最近では過密な住環境により動物を飼うのが難しくなりました。
また飼いたくても忙しくて無理という人もいるでしょう。
そんな人にオススメなのが爬虫類です。
ほとんど遊ぶ必要がなく、案外に可愛い種類もいるのです。
ヒョウモントカゲモドキとは、特徴、性格など
ヒョウモントカゲモドキは英名ではレオパードゲッコーと呼ばれるヤモリの仲間です。
飼育が爬虫類の中でも容易なので人気があります。
野生ではパキスタン、アフガニスタン、インド、イラン、イラクなどの荒野や平原、砂礫地帯などの乾燥した場所を好んで生息しています。
夜行性で昼は岩の間などで眠っていて、夜になると昆虫や節足動物を食べるために動き出します。
体の大きさは20cm~25cmぐらいで、元々の種類は黄色から黄褐色の体色に黒い斑点がついた模様をしています。
幼体の時は成体と違い黒白バンド模様をしています。
そして頭が大きくしっぽも太くがっちりした感じのヤモリです。
ヤモリ類は普通吸盤のようなものが手についており、壁などに張り付きますがこの仲間はそのような特徴はなく変わりに爪が生えています。
また、ヤモリの仲間はまぶたのないものもいますが、ヒョウモントカゲモドキには上下に動くまぶたがあります。
ヒョウモントカゲモドキはとてもおとなしい性格をしています。
歯はありますが、ほとんど噛んだりしません。
怖くなった時は口を開けたり、しっぽを振るわせたり、「ギャ」という声で鳴いて威嚇するようです。
しかしおとなしいといっても臆病な爬虫類ですので基本的には触るペットではなく、鑑賞用です。
しかし見た目も愛嬌があり臭いもなく丈夫でそれほど手もかからないので、それほどスキンシップを望まなければ忙しい人でも飼うことができるペットです。
ヒョウモントカゲモドキの価格、購入
ヒョウモントカゲモドキは非常に人気がある爬虫類なので、爬虫類専門店などに行けば簡単に出会うことができるでしょう。
他にも熱帯魚店、小動物専門店などで販売されていることもあります。
値段については幅があり、珍しいカラーバリエーションかどうか、野生から連れてきた個体か、人工で繁殖された個体であるかどうか等などのよっても異なってくるでしょう。
目安としては安いもので5000円ぐらいからで一番高いものでは数万円するものもいます。
またヒョウモントカゲモドキにはCBやWC、FH、CHなどの表示がされている場合があります。
これはCB→人工繁殖、WC→野生での捕獲個体、FH、CH→妊娠したメスを連れてきて卵は人工で孵化させたものなどを表しています。
ヒョウモントカゲモドキの寿命、健康
ヒョウモントカゲモドキの寿命は平均で約10年程度と言われていますが、中にはもっと生きた個体もいるようで長命です。
健康に関して気を付けるべき点はいくつかあります。
カルシウム不足などで骨が変形するクル病、寄生虫によるクリプトスポジウム感染症、細菌性の口内炎、脱皮不全、床材誤飲などによる腸閉塞、脱皮不全、温度低下による冬眠の失敗などです。
爬虫類は通常の犬猫病院では診断できない場合もあるので、専門医を見つけておくことが大切です。
また冬眠を成功させるのは難しいですので温度管理に気をつけてさせないようにしましょう。
他にも環境ストレスなどでエサを拒食することなどもあります。
ヒョウモントカゲモドキの飼育
ヒョウモントカゲモドキの飼育は40cm~50cm程度はある広めの容器で行います。
ケージの種類はプラスチック、ガラス、アクリルなどがあります。
壁には張り付きませんから高さはあまり必要ありません。
ただ脱走することはあるのできちんとフタはしておきましょう。
飼育ケージの中にはウッドチップ、牧草、ペットシーツ、新聞紙、砂などを入れます(猫用の固まる砂は飲み込んだ時危険なので使用できません)。
また、隠れられる場所なども作ってあげると安心するでしょう。
他にはエサ入れ、水入れなども設置します。
ケージに入れる以外に必要なのは、エサやり用のピンセット、温度計、場合によっては保温の器具などです。
エサはコオロギやミルワームなどをケージに入れるかピンセットで与えます。
頻度としては幼体については毎日食べるだけあげますが、成体は2~3日に一回食べるだけ与えるという方法で大丈夫です。
また、室温が20℃を下回ると食欲がなくなってしまうようなので、気温は25℃~30℃ぐらいに保ちましょう。
掃除については糞などをまめに取り除くこと、水も新鮮なものを常に入れておくことなどが大切です。
ストレスにも弱いところがありますので、ケージは騒音などが少ない安心できる場所に置いてあげましょう。
ヒョウモントカゲモドキの特徴を知ろう
ヒョウモントカゲモドキは丈夫で長生き、値段も安価で手に入り飼いやすいので人気のある爬虫類です。
匂いもほとんどなくうるさく鳴くこともないのでマンション暮らしなどにもオススメです。
またカラーや模様もそれぞれ個性があり面白いです。
興味が湧いたなら自分のお気に入りのトカゲを探してみましょう。