょう。
水分の多い野菜をあげていると、水の摂取量が少なくなることがありますが、食事から十分に吸収できているので心配はいりません。
とはいっても、常に新鮮な水分は取れるように、こまめな水換えは絶対に必要です。
ネギやチョコレートなど、スナネズミの体にとっては毒となるものは与えないことはもちろん、室内の床や机に放置しないように注意しましょう。
個体によっても好き嫌いがあるので、できるだけ多くの種類を食べさせて、優先して食べるものを知っておくといいでしょう。
ご褒美や簡単なしつけに使ったり、食欲のないときに食べさせてあげることもできます。
スナネズミは多頭飼いができる
スナネズミを同じケージで多頭飼いすることは、比較的簡単であるといえるでしょう。
体を寄せ合って巣で眠ったり、駆けまわったりする姿を見ることもできます。
ですがもちろんスナネズミ同士にも相性があり、頻繁にケンカをしたり嫌いあっているようなら、無理をさせないで別のケージを用意するようにしましょう。
幼い頃から同じ環境で育っているなら、仲良くしてくれることは多いですが、それ以外の場合だと、野生の本能として縄張り争いが始まってしまう恐れがあります。
最初から多頭飼いを目的とするのではなく、もし仲良くしてくれたらラッキーくらいに思っておく方がいいですね。
繁殖が目的でないなら、必ずオスとメスは分けるようにしましょう。
スナネズミは出産後すぐに発情することがあるので、オスとメスが一緒にいるとどんどん増えていってしまいます。
スナネズミの脱走などに注意
体が小さくすばっしこいスナネズミは、飼い主の不注意でケージから脱走してしまうことがあります。
もし脱走に気づいたら、スナネズミが外に出ていかないように家の扉をすべて閉めましょう。
それからスナネズミが隠れられそうな場所を探します。
脱走の時間が長引けばスナネズミも疲労が溜まり、家具などをかじってしまう恐れがあるので、素早く発見しケージに戻してあげてください。
好物のエサがあるなら、それを使っておびき寄せるのもいいでしょう。
スナネズミを発見したら、叱ったり怒ったりするよりも、逃がしてしまったことを反省しましょう。
そして今後の対策をたて、スナネズミにとって安全な家を保つことも忘れないようにしてください。
スナネズミの特徴を知ろう
小さい体をいっぱいに動かし、いきいきとしているスナネズミの姿を見るのは楽しく、そして励みになりますね。
ですがその小さな体を病苦や怪我から守るのは飼い主のあなたです。
特徴と性格を把握し、日々の世話をきちんとしてあげるようにしましょう。