フレンチブルドッグを飼われている方に共通の悩み、それは抜け毛が多いことではないでしょうか。

フレンチブルドッグは短毛ですが、ダブルコートといって毛が二重構造に生えている犬種のため、見た目以上に抜け毛が多く、掃除に悩むところです。

そんな飼い主さんのために、役立つ抜け毛対策をご紹介します。

こまめなブラッシング

まず抜け毛対策に一番簡単にできるのは、定期的なブラッシングです。

長毛の犬種の毛玉防止用のブラシやコームとは違った、抜け毛対策用のブラシをペットショップや動物病院で簡単に購入できます。

有名な抜け毛用ブラシではファーミネーター(フレンチブルドッグの場合は短毛用を使ってください)という商品があり、抜け毛がごっそり取れます。

ファーミネーターは抜け毛対策に効果抜群ですが、ブラシの歯の部分が厚めでできているためにやや固いです。

しかしフレンチブルドッグは毛が大変短いため、あまり強くやりすぎたり、必要以上の長い時間ブラシしてしまうと皮膚が赤くなったり、ダメージを与えたりしてしまいます。

慣れていない方や心配な方は、ゴムでできた柔らかいラバーブラシ等も抜け毛をとるのには大変効果的ですので、購入する際にはお店で色々実際にご自分の手にブラシして、痛くないのかどうか試してみるのをオススメします。

犬の皮膚は人間の皮膚の3分の1の薄さと言われており、大変繊細です。

ブラッシング初心者の方は、トリミングサロンや動物病院でどれくらいの強さでブラシして良いのか聞いてみたり、ご自分の手のひらで試してみたりと、力加減に十分気をつけてあげてくださいね。

できれば毎日ブラッシングしてあげると抜け毛は減りますが、毎日は面倒という方は、1週間に最低でも3回程度はブラシしてあげるとお掃除がかなり楽になることでしょう。

定期的なシャンプーとブロウ

しっかりと定期的にシャンプーしてあげると、抜け毛がごっそりとれてすっきりとします。

洗う際には毛の表面だけを泡で撫でるのではなく、指の腹を使って毛の根元からしっかり泡をつけて洗いましょう。

特に最後にシャンプーを流す際に水圧のやや強めのシャワー(犬が嫌がらない程度)で再び毛の根元からシャンプーを流すようにしてあげると、抜け毛も一緒にかなり落ちます。

またフレンチブルドッグは体臭がちょっときつい子もいるのでシャンプー後に嫌がらないようであればブロウしてあげることで、匂い対策にもなりますし、さらに抜け毛を落とすことができます。

ドライヤーはすごく嫌がってしまう犬が多いのですが、風力を弱めにしてお尻の方からそっとドラーヤーを、あまり皮膚に近づけすぎずに当ててみてあげるのがコツです。

それで嫌がらないようであれば、ゆっくりとドライヤーの位置をずらしてあげていって、体が乾くようにしてあげてください。

いきなり顔や耳のあたりにドライヤーを当てると、ほとんどの犬はびっくりしてドライヤー嫌いになってしまうので、初めは徐々に慣れさせる程度に始めていきましょう。

フレンチブルドッグは皮膚疾患やアレルギーの多い犬種ですので、皮膚に問題のある子の飼い主さんは低刺激なシャンプーを使用したり、病院に行った時にどれくらいの頻度洗って良いのか獣医さんに相談してみたりしてください。

食事の改善

もしも抜け毛が異常に多すぎると、それは皮膚になんらかの問題が出ている可能性もあり得ます。

よくあるケースでは、ドッグフードに含まれているどれかの原材料にアレルギー反応を起こしていて皮膚に問題が生じてしまい、抜け毛が増えているということも考えられます。

足の裏が赤くなっていて、同じところをいつも舐める・噛む、身体中を痒がっている、目が赤いなどの症状が見られると、アレルギーを持っている可能性は大きいです。

もし心配な飼い主さんは、動物病院で簡単にアレルゲンの検査をしてもらえるので、アレルゲンの特定をした上で、ドッグフードの見直しをしてあげることによって抜け毛が少しは減るかもしれません。

洋服を着させる

これは抜け毛の根本的な対策にはなりませんが、一時的な対処法にななります。

例えば、車に乗せる時だけ洋服を着せれば、車のシートにべっとりと毛が付くのを減らすことができますし、犬を連れてどこかのお宅へお邪魔する時などは洋服を着せると、相手のお宅を毛だらけにせずに済みます。

抜け毛の多い時期は、春の終わり~夏にかけての気温が高くなっている季節なので、そういった時に洋服を着させる場合は十分に熱中症には気をつけてあげてくださいね。

フレンチブルドッグの抜け毛対策を実践してみよう

お家の中のどこにでも犬の毛が、と困っている飼い主さん、可愛いフレンチブルドッグとの暮らしが楽しくなるように対策をしていきましょう。

どんなに努力しても、犬が生きて新陳代謝をしている限り、抜け毛はゼロにはなりませんので、あまり過度な神経質にならずに、頻繁に掃除機をかけたりやコロコロをしたり頑張ってみてくださいね。