ヘビの飼育の仕方。ヘビと一緒に暮らそう

最終更新日:2016年2月28日

ペットとして好き嫌いがはっきり分かれるヘビ。

犬や猫と違って鳴かないので静か、散歩の必要がないので世話が楽、など飼いやすいペットとして意外と人気がありますが、どのように世話をしたら良いのでしょうか。


1.ペットにできるヘビを選ぶ

ヘビを飼おうと思った時、爬虫類なども扱うペットショップで購入する場合が多いでしょう。

しかし、もしどこかで拾ったヘビだったり、誰かから譲ってもらったヘビだったりする場合、きちんとした種類がわからないのであれば注意が必要です。

ヘビと言えば毒を連想しますが、全てのヘビが毒を持つわけではなく、全体の25%のヘビしか毒を持っていません。

とはいえ、身近なヘビが毒を持っていないとも断言できません。

またヘビの種類によっては、飼うのに許可が必要なもの、飼うことが禁止されているものもありますので、自分で判断できないようであれば、一度ペットショップなどで見てもらうのが良いでしょう。

一般的なペットとしてのヘビは、派手な見た目が特徴のコーンスネーク、カラーバリエーションが豊富で飼いやすいカリフォルニアキングスネーク、大人しく臆病なボールパイソンなどですが、今回は最もペットとして飼われているコーンスネークの場合について見てみましょう。


2.飼育に必要なもの・ケース

ヘビが過ごしやすい環境を作る、これさえできればペットとして飼うのもそう難しくはないでしょう。

まず必要なものはヘビの家となる、ケースです。

プラスチックケースやアクリルケースで十分ですが、爬虫類用のゲージ等もあります。

ポイントは蓋がしっかり閉まること。

四肢が無く、どこでも移動可能なヘビは、小さな隙間から逃げ出すことがあります。

特に幼いヘビであればミミズのように10cmほどしかありませんので、脱走すれば見つけるのに一苦労です。

蓋だけでは心配というのであれば、蓋の下に目の細かいネットや網を一枚挟む等の方法もあります。

大きさはヘビの全長が入らなくても問題ありません。

ヘビは普段とぐろを巻いていますので、とぐろを巻いた時の3~5倍程の広さがあれば大丈夫です。

成長したら体に合わせてケースを変えるのが良いでしょう。

3.飼育に必要なもの・床材と水入れ

床材とはヘビの家の下に敷くものです。

爬虫類用の砂やチップ等も売っていますが、新聞やペット用シーツ、キッチンペーパーを細かく裂いて代用できますので、好みのものを敷いてあげましょう。

糞尿などは放っておくと強い臭いを放ちますし、またダニなどの発生原因にもなりますので、こまめに交換する必要がありますが、汚れている部分だけをつまんで捨てれば良いので、掃除は簡単です。

水入れはヘビが給水するのはもちろんですが、温度調節をしたり、脱皮をする際に体を浸して脱皮しやすくする場合もありますので、ヘビの体全体が入るくらいの大きさで、あまり深すぎないものを選びましょう。


4.飼育に必要なもの・ヒーターと温度計

変温動物であるヘビは、自ら温度調節をすることができません。

そのため飼い主がしっかりと温度管理をしてあげることが重要となります。

ケース内の最適な温度は25~30℃です。

夏場でもケース内がこの温度でないならば、ヒーターを使って加温しましょう。

冬場は、冬眠をさせないのであれば加温し続けます。

低温過ぎるとエサの食い付きが悪くなったり、消化が上手くできなかったりと、ヘビの命に関わってきますのでこまめに温度計をチェックしましょう。

ヒーターにも種類があり、蓋に取り付けて上部から暖めるもの、ケースの中に入れるもの、ケースの下に敷いて暖めるもの等様々なタイプがあります。

好みのものを選んで構いませんが、温度計を置く位置に気をつけましょう。

温度計がヒーターに近すぎると、適温を指していても部屋全体が同じだとは限りません。

ヘビが普段生活している高さで置いてあげるのが理想的です。

5.エサをあげる

飼育環境が整ったら、いよいよエサの時間です。

飼いヘビの一般的なエサは、冷凍マウスです。

あげる時には解凍する必要があり、自然解凍の場合は3時間もあれば大丈夫でしょう。

湯煎をする場合は、耐熱のビニール袋に入れて、60℃くらいのお湯で解凍します。

エサは長めのピンセットでつまみ、飲み込みやすいよう頭からあげるのがポイントです。

エサが少し大きいかなと思っても、ヘビは丸飲みをし、胴に収まれば消化できるので問題ありませんが、飲み込みにくそうな場合は、マウスの手足を切ってからあげると良いでしょう。

またピンセットから食べてくれなさそうな時は、エサを床に置いても構いません。

ただし翌日になってもまだ食べていないようなら、腐敗して臭くなってしまうのですぐに片付けます。

最初の頃は給エサは週に2回程必要ですが、成体になれば週1回程で良くなります。

ただ大きさに合わせて、冷凍マウスから冷凍ラット等に変えてあげましょう。


6.ハンドリングでスキンシップ

ハンドリングとは、手や腕を使ってヘビと触れ合うことで、触られることに慣れさせるのが目的です。

しかし、いくら慣れたからと言っても、ヘビが飼い主に情を持つことはありません。

基本的にヘビは触られることを好まないですし、犬や猫のような感情を持ちません。

触る時間も大事で、人間の体温が35~36℃と高めなので、あまり長い時間触れているとその温度がヘビに伝わり、体調を崩す恐れがあります。

また、拒食中や給エサ直後は、気性が荒くなっていたりエサを戻すこともあるので触らない方が良いでしょう。

持ち上げる時は、ヘビの上部から恐る恐る掴もうとすると、ヘビは目が悪いために鳥などの敵と間違い攻撃してくる可能性があるので、胴体の方から素早く持ち上げるのがコツです。

7.脱皮をする

ヘビは爬虫類ですので、もちろん脱皮をします。

初めのうちは頻繁に脱皮を繰り返しますが、大きくなるにつれ回数は減り、年に1、2回くらいで収まるでしょう。

ヘビが脱皮をする時はその前兆があり、皮の艶がなくなり目の色が白く濁ります。

白く濁った眼が再び透明になると脱皮が始まります。

脱皮前は神経質になってるので、ハンドリングは避けることと、拒食状態になるので給エサの必要はありません。

この脱皮をするにあたって、ヘビにとって脱皮をしやすい環境づくりを知っておくと良いでしょう。

野生のヘビの場合、木の枝や石などに頭をこすりつけて切れ目をつくり、脱皮の取っ掛かりとします。

ですのでその代わりになるもの、流木でも石でも何でも構いませんので、置いてあげると、脱皮がスムーズに行えるでしょう。

ヘビを飼育しよう

ヘビは10~15年、種類によっては20年ほど生きる個体もいます。

見た目が華やかなものも多いので飽きることもないでしょう。

ただ、飼育は楽だとは言え、変温動物でデリケートなところもありますので、扱いには十分気をつけて正しく飼育をしましょう。

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