カラーポイントショートヘアという猫種をご存知でしょうか。
日本ではあまり知名度は高くありません。
原産国のイギリス、アメリカでもまだ頭数の少ない猫種ですが、高貴で優雅なイメージの猫として知られています。
彼らはシャム猫のようなスリム体型を持ち、エキゾチックかつ神秘的な雰囲気を漂わせています。
少し繊細なところもあるけれど、フレンドリーで人が大好きなまるで犬のような性格をした猫だと言われています。
今回は彼らについてご紹介します。
カラーポイントショートヘアの性格
前述したとおり、犬のように人が大好きで、排他的ではなく人懐こい一面があります。
また、独占欲が強い傾向にあるため、同居する家族に小さい子どもがいたりするとヤキモチを妬いてしまうことがあります。
頭が良く、あまり人見知りをしない反面、飼い主への依存心はとても強く、また感情的でもあり、神経質、繊細だと感じられる部分があります。
彼らは鳴き声の種類が豊富であり、その数は100種類以上だとされています。
人の注目を集めることが好きで、珍しい鳴き声を出して飼い主の注意を引こうとする愛らしい一面も持っています。
感情豊かで人が大好きな反面、静かな場所におとなしく一人でいることも好みます。
カラーポイントショートヘアの寿命、罹りやすい疾患
カラーポイントショートヘアの寿命は平均13年前後(13〜15才)だと言われています。
一般的な猫より少し短めですが、健康管理次第では長生きしてくれるかもしれません。
この猫種特有のものは特に見当たりませんが、元猫となったシャム猫によく見られる遺伝的な疾患(難聴、斜視)を持っているケースがあります。
あとは猫全般に多くみられる泌尿器系の疾患(腎不全、尿結石、膀胱炎、糖尿病)に気をつける必要があります。
また、繊細で依存心の強い性格からストレス性の疾患を発症することがあります。
猫の泌尿器系疾患の主な原因は、運動不足、水分不足、寒さ、ストレス、肥満等です。
日頃から猫にとって良い環境を提供してあげることが最善の予防策です。
それに加え、掛かり付けの動物病院を決めておき、定期的に病院に連れていくことも重要です。
カラーポイントショートヘアの生態
カラーポイントショートヘアはアメリカ、イギリス原産の猫です。
シャム猫をベースにアメリカンショートヘアなどとの交配を繰り返すことで、このような美しい猫種が誕生したとされています。
彼らの平均体重は雄が3~4kg、雌で2~3kgと一般的な猫より軽めですが、スリムな体型で、均整が取れています。
飼育する際は高いところ、運動すること、人と一緒に遊ぶことを好むため、上下運動のできる広いスペースを確保しましょう。
キャットタワー、玩具など、たくさん遊べる場所を提供してあげてください。
落ち着いた場所も好む傾向にあるので、遊ぶ場所とは別に落ち着ける場所を用意してあげると良いでしょう。
その反面、人が好きな猫なので、留守番は苦手ようです。
シャム猫をもとに作られた猫なので、彼ら同様に全体的に均整が取れ、スリムなのに筋肉質でもあり、丈夫でがっしりした体形をしています。
逆三角形の細長い顔、通った鼻筋、大きめの耳、透き通るようなエキゾチックなブルーの目はアーモンドのような形をしています。
シャム猫以外に血縁の近い猫種としてオリエンタル、ジャバニーズ、ヴァリニーズが存在します。
被毛は短毛シングルコートですが、寒さには強いとされています。
元猫であるシャム猫は4色のカラーしかないのに比べ、カラーポイントショートへアは16色となり、ポイントカラーに縞、班の模様があったりとさらにバリエーション豊富となっています。
カラーポイントショートヘアの価格
日本国内でも原産国のイギリス、アメリカでもまだ希少な猫種であるカラーポイントショートヘア。
入手方法は信頼のおける現地のブリーダーと相談したうえで交渉し、さらに輸入代行業者を介しての購入といった手続きを踏むことになるになるでしょう。
日本で市販されているケースはほとんどないので、日本での購入は困難と考えたほうがよさそうです。
このような状況なので、その明確な価格ははっきりしません。
元猫であるシャム猫の購入価格が平均して10~20万円程であり、ショーに出ているような血統筋の猫だと30万前後になります。
さらに、猫自体の購入価格に加え、日本国内への輸送代、ペットの宿泊費、ペット保険、輸入代行業者へ支払う費用が加算されます。
少なく見積もっても相当な価格(70万円前後)になるのではないかと推測されます。
カラーポイントショートヘアの特徴を知ろう
カラーポイントショートヘアはまだ日本でも原産国でも頭数が少ないため、初心者向きの猫ではないことが分かります。
それでも、この猫種について見てみると、愛らしい性格、エキゾチックな容姿など、かなり神秘的で魅力的な猫だということが伝わってきます。
今はまだマイナーな猫種ですが、これから先、愛好者が増えることで頭数も増え、日本でも見かけることが珍しくない猫になっていくかもしれません。