げっ歯類というとどんな生物を思い浮かべますか?代表的なのは、リスやハムスター等でしょう。
しかし実はそれ以外にも可愛らしいげっ歯目の生き物がいます。
それが今回ご紹介するヤマネというネズミです。
アフリカヤマネとは
アフリカヤマネは、アフリカに生息するげっ歯目、ヤマネ科の動物です。
オス、メスとともに、体長6cm~8cm、体重15g~25gと非常に小さなネズミのような動物です。
日本にもニホンヤマネという種類のものがいますが、こちらは天然記念物となっており、ペットショップなどで販売もされておらず飼育はできません。
他にペットショップで扱われているヤマネ科の種類には、ヨーロッパヤマネなどがいます。
野生下では樹上生活をし、夜動き回る夜行性動物です。
エサは雑食性で、主に果実や種子、木の芽、昆虫類などを捕まえて食べています。
家の物置や岩の裂け目、木の穴などあらゆる狭いところをねぐらにしています。
アフリカヤマネの性格、特徴
アフリカヤマネは非常に小さくて、つぶらな黒い瞳、長いふさふさ尻尾が可愛らしい動物です。
性格は非常に神経質で臆病です。
怖がりなので時にはドアを開ける音に驚いて隠れてしまったり、ケージの掃除の際も隅の方で小さくなっていたりすることもあります。
赤ちゃんの頃から飼育すれば、手乗りになり、手からエサを食べることもあります。
しかし、やはり神経質な性格ではあるので、あまり過剰なスキンシップはストレスになります。
どちらかというと一緒に遊ぶというよりも、可愛らしい姿を鑑賞するというタイプのペットです。
あまりペットと遊ぶ時間がなく、かまってあげられないという人でも大丈夫です。
アフリカヤマネの寿命、健康
アフリカヤマネの寿命は3年~9年で、他のげっ歯目の動物と比べるとわりと長命です。
元来丈夫で病気もしにくいペットでもあります。
気をつけなくてはならない病気は皮膚病、風邪、下痢などの症状、また冬は15℃以下になると冬眠の準備を始め、5℃以下になると冬眠してしまいます。
冬眠は飼育下ではうまくいかず死んでしまうこともあるので、冬眠はさせないようにしましょう。
適温だいたい人間と同じ20℃~24℃です。
また身体が小さいので脱走等の怪我にも注意が必要です。
ケージやエサを新鮮な物にし、衛生面や温度管理をしっかりすれば、大きな病気もせず長生きしてくれるでしょう。
アフリカヤマネの値段、購入
アフリカヤマネの値段の相場は1万~1万5千円ぐらいと割と安価です。
ただ、日本ではまだマイナーなペットなので出回っているお店はそんなに多くはありません。
購入する場合は、小動物やエキゾチックアニマルの専門店を事前にネットで調べるか、アフリカヤマネを取り扱っているかどうかお店に事前に確認するようにしましょう。
それほど多く飼育されていない動物であり、アフリカヤマネに関する飼育に関する詳しい書籍なども少ないので、
購入時には店員さんに、飼育の注意点、アドバイス、必要物などをしっかりと聞いておく方がよいでしょう。
アフリカヤマネの飼育、注意点
アフリカヤマネは日中寝ていますが、夜になると樹上などを活発に動き回る動物ですので、ケージは大きめで高さのあるものが必要です。
ヤマネが長い尻尾を伸ばしても悠々と動き回れる広さが最適です。
非常に体が小さいので、網ゲージだと間をすり抜けて脱走してしまうことがあります。
とても俊敏なので逃げ出すと捕まえるのが大変なので、そうならないように大きめのプラケース、水槽などで飼育するのがよいでしょう。
お掃除はなるべく一日一回はした方がよいでしょう。
その際、まだヤマネが慣れていないなら、そっと他のプラケースに移し変えて、その間に掃除するようにしましょう。
ちなみに高くジャンプして逃げ出すことがありますので、ケージの蓋は開かないように必ず閉めるか、重しをしてください。
ケージには床材、木の枝、巣箱、水飲み器、エサ入れ、回し車などを入れます。
エサは主食にハムスター用フードやドックフード。
副食に果物、野菜、昆虫用ゼリー、ミルワーム、コオロギなどを与えてください。
どちらかというと動物性のエサを多めに摂取する傾向があります。
また、アフリカヤマネを飼育する上での注意点として、尻尾がとてもちぎれやすいという点があります。
ちょっと触っただけでも簡単に取れてしまいますから、尻尾は絶対に触らないようにしましょう。
怖がりなので騒音などのない、静かで落ち着ける環境においてあげることも必要でしょう。
アフリカヤマネの特徴を知ろう
アフリカヤマネはとても小さくて可愛らしく安価な上、比較的長命で病気もせず、丈夫なペットです。
とても怖がりなのでベタベタした関係にはなることができませんが、その姿を鑑賞するだけでも十分に楽しむことができます。
とても魅力的な動物なので、興味を持たれた方は、専門店等で購入を検討してみてはいかがでしょうか。