現代、動物の平均寿命が延びておりペットの高齢化社会となっています。

しかし健康で長生きするだけならともかく、体が不自由になり寝たきりになったり認知症になるペットもいます。

自力でエサを食べられず、排泄が困難になり、人の手を必要とするペットが沢山います。

また、飼い主が高齢のため、逆にペットの世話をできなくなるケースもあります。

少子高齢化の進行の中で、子供に代わるかけがえのない存在であるペット。

人間よりも早く老いるため、看取る・看取られるの関係も深まり、日本の現代社会の特徴であるということが言えます。

動物介護士の仕事とは

動物介護士の学習の内容は、栄養学から健康管理、熱中症の対策、誤飲や誤植、ショック、正しい投薬方法から事故の予防まで、多岐に渡ります。

主な世話は、排泄の世話、散歩や遊び、足腰のトレーニング、リハビリや介助、おむつの交換、動物病院への送迎、処方箋の投薬などがあります。

動物看護士に必要となる資格や経験

動物学校や通信学校での勉強も大切ですが、もっと大切なのは体力です。

動物はお世話をしている時に暴れることがあるので、お世話に時間が掛かってしまうことがあります。

次に大切なのはコミュニケーション能力です。

飼い主から日々のペットの状態や様子を教えてもらい、どのような介護ができるのかを提案して、よりよい介護を行います。

いかに動物と飼い主の気持ちを汲み取った介護ができるかが重要になってきます。

動物看護士の働く場所や資格の種類

動物介護士が働く場所は動物病院の他にも、トリマー、トレーナー、ブリーダー、ペットホテル、ペットシッター、老犬ホーム、デイケア施設に勤めることも。

ひとりで飼い主さんの家に出向き、飼い主さんに代わって介護をする職務などもあります。

資格の種類も豊富にあり、一般社団法人日本ペット技能検定認定の「小動物介護士」や「小動物看護士」「ドッグシッター」の他にもさまざまな名前の資格があります。

スクールによっては宿泊付きのスクーリングが実施されるところもあります。

動物介護士の給与面

給料面は、初めのうちは期待できませんが、技術や知識などを身につけていけば手当なども左右されるため、安いとは言えません。

アルバイトとして働くのであれば、シフトを組んで無理なく働くこともできるかもしれません。

アルバイトの場合は時給900円程度が相場ですが、正社員として雇ってもらえれば、給与も良くなりやる気も変わっていきます。

また、職場や職種によっても給与が変わってくるのですが、一般的には月給13万~15万ほどになります。

アルバイトよりも正社員として働く方が給料は良いといえます。

動物の介護施設の需要

犬や猫も人間と同じ認知症になったり、寝たきりになりますが医療の進化により、非常に長生きするようになりました。

犬の平均寿命は13.8歳となり、人間の寿命としたら70歳くらいになるため、ペット介護の需要も増えてきました。

訪問介護の他にもデイケアや老犬ホームも需要が増えてきています。

動物介護士の求人数

動物介護士の求人数は決して多いとは言えませんが、ペット介護のサービスを行っている施設があれば、直接行ってみるのもありです。

他にも独立して開業するという手もあります。

どのような方法でも、ペットが心地よく過ごせる場所を提供できるようにすることを最優先で考えましょう。

動物介護士の資格講座の選び方

なるべく多くのスクールから資料を請求して中身をよく確認してみましょう。

実際に体験授業や無料説明会に参加してみます。

資料にはカリキュラムの内容や料金、サポートの有無、動物介護士を取り巻く環境についてなど、さまざまなことが書いてあります。

資格の難易度について

動物介護士の資格の難易度には大きな差や有利さなどはありません。

資格取得の難易度もそこまで高くはありません。

しかし社会人になると、仕事の合間や仕事の後にコツコツと勉強時間の確保をして自宅学習をすることになるります。

そのため、やる気がないと資格取得までの難易度は高くなると言えます。

動物介護士の将来性

保健所への動物の持ち込みの最も多い理由は、高齢になり世話ができないという理由です。

もし動物介護士が手を貸してくれたらそのような選択をされないという飼い主も多いと思います。

愛するペットを見送ってあげることこそ飼い主の最大の責任と言えますが、自分のペットの死と向き合うことができず、ペットロスになってしまう人がいます。

ペットロスを克服するために別の動物を飼う人もいますが、反対にもう動物を飼わないと心に誓う人もいます。

そんなペットロスに苦しむ飼い主の心を癒すカウンセリングの資格もあります。

ペットに関して悩める飼い主はこれからも増えていくことが考えられます。

専門的な知識と技術で経験を生かした適切なアドバイスをしていく動物介護士が、これからも必要になっていきます。