犬に豆腐をあげてもいいの?

そんな疑問を持っている方のために犬に豆腐をあげるメリットと注意点をご紹介します。

良質なタンパク質がとれる

豆腐の主な原料は大豆です。

大豆はアミノ酸、良質なタンパク質、ミネラル、コレステロールを下げるリノール酸、脂肪の代謝をあげるサポニン、がん予防のイソフラボンを含む栄養素の高い食品です。

犬にももちろんこれらの栄養素を摂らせてあげることは大きなメリットになります。

バランスの良い食事になる様に豆腐をエサの中に混ぜてあげるのは、栄養面で大変良いことと言えるでしょう。

消化しやすい

大豆の豊富な栄養素、もしもそのまま大豆を犬に与えるといくら火が通っていても、ほとんど消化できずにそのまま出てきてしまうことが多いです。

その点豆腐は大豆が加工してあるので消化器官にも優しく、栄養素を吸収しやすくなっています。

それでも消化できるか心配という犬には、豆腐を一度茹でたり軽く炒るなど再度火を通してみると良いかもしれません。

与えるときには火傷防止のためちゃんと豆腐の中まで冷ましてあげてください。

ダイエット食になる

近頃時々見かける肥満犬。

人と同じで運動不足な上にエサの食べ過ぎ&カロリーの高いお肉などの過剰摂取が主な原因です。

犬の肥満は心臓病・ガン・関節炎などの原因になり命を縮めてしまうので、飼い主さんはかなり気をつけたいところ。

豆腐は犬に必要なタンパク質を豊富に含んでいるのにカロリーも少なめで、お肉などと比べて脂肪分が少なくダイエットに最適です。

ダイエット用のドッグフード等市販されていますが、やはり味が落ちるのか犬が食べてくれないという話もあります。

そんな時ちょっとくずした豆腐をドッグフードに混ぜてあげると、犬もちゃんと低カロリーで食事を楽しむことができます。

夏バテ防止になる

お年寄りの犬や、室外犬、ダブルコートの毛量の多い犬等、日本のむし暑い夏を乗り越えるのは大変ですよね。

そんな時ちょっと冷やした豆腐を与えると犬も喜ぶし、水分補給にもなります。

また大豆は陰性の強い食物なので体を冷やす作用があり、夏バテにはもってこいの食品です。

そしてやはり気になる犬に豆腐をあげる注意点もしっかり考慮しておきたいところです。

大豆アレルギーな犬もいる

犬のアレルギーも人と同じで生まれつきその食材にアレルギー反応が出てしまうタイプもあれば、同じ食材を長期にわたって過剰摂取してしまうことでアレルギー反応が出るようになってしまうタイプもあります。

ドッグフードにはよく大豆やおからが使われていることがあるので、まずいつも与えているドッグフードの原材料をチェックしましょう。

一般的に言われている食べ物によるアレルギーの反応は、毛が抜ける、ホットスポット、耳の感染症、赤い目・涙目、くしゃみ、足を痒がる、胃膨張、下痢・または排便増加等。

もし豆腐をあげた後にこれらの症状が出るようであれば、大豆アレルギーの可能性があります。

動物病院で犬の食物アレルギーチェックを行っているところがありますので、気になる方は豆腐をあげる前にぜひ動物病院に行くことをオススメします。

費用が少々かかりますが、大切なペットの健康の為にもアレルギーチェックをしてあげるのは大変重要なことです。

トリプシン・インヒビター

生の大豆に豊富に含まれているトリプシン・インヒビターという物質があります。

この物質を犬が大量に摂取すると、大豆アレルギーの原因になってしまったり、下痢、鼓腸症、皮膚のトラブルを起こすと言われています。

しかしこのトリプシン・インヒビターは長時間加熱されることによって、その毒性が中和されると言われています。

豆腐は大豆を加熱して絞った豆乳をさらに加熱して出来たもの。

豆腐自体に、生の大豆のトリプシン・インヒビター同じ毒性があるとは言い難いですが、与える量を考えることも必要になってきます。

犬に豆腐をあげるときのメリット・注意点を知っておこう

豆腐は栄養面でもを味覚の面でも犬にはぜひ食べさせてあげたい食品のひとつ。

しかし豆腐ばかりを毎日たべさせる等極端なことはせずに、与える量・頻度、自分の犬の体質・年齢・サイズ、普段食べているものなどを考えた上で与える様にすることをオススメします。

またアレルギー症状が出ない様にするには、初めて豆腐を食べさせる場合少量からスタートして様子をしっかり観察してあげましょう。